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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

32.波乱の入国 (2003/6/27:晴時々曇

 イミグレ行

 ソルトレイク・シティからは、いったんカナダのカルガリー(Calgary)まで飛行機で飛び、そこから国境を越えてグレイシャー国立公園(Glacier National Park)に入る。と言うのも、グレイシャー周辺には大都市がなく、最も近いのが実はカルガリー。その後はカナダに入るし、レンタカーのことも考えると、結局カルガリーまで飛んでしまった方が都合が良いのだ。

 というわけで、空港でレンタカーを返し、9時過ぎの便でいざカルガリー行へ…しかし直行便はないので、サンフランシスコで乗り継いで行くこととなる(なんて無駄な移動…)。カルガリーの手前まで来ると、急峻なロッキー山脈(Rocky Mountains)が眼下に望まれ、機長が言うように「ゴージャス」な眺めだ。そして、3時前に無事カルガリーに着陸することができた。

 国境を越えたので、まずは入国審査だ。滞在期間を正直に48日と書いて渡すと、審査官はしばし眺めた後、隣りのイミグレに行くよう命じてきた。あれっ、他の人たちは何の問題もなく通過しているのに…

  気を取り直してイミグレに入ると、しばらくして担当官がやってきて、入国の目的は?、どこに行くのか?、滞在日数は?、次はどこに行くのか?、何か証明できる資料はあるか?、などと立て続けに質問してきた。今回は幸い予定をしっかり立てていたし、念のため宿泊と交通の予約分はコピーして持ってきていたので、さっそくそれを提示。今回はあくまで観光で、カナディアン・ロッキー(Canadian Rockies)を1ヵ月ぐらい周遊して、その後はフェリーでアラスカに行きます、宿の予約もこの通り…と必死に説明する。最初は明らかに疑っていた審査官も、疑いようがなくなったらしく、次第に態度が軟化。ついに「働いちゃ駄目だぞ」と念を押して、入国スタンプを押してくれた。

 一難去って…

 やれやれ、これでもう大丈夫…と思ったら、今度は荷物検査だと言われ、誰もいない検査スペースに案内された。しばらくで女性の審査官が現れ、荷物を全てチェックするという。見られてまずいものは持っていないが、何となく恥ずかしい…服の一着一着までチェックするし、わからないものは全て質問攻め。いちいち答えるだけでも億劫なのに、また先ほどのような質問も受け、わかりやすくなるよう荷物を出そうとすると「触らないで!」とすごい剣幕。カナダは良い国と聞いていたのに、出鼻をくじかれた格好だ(きっと不法就労や麻薬の密売などを警戒してのことだろうが、それにしても…)。

  結局、最終的には問題なく釈放されたが、これだけで1時間以上を要してしまった。急いでレンタカーのオフィスに向かい、車を借りるが、今度は小型車を予約していたのに、あてがわれたのは4WD車だ。これが初めての四駆だったので、操作方法がわからず悪戦苦闘。かなり泣きそうになったが、説明書をよく読んで操縦法を把握し、どうにか出発することができた。

  既に予定より大幅に遅れていたが、さらにカルガリー周辺は、道路工事も手伝ってかなり渋滞しており、なかなか抜け出せない…あせる気持ちを抑え、辛抱してノロノロ進むと、1時間ほどでようやく渋滞解消。それからはひたすら南下し、アメリカ国境に急いだ。

  国境ではまた入国審査となり、例によって疑われたが、今日ソルトレイク・シティから飛んできたところで、グレイシャーに寄ったらまたカナダに戻ると説明すると、先方も渋々了解し、再びアメリカ国内に戻ることができた。そして、何とか陽が沈む前に入園し、予約しておいたSt Mary Campgroundに入ったのであった。

 手始めの感動

 グレイシャー国立公園は、実はアメリカ国立公園巡りで最も楽しみにしていたところだ。日本ではあまり知られていないが、アメリカでは非常に人気の高い国立公園だし、これまで会った知人や旅行者などが、ここは素晴らしいと太鼓判を押していたからである。これまでも結構充実していたので、それ以上となると否が応でも期待は高まる!

 さっそく早出してゴーイング・トゥ・ザ・サン・ロード(Going-To-The-Sun RoadGTTS)を西に、セントメリー・レイク(St Mary Lake)に沿って走るが、あいにくこの日はガスがかかっていて、見通しが良くない。が、このまま通過してしまうのもなんなので、途中のサンポイント(Sun Point)で寄り道し、近くのベアリング滝(Baring Falls)まで散歩してみる。滝は大したことないが、グレイシャーの象徴であるベアグラス(Beargrass)を見られたりと、手始めとしてはまずまずであった。

Bearing Falls
ベアリング滝

Beargrass
ベアグラス

 続いてGTTSを再び走るが、標高が上がるにつれて霧がかかるようになり、まもなく何も見えなくなってしまった。本来なら雄大な景観が広がっているはずなのに…がっかりしながらなおも走ると、最高点のローガン・パス(Logan Pass:2025m)に到達。霧が晴れるのを願って、ひとまずビジターセンターに逃げ込んだ。

  周囲は何も見えず、しかもかなり冷え込んだ状態だったが、しばらく待機していると、やがて青空が覗き、少しずつ霧が晴れてきた。これはチャンスとばかりに、非常にポピュラーなヒドゥン・レイク(Hidden Lake)へのトレイルを歩くことにした。

  ビジターセンターの周辺では部分的に雪が溶け、そこにはグレイシャー・リリーの黄色い花が咲いていたが、すぐに一面雪だらけの道を歩くことになる。まだ周囲の山々は霧に隠れていたが、雪の踏み跡を粛々と登っていくと、30分足らずで峠に到達。ここで急速に霧が晴れてきて、眼前にベアハット・マウンテン(Bearhat Mountain:2647m)とヒドゥン・レイクが姿を見せた。湖はまだ雪と氷に覆われていたが、ここはカール(Cirque)でできた、予想以上の絶景。いきなり魅了されてしまった。

Hidden Lake
ヒドゥン・レイクとベアハット・マウンテン

  展望台を越え、途中から山の斜面を這い上がって絶好の撮影ポイントを探すが、いざ撮ろうとすると、この風景がレンズに収まりきらない。しまった…ここは甘くみて、広角レンズを車に置いてきてしまったのだ。これはもったいない…あまりに悔しいので急遽引き返し、改めて広角レンズで撮影することにした。

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