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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

20.西部劇の世界 (2003/6/11:晴

 東部の前に

 早朝にキャンプ場を発ち、グランドサークル東部に向かうが、その前に一箇所、どうしても立ち寄りたい場所があった。それはゴブリンバレー州立公園(Goblin Valley State Park)。あまり知られていないが、ここは小鬼のような岩が無数に広がる、ちょっと変わった景観が見られるところなのである。

On the way to Goblin
道中の奇岩

 ハンクスビル(Hanksville)で左折し、奇岩を見ながら24号線を北上していくと、途中で案内板が登場。それに従って左折し、道なりに進んでいく。なんだか心もとない道が続くが、しばらくしてゲートに到着。お金を払って中に入り、分岐を左に進むと、さっそく小鬼たちが現れた。変な形だが、なにか愛嬌があって面白い。

Goblin Valley
小鬼たち出現

 気を良くして先へ急ぐと、まもなく展望台が登場。車を降りて眼下を見やると、この可愛らしい奇岩が無数に広がっている。何という奇妙な光景…ここは自由に歩いて良いそうなので、すかさず下に降りて、周囲を歩き回った。

Goblin Valley Lookout
ゴブリンバレー展望台より

Goblin View
小鬼たちと戯れる

  思う存分楽しんだら道を引き返し、ハンクスビルから95号線を南下していく。この辺りも奇岩が見られるドライブコースで、変化に富んだ景観を堪能することができる。分岐を左に入り、峠を越えると眼下には久々にコロラド川が望めるようになり、感慨の一時。展望台に立ち寄って、しばしこの景色を見つめた。

Colorado River
コロラド川を望む

Colorado Mountain
川沿いの岩壁

 数々の寄り道

 川を渡ってさらに進んでいくと、ナチュラルブリッジ国定公園(Natural Bridges National Monument)が近づいてきたので寄り道。一方通行の道路を走り、見所となっている3つのブリッジを眺めることにする。

  ブリッジは、いずれも歩かないと間近に望めないので、まずは最初のシパブ・ブリッジ(Sipabu Bridge)へ。トレイルは意外に急な箇所もあるので慎重に下っていくが、橋の近くまでくると、さすがに世界2位の大きさだけあって圧倒される。

Sipapu Bridge
シパプ・ブリッジ

  続くカチナ・ブリッジ(Kachina Bridge)は世界3位の大きさだそうだが、奥まったところにあるため、近くにいかないとなかなかブリッジと認識できない(そのためか、歩く人も少ない)。酷暑の中、苦労して歩く割には報われなかった。

Kachina Bridge
カチナ・ブリッジ

  そして、最後のオワチョモ・ブリッジ(Owachomo Bridge)は、距離も短く簡単にアクセスできるが、最もブリッジらしいブリッジと言えよう。大きさこそ先の2つには適わないが、非常に綺麗な弧を描いている。

Owachomo Bridge
オワチョモ・ブリッジ

 ひとしきりブリッジを楽しんだら、さらに南下を続ける。最初は広々とした道が続くが、崖の先端に出た途端、急なスイッチバックの急下降となった。狭い上に未舗装。結構スリリングな道だが、眼下の景色は最高だ。ここを慎重に下っていくと、再び広大な平原を進むようになる。すると、右手にグースネック州立公園(Goosenecks State Park)の標識が現れたので、またも寄り道することにした。

Goosenecks
グースネック州立公園

Mexican Hat
メキシカン・ハット

 ここでは、サンファン川(San Juan River)が蛇行した迫力の景色を眺められるところだが、かなり大規模なものを想像していたので、少々肩透かしを食らった気分だ。辺りを軽く散策したら元に戻り、メキシカン・ハット(Mexican Hat)の奇岩を横目に見ながら進んでいくと、次第に西部劇の風情を感じる景観になってきた。給油しながらさらに進むと、やがて前方に、ビュート(Butte)がいくつも立ち並ぶ、絵になる光景が目に飛び込んできた。そう、ついにモニュメントバレー(Monument Valley)までやって来たのだ。

View of Monument Valley
モニュメントバレーが見えてきた

 ついにモニュメントバレーへ

 さらに車を走らせると、点在するビュートが次第に迫り、ついに西部劇の世界に来たのだという実感が沸いてくる。勢いそのままにモニュメントバレーの入口を通過したら、いったんビジターセンターに立ち寄った後、まずは手始めにと、バレードライブ(Valley Drive)を走ることにした。

 バレードライブは、モニュメントバレーの見所を周る全長17マイルのコースで、自家用車でも入れる未舗装路である。坂を下り、ミトン・ビュート(Mitten Butte)、メリック・ビュート(Merrick Butte)、エレファント・ビュート(Elephant Butte)などを過ぎて走っていくと、右手にはスリー・シスターズ(Three Sisters)が見えてくる。いったん右折して、ジョン・フォード・ポイント(John Ford's Point)に立ち寄り、有名な景色を眺めた。

John Ford's Point
ジョン・フォード・ポイント

Butte
ビュートを眺める

 そこから道はループ状になっており、ルートに従ってとりあえず走っていく。レインゴッド・メサ(Rain God Mesa)を周り込んでいくと、遠方にはトーテムポール(Totem Pole)やイェイビチェイ(Yei Bi Chei)などの奇岩も見える。スペアヘッド・メサ(Spearhead Mesa)の先には、これまた有名な展望台、アーティスト・ポイント(Artist Point)があり、ビュートの美しい風景が広がっていた。

Totem Pole and Yei Bi Chei
トーテムポールとイェイビチェイ

Artist Point
アーティスト・ポイント

Monument Buttes
様々なビュートやメサが見られる

  こうして一通り、最低限の観光を済ませたが、これだけでは納得いかなかった。もっと奥があるはずだ…事実、一般車が入れないコースもあるし、他にも様々なツアーがあると聞いていた。そこでビジターセンター横のツアーデスクで聞いてみると、明日は、バレードライブを走るツアーしかないらしい。そんなバカな…改めて確認しても、バレードライブを走るものと、そこから1本だけ奥の道を入るコースしか受け付けていないらしい。なんと…

View from Visitor Center
ビジターセンターからの展望

  承服しがたい気持ちを抱えながらも、夕暮れが迫ってきたので、ひとまずビュートが赤く染まりゆく景色を写真に収め、ぼんやりと眺めて過ごす。すると、しばらくして突然、小太りの男が近寄ってきて、握手を求めてきた。何事かと思いきや、明朝、ふだん入れないエリアに行くツアーを催行するよと言ってきた。嘘か真か…やや疑いの眼差しを向けながらも、どういうことかと聞くと、おもむろにファイルを出して、美しい写真の数々を見せてくれる。こんな景観が見られるなら、是が非でも行きたい!

  しかし、こちらは一人…そこを尋ねると、一人でも通常料金でOKとのこと。おまけに、また別の写真を持ち出して、自分はチャゲ(CHAGE&ASKA)の友だちだと言い出した。確かに一緒に映っているが…さらに他の有名人の名も何人か出して、みんな自分が案内したとのたまう。営業用トークだろうが、ここまで来たら、もう信じることにしよう。堅い握手を交わして、明朝、日の出とともにプライベート・ツアーに出かけることとなった。

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