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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

35.屏風の湖 (2003/6/30:晴時々曇

 緩やかな道

 今日は北に少し入った、アイスバーグ・レイク(Iceberg Lake)を訪れる。ここは地図で見ると、周囲を驚異的な高さの岩壁に覆われており、見応えがありそうだ。しかも、往復15kmあまりだが意外に平易だと書かれていたので、軽い気持ちで挑戦する。

 宿の裏手がトレイルヘッドになっているので、案内に従って歩き始める。最初、ややきつめの登りとなるが、分岐にぶつかると緩やかになり、快適な道のりが続く。朝早いこともあって至極静かで、周囲には無数のベアグラスが咲き誇っており、実に素晴らしい。

Beargrass
ベアグラスだらけだ

Mt Wilbur
ウィルバー山

 左にウィルバー山(Mt Wilbur:2841m)を望みながら進むが、実に緩やかな道なので、全く苦にならない。楽々歩いていくと、やがてアイスバーグ・レイクを取り囲むターミガン・ウォール(Ptarmigan Wall)が一望のもととなり、次第に迫力を増してきた。これは楽しみだ。

Ptarmigan Wall
ターミガン・ウォールを望む

  1時間あまり歩いたところでターミガン滝(Ptarmigan Falls)が現れるが、ここは木々が邪魔して良く見えない。休憩するには良い場所だが、まだ疲れは感じていなかったので、そのまま歩いていった。

  分岐を左折して先をゆくと、いよいよ岩壁が近づき、それに沿って湖に迫るようになる。トレイルには多少雪が残っているものの、相変わらず緩やかな道なので、快調そのもの。高さ1000m以上の巨大な岩壁は、近づくほどに迫力をます。そして、ついに湖が見えてきた。もう一息だ。

 再びの氷雪湖

 しかし、良く見ると湖は小ぶりで、本物ではない。どうやらこれはリトル・アイスバーグ・レイク(Little Iceberg Lake)で、その上に本物があるらしい。

  気を取り直して残雪の中を進むと、まもなく湖に到着。わずか2時間で着いてしまったが、覆いかぶさるような岩壁が屏風のようで、圧倒的だ。湖面は、部分的に氷が溶けているものの、まだまだ氷と雪に覆われており、美しい景観である。グランドティトン以来、再び氷雪湖を目の当たりにできて(しかも、こちらの方が見応えがあって)満足であった。

Iceberg Lake
アイスバーグ・レイク

 周囲には1人だけ先客がいたが、邪魔しないようにさらに奥に入り、眺めの良い場所を確保。さすがに静かで、自分が大自然の懐に抱かれているようだ。こここそ休まなければもったいないので、しばらくはこの湖と大岩壁を目の前に、存分に自然のエネルギーを感じるのであった。

 ここで1時間あまりのんびりと過ごしていると、風が冷たかったこともあって、段々と寒くなってきた。人も徐々に増え始めてきたので、この辺りが去り際にふさわしいと判断。後ろ髪をひかれる思いながら、素直に引き返すことにした。

Ptarmigan Falls
ターミガン滝

 勇者?

 帰りは同じ道を帰るのだが、往路とは打って変わって、数多くの人で賑わっていた(北米は、意外と出発が遅い)。やはり朝早く出立したのは正解だったと再確認。混み合う道を淡々と下っていく。ターミガン滝の真上にいたっては、大勢の家族連れが休んだり、水浴びをしたりと大賑わい。今後も早めに出かけることを心に誓った。

 さらに休まず下っていくと、途中で家族連れに声をかけられた。アイスバーグ・レイクの場所と主要時間を教えたら、「1人で歩いているのか?勇気あるなぁ」と言われた。確かに、昨日といい今日といい、この辺りはグリズリー(Grizzly Bear)が頻繁に出没するエリアなので、一人歩きは勧められない。私は勇者でも何でもなく、ただその危険性を軽んじていたに過ぎない。これだけ人が増えれば問題ないが、やはり朝晩は気をつけるべきだと反省した。

 ともあれ、こうして無事、昼時には宿に戻ることができた。楽だとは思っていたが、それをさらに上回る楽さに、ちょっと驚いてしまった。これなら、距離が長い割に、家族連れが多く歩くのも納得だ。

  ところで、予想以上に時間が余ってしまったので、この後どこか出かけても良かった。しかし、昼過ぎともなると中途半端だし、このところハード・スケジュールで疲れ気味だったので、残りは久々のオフとし、部屋で昼寝などしてのんびりと過ごしたのであった。

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