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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

28.様々な顔 (2003/6/23:曇時々雨

 夏の大雪

 今日からは、世界初の国立公園であるイエローストーン国立公園を観光する。ここはガイザー・カントリー(Geyser Country)、マンモス・カントリー(Mammoth Country)、ルーズベルト・カントリー(Roosevelt Country)、キャニオン・カントリー(Canyon Country)、レイク・カントリー(Lake Country)と、5つのエリアに分かれており、温泉、テラス、峡谷、滝、湖、動物など、実に様々な顔があるが、やはり目玉は間欠泉(Geyser)と温泉プール、そして野生動物だろう。

 朝、南口から北上し、まずはグラント・ビレッジ(Grant Village)のビジターセンターで情報収集。続いて近場のウエスト・サム(West Thumb)に出向き、ここの間欠泉とプールを観光することにした。

 この日は朝から曇り空だったが、駐車場に着く直前に大雨となったので、しばらく車内で待機。止んだところで遊歩道を歩いてみる。先ほどの雨が嘘のように晴れ間が覗き、特にアビス・プール(Abyss Pool)が美しい。だが、その他は今ひとつで、セントラル・ベイスン(Central Basin)の道は通行止め。少々期待はずれであった。

Abyss Pool
アビス・プール

Yellowstone Lake
イエローストーン・レイク

  ここからイエローストン・レイク(Yellowstone Lake)に沿って北上し、フィッシング・ブリッジ(Fishing Bridge)で右折してさらに湖岸を走ってみる。しかし、大した見所はなかったので途中で引き返し、今度はイエローストーン川(Yellowstone River)沿いに北上した。

  マッド・ボルケーノ(Mud Volcano)でちょっと寄り道し、泥が吹き上がる様子を眺めたら、ヘイデン・バレー(Hayden Valley)へ。広々とした景色は良いのだが、雨が再び降り始めるようでは、感動もイマイチだ。さらに走ると、何もないところで多数の車が停まっていた。何ごとかと見てみると、オスのエルク(Elk)が間近にいるではないか。人を恐れる様子がないので、私もここでその様子を拝見させてもらった。

Hayden Valley
ヘイデン・バレー

Elk
エルク

  こうしてキャニオン・ビレッジ(Canyon Village)に到着。本当ならこの後、イエローストーン大峡谷(Grand Canyon of the Yellowstone)を見物しようと思っていたが、天候は悪化の一途をたどり、ついには大雪となってしまった。これはまずい…今日は峠を越えてタワー・ルーズベルト(Tower Roosevelt)まで行かなければいけないので、慌てて出立することにした。

  既に雪が積もって危険な状態だったが、いざ決行。前の車を頼りに、雪の中をノロノロ走っていく。何とかドンレイブン・パス(Dunraven Pass)を越えると下りになるが、対向車は全く見られなくなった。通行止めになったのだろうか…滑らないよう気をつけながら雪道を走ると、タワー滝(Tower Fall)まで下りたところで、反対側の車は通行止めで渋滞中。危なかったが運良く抜けることができ、Roosevelt Lodgeにチェックインすることができた。

Tower Fall
タワー滝

 化石の森

 翌日、さすがに雪は止んでいたが、天候は優れなかった。しかし、この辺りの観光は今日済ませておきたいので、ともかく出かけることにした。

 まず目指したのは、昨日通過してしまったタワー滝。奇岩帯を抜け、駐車場から歩き始めると、少し下ったところで通行止めのサインが現れた。途中の道が崩れているらしい…とりあえず行ける所まで行ってみるが、やはり先には入れないようになっていて、滝を間近に望めない。仕方なく、上の展望台から眺めてお茶を濁した。

 続いては、ラマー・バレー(Lamar Valley)を東に走り、途中の駐車場からスペシメン尾根(Specimen Ridge)を登ってみる。実はここ、グランドティトンのヒッチハイカーがお勧めだった場所で、ガイドブックには、世界最大の化石の森(Fossil Forest)があると書かれている。ならば行くしかないと、"Day Hiking Yellowstone"という小冊子を参考に歩くことにしたのである。

