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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

31.俯瞰大作戦 (2003/6/26:曇時々晴

 霧の間欠泉

 今日で5日目、イエローストーン観光も最後だが、まだいくつか周れていない箇所があるので、これから駆け足で残りを「制覇」する所存である。

 例のごとく早起きして向かうは、ロウアーガイザー・ベイスン(Lower Geyser Basin)。しかし、この日は朝から深い霧に覆われていて、ろくに視界がきかない。ファウンテン・ペイントポット(Fountain Paint Pot)の駐車場まで来ても、一面霧で何も見えない状態だ。これは困った…

 それでも、少し霧が薄くなってきたところで観光スタート。木道を歩いていくと、まもなく煮え立つ泥の池、ファウンテン・ペイントポッドがおどろおどろしい姿をさらしてきた。さらに奥に進めば、ツウィグ・ガイザー(Twig Geyser)やクレサイドラ・ガイザー(Clepsydra Geyser)など、いくつもの間欠泉が噴出している。霧が立ち込めていて見にくかったが、この辺りもまずまずであった。

Fountain Paint Pot
ファウンテン・ペイントポット

Fountain Geyser
間欠泉も噴出している

 一通り見たら、今度はファイアーホール・レイク・ドライブ(Firehole Lake Drive)に入り、運転しながら、グレート・ファウンテン・ガイザー(Great Fountain Geyser)、ホワイトドーム・ガイザー(White Dome Geyser)などを眺めていく。最奥にはファイアーホール・レイクがあるが、これがまた茶色い風変わりな湖になっている。逆側には煙立つホット・レイク(Hot Lake)があり、霧はだいぶ晴れてきたものの、湖を鑑賞するのはなかなか大変だ。

Firehole Lake
ファイアーホール・レイク

 眺めたい一心で

 駆け足で見終えたら、次はミッドウェイ・ガイザー・ベイスン(Midway Geyser Basin)に南下し、園内最大の大プリズム温泉を見る。直径113m、エメラルドブルーのプールと、周囲を縁取る黄色、オレンジ、ブラウンのバクテリアが絶妙のアートを演出している。しかし、やはり横から見るのでは限界がある。ガイドブックなどで見るように、これを空から眺めることはできないが、せめてもう少し高いところから眺めたいものだ。

Grand Prismatic Spring
大プリズム温泉

 なんとも煮え切らない思いで駐車場に戻るが、まだ諦めきれなかったので、周囲の地形を確認する。手前側には崖があり、ここを登れば大温泉を俯瞰できそうだが、登れそうな道は見当たらない。おまけに、煙がそちら側に上がっているので、たとえ登っても何も見えない公算が高い。他方、逆側には丘があり、少し離れているものの、ここからなら俯瞰できる可能性が高そうだ。しかも、その直下にはフェアリー滝に向かうトレイルがあるので、登るのは比較的容易だろう。そこで、後者で挑戦してみることにした。

 駐車場に車を置き、滝へのトレイルを歩いていくと、途中、左手の丘に登る踏み跡を発見した(同じようなことを考える人はいるものだ)。さっそくそれに従って高度を上げると、すぐに大プリズム温泉を見下ろすようになった。幸い、1988年の大火災でここの木々は軒並み焼けたので、視界は開けている。あまり登っても、今度は立ち枯れ木が邪魔をするので、ベスト・ポジションで腰を下ろし、存分にこの絶景を見下ろす。たかだか10~15mぐらいしか上がっていないが、これだけの眺望が得られるのだから、眺めたい一心で、諦めずに挑戦して本当に良かった。

View of Grand Prismatic Spring
大プリズム温泉を俯瞰する

 最後はご愛嬌

 これで気分的にはもう終わりだったが、最後にもう一つ、今度はオールド・フェイスフル・ガイザーを見下ろしたくなった。そこで三度アッパー・ガイザー・ベイスン(Upper Geyser Basin)に赴き、絶好の展望台、オブザベーション・ポイント(Observation Point)に向かった。

 登り始める前から、既に間欠泉の周りに大勢の人が集まっているので嫌な予感がしたが、登り始めてすぐ、間欠泉が大噴出を始めたのが見えた。そんな…なんとか噴出時間中に上にいこうと走って登るが、そう簡単に登れるわけはなく、途中から多数の人が下ってきてしまった。もう駄目なのは明らかだが、意地で展望台に着くと、誰もいない寂しい景色が広がっていた(もちろん、噴出は終わっている)。まぁ、最後はご愛嬌ということで…

View from Observation Point
オブザベーション・ポイントからの寂しい眺め

  少し休んだら、ここから別の道を緩やかに下っていく。やがてソリタリー・ガイザー(Solitary Geyser)が現れたので、木陰で休んでいると、突如ボコッと噴出して周囲を驚かす。きっと代わりに見せてくれたのだろう…そう納得して、後は淡々とガイザー・ヒルへと下って、イエローストーン観光に幕を閉じた。

Solitary Geyser
ソリタリー・ガイザー

 こうして公園を後にすると、一路ソルトレイク・シティへ疾走していく。アイダホ・フォールズ(Idaho Falls)経由で一気に南下するが、およそ7時間の長丁場だ。しかし、明日の朝にはレンタカーを返却し、飛行機でカナダに飛ばなければならない。とにかく無我夢中で運転する。

  途中、ろくに休憩することなく走り続け、何とか陽が暮れる前にソルトレイク・シティに戻ることができた。かなり疲れたが、これで一安心。せっかくなので空港近くのモーターインに宿を取り、無事予定をこなしたのであった。

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