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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

15.冒険体験 (2003/6/6:晴時々曇

 ナローズの挑戦

 今日はザイオンの最終日ということで、満を持してナローズに挑戦する。例によって早起きして、バスの終点、シナワバ寺院(Temple of Shinawava)で下車。ここから川に沿って平坦な道を歩くと、20分ほどで行き止まりとなった。しかし、ここからがスタートだ。

 この先は、川の中をバシャバシャ歩くことになる。当然濡れても良い格好をしてきたし、入口にある木の杖も丈夫そうなものを選び、いざ出陣!最初はできるだけ濡れないよう気をつけながら歩いていくが、途中からは一面水浸しで、逃げ場もなくなってしまう。こうなるともう吹っ切れて、多少の水量にはめげずに歩けるようになった。

Zion Narrows (2)
逃げ場がなくなってくる

Zion Narrows (1)
いざ突入!

 道は特にないので、歩きやすそうなところを探しながら進んでいく。周囲は絶壁に囲まれ、ほとんど光が届かないので薄暗い。川の水は少し冷たいが、外は暑いので、ちょうど良い温度と言って良いだろう。とにかく、足を取られないように注意しながら、黙々と歩いていった。

  何人もの人たちを抜かしていくと、やがて人気がなくなり静かになった。しばらくすると、今度は上流から下ってきた人たちとすれ違うようになる。彼らはきっと、昨日キャンプして、2日がかりで縦走しているのだろう。これぞ冒険といった感じで、結構面白いものなので、この縦走もいつの日か挑戦してみたいものである。

Zion Narrows (4)
川幅が狭まる

Zion Narrows (3)
岩壁が覆いかぶさるようだ

  川幅は徐々に狭まり、ところによっては10mもないほどに迫ってきた。1時間あまり歩いたところで支流が現れたので、試しに右に折れ、オーデルビル・キャニオン(Orderville Canyon)方面に足を延ばしてみる。だが、しばらく歩いても一向に視界が開ける気配がなかったので、途中で断念して引き返すことにした。

  ここからさらに上流へと翻ってみるが、この先は腰の辺りまで水が浸かるようになり、苦戦を強いられる。気がつけば、寄り道の間に抜いていた集団が、やはり前方で苦戦していた。小中学生が20~30人もいるので、ボーイスカウトか何かだろうか。子供はこうした冒険が大好きだが、それにしても大したものである。

  彼らに巻き込まれたくなかったので、しばらく間を置いてからトライ。この難関を突破してさらに先を目指すと、1時間ほどで視界が開けて、絶好の休憩スポットが現れた。地形的に考えても、ここがおそらく日帰りハイカーの終点、ビッグスプリングス(Big Springs)。先ほどの集団も休んでいたが、これ以上行っても先が読めないし、帰れなくなりそうなので、ここで折り返すことにして休憩とした。

Zion Narrows (6)
ようやく視界が開けた

Zion Narrows (5)
難関地帯を抜けて

 穴場のコロブ

 早めの昼食を食べながら佇んでいると、しばらくして若者集団が帰り始めた。1人になって、いよいよじっくり鑑賞することができるようになったわけだが、あまり道草食っているとまずいので、ほどほどにして帰還開始。難関地点で再び集団に追いついたら、一気に追い抜き、後は平然と下っていく。この頃になると上ってくる人もだいぶ増えたが、時間が少なくなってきたので、ただただジャブジャブ歩いていった(一度歩いているので、帰りは思いのほか楽だ)。

 2時間ほどで、トレイルヘッドに帰着。無事にこの冒険体験を終わらせることができた。この辺りはもうかなりの混雑で、ただ水をバシャバシャさせて遊んでいる人から、これからナローズを歩こうとする人まで様々だ。バスでは日本人の団体客と一緒になってしまったが、彼らはバスでザイオン・キャニオンを見て周ったら次の場所に移動らしい。なんとせわしないこと…

 こうして公園ゲートを後にしたら、今度は少し離れたコロブ・キャニオンを目指す。ここは時間がなかったらカットしようかとも思っていたが、せっかくなので寄り道することにしたわけである。

  車を西に走らせ、さらに高速道路を北へ向かうと、コロブ・キャニオンの入口に到着。ここから全長9kmほどのドライブルートを楽しむが、これが意外に風光明媚で、雄大な景観が広がっている。ザイオン・キャニオンよりも赤い岩山が多いようだが、変化に富んだ景色が展開して、ドライブするのが楽しい。途中にはいくつも展望台が設けられているので、時折車を止めては撮影に勤しんだ。

Kolob  Canyon View
コロブ・キャニオンが見えてくる

Kolob Canyon
赤い岩山が目をひく

Kolob Rocks
ここからトレイルものびている

  それにしても、ここは穴場だ。同じザイオン国立公園にありながら、場所が離れているがゆえに、訪れる人は極端に少ない。この時も、ドライブしてすれ違ったのはわずか2台。それでいて景観は素晴らしいので、時間があれば是非訪れたいところである。個人的には、ここからコロブ・アーチ(Colob Arch)を経由してザイオン・キャニオンまで、3~4日かけて歩くトレイルがあるので、いつの日か挑戦してみたいものである。

 尖塔序説

 これで、ついにザイオンとはおさらばし、次なる目的地、ブライスキャニオン国立公園(Bryce Canyon National Park)へと走る。シーダーシティ(Cedar City)から東へ入り(右折した途端、警察が隠れて走行速度を計測していた。危ない危ない…)、くねくねと高度を上げながら山道を登っていく。かなりの急坂なので、前に大型車がいると極端に遅くなり、なかなか思うように走れないのが辛い。

 ところどころのノロノロ運転にもめげずに走り、分岐を左折すると、まもなくシーダーブレイクス国定公園(Cedar Breaks National Monument)に到着。ここは「できかけのブライスキャニオン」と言われているので、ちょっと寄り道をしてみよう。

 車を止め、中へと入っていく。もう夕方だからか、あいにくビジターセンターには誰もいないが、構わず進んでいくと、まもなくすり鉢状の大地に尖塔群が現れた。なるほど、なかなかの光景だ。これだけでも印象的なので、「本家」ブライスキャニオンがますます楽しみになってきた。

Cedar Breaks
シーダーブレイクス

  この辺りは標高3000mにも達するので、夕方ともなれば結構寒く、おまけに風が強かったので、あまり長居はできない。ひとしきり眺めたら場所を移動し、別の展望台からも一望して、この不思議な世界を楽しんだ。

  そして、そこからはブライスキャニオンに向けて疾走する。森を抜け、林を越えてひたすら走ると、ブライスキャニオンの手前で、尖塔群が現れるようになってきた。いよいよ近いということか…感慨にふけりながらこの景色を楽しみ、何とか夕暮れ前に、公園手前にあるRuby's Innに到着。そのまま予約しておいたキャビンに転がり込むのだった。

Bryce preview
尖塔群登場

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