  駐車場からは、はじめ緩やかな道が延びているが、すぐに傾斜が険しくなってきた。すると木立の中で分岐があり、一方は小尾根を直登、もう一方は緩やかに周り込むようになっている。前者はトレイルらしくないので、後者を選択して歩いていくと、しばらくして道が怪しくなり、やがて踏み跡が消えてしまった。どうやら選択を間違えたらしいが、引き返すには歩き過ぎたので、道なき斜面を登っていく。なかなか本道が見つからずあせったが、尾根の近くで発見。後は分岐を無視して、真っ直ぐ尾根の上まで歩いていった。

  最後の方は結構傾斜がきつくて疲れたが、無事に尾根に到達。天候は相変わらずだが、ワッシュボーン山(Mt Washburn:3122m)を遠望し、バイソンたちが戯れる景観は悪くない。ここでしばしのんびりと過ごした。

Specimen Ridge
スペシメン尾根より

  落ち着いたら下り始めるが、化石の森は左手にあるはずなので、途中の踏み跡を左に入ってみる。歩きにくい道を進むと、突然、森が開けた急斜面に遭遇した。良く見ると、いくつかの木々は途中で朽ちて、化石となっている。これが目的の場所だ。さっそく写真を撮ろうと下るが、かなりの斜面で滑りやすく、慎重にならざるを得ない。危ない危ない…

Fossil Forest
化石の森

  何とか撮影をこなしたら、そのまま道なりに下っていくが、ここも滑りやすい急斜面で大苦戦。しかも途中で踏み跡がなくなってしまったので、元の道に戻ろうと横に歩く。こうしてやっとのこと本道に戻り、無事に下ることができた。

 薄汚れたテラス

 再びラマー・バレーを西に走ると、目の前にプロングホーン(Pronghorn)が登場。さらに数多くのバイソンとエルクも見られる。途中ではブラック・ベアが歩いているシーンも見られ、ここが動物王国であることを実感した。

Pronghorn
プロングホーン

 マンモス・ホットスプリングス(Mammoth Hot Springs)まで走ったら、お腹が空いたので、遅めの昼食を取る。随分と人が多くて驚いたが、ここから既に白いテラスが見えている。次に行くのはそこだ。

 北の駐車場に車を置き、リバティ・キャップ(Liberty Cap)の脇を歩き始める。左のパレット・スプリング(Palette Spring)を見ながら少し登ると、段状のテラス・マウンテン(Terrace Mountain)が見えてきた。さらに登れば、美しいミネルバ・スプリングス(Minerva Springs)が見られる(この辺りは結構混んでいる)。何とも不思議な造形だが、曇っていることも手伝って、写真よりも黒ずんでいるようだ。

Palette Spring
パレット・スプリング

Terrace Mountain
テラス・マウンテン

Minerva Terrace
ミネルバ・テラス

Minerva Flow
不思議な模様が見られる

  やがて駐車場が現れたが、さらに奥にあるカナリー・スプリング(Canary Spring)まで足を延ばし、これでロウアー・テラス(Lower Terraces)はほぼ見終えることができた。淡々と車まで戻ったら、続いてアッパー・テラス(Upper Terraces)を巡る。

  アッパー・テラスには一方通行の道路が付けられているので、軽くドライブしてみる。ここは取り立てて素晴らしいわけではないが、オレンジ・スプリング・マウンド(Orange Spring Mound)や世紀末的なエンジェル・テラス(Angel Terrace)など、それなりに見所はあった。

Orange Spring Mound
オレンジ・スプリング・マウンド

Angel Terrace
エンジェル・テラス

  これでもう結構時間を消費してしまったので、ここからはドライブで南下していく。狭い渓谷を登っていくと、急峻な岩場にビッグホーン・シープ(Bighorn Sheep)が張りついているのが見える。子供たちは大騒ぎしているが、確かに滅多に見られる動物ではないので、貴重だと思う。

  そこからは穏やかな平原を走り、ノリス(Norris)へ。ここの間欠泉も見学しようと思っていたが、時間がなくなってしまったので通過。後日の楽しみに取っておく。そして、マディソン(Madison)を過ぎ、さらに西に走り続けてゲートを抜けると、ようやく本日からの宿泊地、ウエスト・イエローストーン(West Yellowstone)に到着だ。

  Madison Hotelの相部屋に入ると、中にはバイクでアメリカ一周旅行をしているという日本人学生がいた。彼はもう旅に疲れているらしく、早く日本に帰りたい、こんな寒いところにいたくない、と不平不満ばかりを口にしている。それなら止めればいいのに、と思ったが、これから数日一緒に過ごすことになりそうなので、無難にやり過ごしたのであった。

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