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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

33.氷河の造形美 (2003/6/28:晴時々曇

 改めて歩くと

  駆けるようにビジターセンターに戻っていくと、先ほどまでは誰もいなかったのに、急に観光客が押し寄せるようになっていた。レンズを手に取り、改めて歩き始めると、さっきとは打って変わって眺望が開け、右手にクレメンツ・マウンテン(Clements Mountain:2670m)、左手にレイノールド・マウンテン(Reynolds Mountain:2781m)を見上げながら、快適に登ることができる。実にすがすがしい。

Clements Mountain
クレメンツ・マウンテン

Reynolds Mountain
レイノールド・マウンテン

 そして、峠を目前に控えたところで事件が起きた。前の人たちが止まっているので、何事かと注意してみてみると、目の前の岩にマウンテンゴート(Mountain Goat)が鎮座しているのだ。この動物、ヒゲを生やして仙人のような姿をしているが、急峻な場所に生息しているため、間近ではなかなか見られないのである。

 固唾を呑んで見守っていると、今度は別の親子がやってきて、人間などお構いなしに、こちらに向かって平然と歩いてきた。じっとしているとすぐ真横を通り過ぎていったが、いきなりこんな近くで見られて幸運であった。

Mountain Goat
マウンテンゴート登場!

Walking Mountain Goat
すぐ脇を平然と歩いていく

  こうして再び展望台まで引き返し、さらに奥の斜面に登って、この絶景を眺めなおす。雲が出始めていたものの、この程度では問題ないだろう。ここまで足を延ばす人はいないので、しばらくはのんびりと眺望を楽しんだ。

View of Hidden Lake
改めてヒドゥン・レイクとベアハット・マウンテン

  本当はここから湖岸まで下れるのだが、今は完全に雪に閉ざされて危険なため、今回は諦めて元に戻っていく。すると、展望台の手前まで歩いたところで、今度は十数頭のマウンテンゴートの群れがトレイルに迷い込んできた。しかし、大勢の家族連れがいたものだから、子供たちが彼らを追って大はしゃぎ!群れは右往左往してしまう。なんだかとても可愛そうになって、写真を撮る気にはなれなかった。

  その後、群れはどうにかトレイルを脱し、丘の向こうに消えていった。一安心で淡々と下っていくと、ローガン・パス周辺は大変な賑わいで、駐車場も満杯となっていた。こうなったらもう用はないので、車に戻るとすぐに出立した。

Rogan Pass East
峠から来し方を眺める

Garden Wall
ガーデン・ウォール

 絶景ドライブ

  ここからはGTTSを西に下っていくのだが、崖をくりぬいたような狭い道なので、大型の四駆だとすれ違うのが怖いほど。しかし、道中の景色は最高で、オバーリン山(Mt Oberlin:2493m)をはじめ、氷河によって削られた雄大な景観がいたるところに広がっている。崖から水が滴るウィーピング・ウォール(Weeping Wall)、絵になるバードウーマン滝(Bird Woman Falls)などを横目に見ながら慎重に下り、絶景ドライブを楽しみながら谷底に急下降していった。

Mt Overlin
オバーリン山が大きい

Bird Woman Falls
バードウーマン滝

GTTS West side
絶景の中を下る

  ザ・ループ(The Loop)と呼ばれるヘアピンカーブを過ぎると、道は緩くなり、まもなく森の中を走るようになる。やがてアバランチ・レイク(Avalanche Lake)に向かうトレイルヘッドが現れたので、ここで停車して歩き始めた。

  苔むす森の中を緩やかに登っていくが、ここも非常に人気のあるコースらしく、家族連れが多数詰めかけている。そんな中、清流に沿って着実に歩くと、1時間足らずで視界が開け、アバランチ・レイクが姿を現した。湖自体は普通だが、山々が屏風のように立ちはだかり、そこからいくつもの滝が落ちているのが見える。高さは600m以上に及ぶそうで、この景色も圧巻だ。

Avalanche Lake
アバランチ・レイク

  しばらくは湖岸で佇むが、家族連れが多いので、子供たちが湖に石を投げたり、水につかったりと賑々しい。これでもっと静かだったら最高だが、まぁこの氷河の造形美に免じて許すとしよう。

  来た道を引き返し、駐車場まで戻ったら、GTTSをさらに下ってマクドナルド湖(Lake McDonald)に到着。ここで食料補給を行うが、この湖は何てことない、ただの観光地といった風情だ。陽も傾き始めていたので、先を急ぐことにしよう。

Lake McDonald
マクドナルド湖

 周り込んで時間切れ

 ここまで下ったら、元の道を戻るのもなんなので、いったん園外に出て、周り込みながらキャンプ場に引き返す。マクドナルド湖南のゲートをくぐり、ウエスト・グレイシャー(West Glacier)で左折したら、鉄道に沿って2号線を走っていく。ここはちょうど国立公園の境界線にあたるが、さすがに中心部で見られるような絶景はない。それでも、谷間をゆくドライブは悪くなかった。

 東に方向を変え、峠を越えると次第に開けた様子となり、まもなくイースト・グレイシャー(East Glacier)に到着。ここで北上となるが、まだ陽が暮れるまで時間があったので、ちょっと寄り道してトゥー・メディスン(Two Medicine)に向かうことにした。

 ロウアー・トゥー・メディスン・レイク(Lower Two Medicine Lake)を左に見ながら走り、ゲートを無事通過。さらに道なりに走っていくと、登りきったところでトゥー・メディスン・レイク(Two Medicine Lake)が現れた。正面にシノパー・マウンテン(Sinopah Mountain:2521m)を従え、なかなか趣きのある湖だ。

Two Medicine Lake
トゥー・メディスン・レイク

  だが、既にもう夕暮れが迫っていて、ボートで周遊するとか、奥のトレイルを歩くとかいうことはできない。人もほとんどいなくて寒々しい限り。残念だが、もう時間切れなので、ここはまたの機会にしよう。

  あっさりと引き返していくが、途中、歩いてすぐのところにランニング・イーグル滝(Running Eagle Falls)があるので、最後に寄り道をしてみる。道はほとんど平らで問題ないが、人っ子一人おらず、暗くなり始めていたので、かなり薄気味悪い。滝は二重構造のようになっており、のんびり佇むには良いところであった。

Running Eagle Falls
ランニング・イーグル滝

  帰路はもうすっかり暗くなっていたが、無事セントメリー(St Mary)に戻ることができた。朝から忙しかったが、グレイシャーの魅力に迫れ、充実の1日であった。

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