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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

22.夕焼けと満月とアーチ (2003/6/13:晴時々曇

 ニードルスの寄り道

 早朝モニュメントバレーを発ち、国道163号線、次いで191号線と北上していく。いよいよグランドサークル最後の砦(?)、アーチーズ国立公園(Arches National Park)とキャニオンランズ国立公園(Canyonlands National Park)へと向かうのだ。

 モンティセッロ(Monticello)を過ぎてしばらくすると、キャニオンランズの南東部、ニードルス(The Needles)への道が現れたので、寄り道することにする。道中、ニュースペーパー・ロック(Newspaper Rock)に立ち寄ったりしながら、荒野を走っていった。

Newspaper Rock
ニュースペーパー・ロック

 意外に長く感じたが、結局3時間ほどのドライブで公園のゲートに到着した。入場したらビジターセンターに赴き、資料を入手。今回は4WDではないので、行けるところは自ずと限られてしまうが、さらっと周遊することにした。

  出発するとまもなく、左手にニードルスの奇岩群が見えてきた。岩山がニョキニョキと生えたような、奇妙な景観だ。さらに道なりに進んでいくと、数キロほどで道は終わりとなった。このビッグスプリングス・キャニオン展望台(Big Springs Canyon Overlook)からは、コロラド川が削った荒々しい景観を眺めることができるのだが、はっきり言うと、期待していたほど大したものではなかった。

Big Springs Canyon
ビッグスプリングス・キャニオン

  これで終わりでは到底納得いかないが、地図を良く見ると、すぐ近くにスリックロック・フット・トレイル(Slickrock Foot Trail)があり、そこを歩けば、もっと奥の展望地まで行けるようだ(このトレイルの情報は、ビジターセンターでも入手していた)。ならば話は早い。歩こう。

The Needles
ニードルスの奇観

 荒々しい峡谷

 歩き始めてまもなく、背後にニードルスの奇観が再び現れる。ほぼ平らな岩盤の上をさらに進んでいくと、やがて第1展望台(Viewpoint #1)への分岐に着いたので、ここで寄り道して展望を楽しんだ。

Slickrock Foot #1
第1展望台より

 本コースに戻ったら、しばらくは楽な道を歩く。ループ状の道の分岐を右に入ると、今度は第2展望台への分岐が現れた。ここも当然寄り道するが、この辺りからリトルスプリング・キャニオン(Little Spring Canyon)の奇岩群が登場するようになり、予想よりは面白い展開だ。

Slickrock Foot #2
第2展望台より

  ここで少々休憩したら、次は第3展望台へ。荒々しい峡谷の様子が次第に見られるようになり、道も時に歩きにくくなるが、岩盤を登ったり下ったりしながら進む。暑さも加わって体力を消耗するなか、ついに最奥の第4展望台に到達。ここからはビッグスプリング・キャニオンの様子がよくわかる。先客のカップルがいたものの、ここで昼食を兼ねた大休止とした。

Slickrock Foot #3
第3展望台より

Slickrock Foot #4
第4展望台より

  十分に休んだところで帰路につく。帰りも岩盤の上をひたすら歩き、30分ほどで終了。この4kmのコースを無事に歩き通すことができた。

 車に戻ったら、公園を出て211号線を引き返していく。国道191号線との交差点を左折し、しばらく北上したところで、起点となる町、モアブ(Moab)に到着。予約しておいたInca Inn Motelにチェックインするが、この時既に酷暑となっていた(35℃を超えていたのは間違いない)ので、出歩くことは適わず、夕方近くまでのんびりと過ごした。

 満月は何処に

 午後4時、幾分過ごしやすくなってきたところで再出発。コロラド川を渡り、今度はアーチーズに入る。まずはビジターセンターに立ち寄り、ファイリー・ファーニス(Fiery Furnace)の混雑状況を確認。こちらは(原則として)レンジャー引率のツアーでないと入れないのだが、なんと翌日分まではもう一杯だという。このエリアの観光は翌々日まで可能なので、ぎりぎり、午後のツアーを申し込むことができた。

 一安心というところで、今日は満月と聞いたので、いきなり最大の見所、デリケート・アーチ(Delicate Arch)を目指すことにした。急坂を登ると展望が開け、パーク・アベニュー(Park Avenue)周辺など、奇岩が数多く見られる中を疾走。バランス・ロック(Balanced Rock)を横目に眺めたら、ウィンドウ・セクション(The Windows Section)にちょっと寄り道してドライブを楽しみ、いよいよデリケート・アーチに向かうのであった。

Park Avenue
パーク・アベニュー

Courthouse Towers
コートハウス・タワーズ

 谷へと下り、トレイルヘッドのウォルフェ・ランチ(Wolfe Ranch)に車を置いたら、さっそく歩き始める。ガイドブックによると、このコースは「距離はさほどでもないが、結構きつい」と書かれていたので心してかかるが、はじめは拍子抜けするほど楽だ。途中からは巨大な一枚岩の上を登るようになるが、ここもそれほど急なわけではなく、どんどん直登していく。気がつけば何人も追い抜きながら、ケルンを頼りに進むと、ほどなくして傾斜が緩くなった。その先からは岩壁の脇を登るようになり、気がつけばデリケート・アーチが突然姿を現した。30分あまりと、意外にあっけないものであった。

  まだ夕陽まで時間があるので、ひとまずアーチに近づくことにする。対岸で写真撮影に勤しむ人たちが多数いたので躊躇われたが、目の前をグループが突入していったので便乗し、アーチの真下にいって鑑賞した。

  これで接近戦はもう満足だったので、あとは夕焼けと満月とアーチを楽しみに待つ。やがて陽が傾き、アーチが赤く染まりだした。人が多くて写真はなかなか撮れないが、この夕焼けは見事だ。

Delicate Arch
デリケート・アーチ

  そして、陽が沈んだら次は満月。まもなく向こう側から月が上がる…はずだが、一向に姿が見えない。雲があるせいだろうか。どこから上がるかわからないので、場所を変えてあちこちを眺めるが、その姿はない。暗くなり出したので、だんだんと帰る人が増え、私も諦めて帰ることにした。

  ところが、ここでついに満月が登場!地平線の雲を突き破り、明るい光を放っている。先ほど帰りだした人たちも慌てて戻り、感動のご対面。まさに絵になる光景だ。月はほどなくして再び雲に隠れてしまったが、これでもう満足である。

Delicate Arch with full moon
満月が現れた

  一息ついたら帰路につくが、既に暗くなっているため、足下がよく見えない。時間をかけると危険なので、私は駆け気味に下り、なんとか暗闇になる前に歩き終えることができた。しかし、それ以上に驚いたのは、こんな時間にもかかわらず、これから登ろうとする人の多いこと。彼らは大丈夫だったのだろうか…

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