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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

11.アンテロープの芸術 (2003/6/1:晴時々曇

 コロラド川上流へ

 サウスリム観光を終えたところで、今度はコロラド川を少し遡り、グレンキャニオン(Glen Canyon)を観光する。ここは「水をたたえたグランドキャニオン」と呼ばれるレイク・パウエル(Lake Powell)、美しき自然の芸術レインボー・ブリッジ(Rainbow Bridge)、そして幻想的な小峡谷アンテロープ・キャニオン(Antelope Canyon)と、見所満載だ。

 陽が昇ってきたところでキャンプ場を出発し、一路東へと疾走していく。デザートビューまで走り続け、公園の外に出ると、しばらくはがらんとした道が続く。が、やがて小規模ながらも見応えある渓谷が現れたので、少し寄り道しながら進んでいった。

Small Canyon
道中の小渓谷

 キャメロン(Cameron)で左折し、89号線を北上すると、マーブルキャニオン(Marble Canyon)への分岐辺りから、雄大な景観が見られるようになってきた。ここを右に進み、山道を上がっていくと景色が開け、奇妙な形をした岩山がそこここに現れ出した。なかなかどうして、侮れない!

canyon near Page
奇妙な岩山が現れる

  快適なドライブを楽しんでいると、まもなくペイジ(Page)に到着。思ったより早い時間に着いたので、ひとまずグレンキャニオン・ダムの展望台を訪れ、コロラド川上流を鑑賞。続いて、ダム横のビジターセンター(ダムの爆破を恐れてか、荷物チェックが非常に厳しい!)にも出向き、周辺の地理や歴史について学んだのであった。

Glen Canyon Dam
グレンキャニオン・ダムを遠望

  こうして、お昼前になったところで、事前に予約しておいたアンテロープ・キャニオンのツアー・オフィスへと向かう。写真で見る限り、ここは非常に美しいので、光の加減で最も美しいと言われる昼間のツアー(11時半発)を申し込んでおいたのだ。オフィス探しに手間取ったものの、無事見つけることができ、他十数名とともに、いよいよ芸術の小峡谷へと足を延ばすのであった。

 一瞬の芸術

 現地へは、4WDトラックの荷台(椅子付き)に乗って向かう。ここはナバホ族が管理しており、個人が勝手に見学することはできないのでこのような形をとったが、よく見ると入口に駐車場があり、ここでナバホ族経営の旅行会社を通じて中に入ることができるようだ。まぁ、今さらどうすることもできないが。

  入口を過ぎると、道はいよいよ悪路となり、幾重もの轍の中を、滑りながら進んでいく。やがて、岩壁が迫ってきたところで車は停車。そこから歩いて近づいていく。既に1台停まっているので、先客がいるのだろう。割れ目のようなところから中に入ると、そこは狭い峡谷に、幻想的な岩肌がむき出しになっていた。

 まずはガイドが、この成り立ちなどを簡単に説明する。これは小峡谷を鉄砲水が流れ、岩肌を削り取って造形したもの。実に不思議な自然の芸術だ。それが済んだら自由時間!素敵な被写体が広がるが、あいにく先客がガイドの説明に耳を傾けていて、撮影の邪魔をしてくれている。う~む。

  そこで、試しに奥の方を探訪してみると、こちらはほとんど光が当たらず、悲しいほど色があせていて、写真にはならない。先の場所に戻ると、ちょうど光の差してきた場所があり、美しい景色を皆写真に収めている。しかし、難しいのは光と人。この光はわずか数分程度しか当たってくれないので、それを逃すと台無しになってしまう。しかも人は写したくない…メンバーは、どうしても撮影派と「ただ見る」派に分かれてしまい、撮影派は、早くどいてくれ、何やっているんだ、と文句ばかり。一瞬の芸術だけに、難しいところだ。

Antelope Canyon (2)
奇跡の造形だ

Antelope Canyon (1)
わずかに光が差す

  難儀しながらも、美しい場所を転々として、撮影に興じる。それにしても、ここは本当に写真映えするところだ。撮ったのを確認すると、見た目以上に美しく見える。写真に撮れば、この一瞬の芸術も、永久のものとなる。写真に魅せられ、実際に来てガッカリする人もいるかもしれない(時間帯が違ったらなおさら)。

Antelope Canyon (4)
模様が美しい

Antelope Canyon (3)
複雑な形をしている

  良い場所は刻々と変わるので、撮影する方は大変だ。やがて「ただ見る」派は飽きて外に出てしまうが、撮影派は懲りずに、会心のショットを狙って右往左往。1時間の猶予があったが、それも残りわずかになってきた。徐々に光の差し込む場所がなくなり、撮影できる場所も限られてきたところで時間終了。なかなか忙しかったが、個人的には満足であった。

Antelope Canyon (5)
見上げても美しい

 コロラドの蛇行

 こうしてアンテロープ・キャニオンを後にしたが、まだ午後1時過ぎと時間が余っていたので、車で近くのホースシュー・ベンド(Horseshoe Bend)に行ってみることにした。ここはコロラド川が大きく蛇行したところで、現地のパンフレットで紹介されていた場所だ(当時、日本のガイドブックには記載されていなかったが、最近では紹介されている)。

 ペイジの街を過ぎ、少々南に戻っていった先で右折レーンが登場。ややわかりにくいが、ここを右折すると駐車場があり、トレイルが続いている。車を置いて歩き始めると、最初は歩きにくい登りだったが、それを越えると広々とした荒野に出て、前方へと緩やかに下っていく。段々と蛇行している様子がわかるようになるが、崖の淵まで来ると、突然、眼下にコロラド川が現れた。しょぼいかと思っていたが、結構な迫力だ。実に見事なまでの蛇行。まるで絵に描いたような光景である。

Horseshoe Bend
ホースシュー・ベンド

  幸い周囲には誰もいなかった(途中ではすれ違った)ので、ここをいろいろな場所から眺めてみるが、柵も何もないので結構怖い。時々ボートやカヌーが通るが、本当に豆粒のよう。しばらくのんびり佇み、思う存分堪能した。

 後続が現れたところで帰途につき、悠々と戻っていく。歩き終えたらペイジに帰り、Empire House Motelにチェックイン。それでもまだ余裕だったので、夕方になってレイク・パウエルの展望台に足を延ばしてみる。こちらは思ったほど壮大ではなかったが、夕景に染まりゆく湖を眺め、明日のクルーズを空想するのであった。

Lake Powell
レイク・パウエルを望む

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