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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

8.展望台巡り (2003/5/28:晴時々曇

 朝陽はイーストリム

 グランドキャニオンに来たら、やはりいろいろな展望台から景色を楽しみたい。今回は、普通に行ける展望台は全て訪れるつもりなので、今日、明日とサウスリムの展望台巡りに時間を費やそうと思う。

 一般に、朝陽を浴びた峡谷を見るならイーストリム(East Rim)、夕陽を浴びた姿ならウエストリム(West Rim)が良いとされている。このうち、ウエストリムへはシャトルバスで訪れることができるが、イーストリムへは(一部を除くと)車がないと訪れることができない。今回は幸いレンタカーなので、これを最大限活用して、まずはイーストリムから攻略することにした。

 例によって暗いうちから起床するが、昨日よりは出だしが遅れてしまった。慌てて準備を整え出発するも、展望台は意外に遠く、みるみる明るくなり、ついに途中で日の出を迎えてしまった…やむなく車を停めて太陽を拝み、日の出を見るはずだったグランドビュー・ポイント(Grandview Point)へ。ここは名前が示すように、峡谷の壮大な景観を眺めることができる。人もまだそれほど多くなく、じっくりと鑑賞することができた。

Grandview Point
グランドビュー・ポイント

  そしてここからは、さらに東へと走っていく。まずはモーラン・ポイント(Moran Point)。画家モーランがここからの絵を描き、アメリカ東部の人々に紹介したというだけあって、眺望は抜群だ。人は一層少なくなり、静けさが在りし日の光景を思い起こさせてくれる。

Moran Point
モーラン・ポイント

  続いて、目指したのはリパン・ポイント(Lipan Point)。だいぶ東へと来て、峡谷の荒々しさが徐々に薄れているものの、コロラド川もよく見えるようになり、ここからも美しい景色を見渡せる。

Lipan Point
リパン・ポイント

  次いでナバホ・ポイント(Navajo Point)を訪れるも、ここはマイナーなだけあって、景色はイマイチだ。気を取り直して先を急ぐと、まもなく(工事のため)未舗装路となり、すぐに終点のデザートビュー(Desert View)に到着。まだ人もほとんどおらず、印象的なウォッチタワー(Watch Tower)と上流の展望を独り占め。心ゆくまでこの景観を味わった。

Desert View
デザートビューより

 なめていた…

 しばらくすると、徐々に車で押し寄せる人が増えてきたので退却。元来た道を引き返し、グランドビュー・ポイントで停車する。実は、ここから谷底近くまで下るグランドビュー・トレイル(Grandview Trail)が延びているので、これから歩いてみようというわけだ。明後日から谷底に下る予定なので、その予行演習というわけである。

 道は最初から急峻で、一気に高度を落としていく。さすがに馬のために造られた道だけあって、決して歩きやすいとは言えない。途中で反転したと思ったらさらに下り、いつの間にかだいぶ下って、リムを見上げるようになっていた。ただ、思ったよりも暑くはない。これなら大丈夫だろうと、さらに先へと下っていった。

Coconino Saddle
ココニノ・サドル付近より

Looking back at Grandview Point
リムを振り返る

  道は途中からやや緩やかになり、快調に進んでいくと、やがて平坦な台地上に出た。ここでほぼ道半ば。安全を期して引き返しても良かったが、まだ行ける、行ってみたいと前進を決意。さらに歩いていくと、採掘跡だろうか、右手に小洞窟を発見。暑さしのぎでしばらく休憩させていただいた(意外なほど涼しい)。

Horseshoe Mesa
ホースシュー・メサを望む

  気持ちを新たに歩行再開。目の前に聳えるホースシュー・メサ(Horseshoe Mesa)を登ろうかとも思ったが、体力の消耗を懸念して迂回し、谷底を見渡せるポイントを目指して進んでいく。すると、さらに先で一段下がるようルートが続いているが、これ以上下ってしまったら、帰りが非常に危険だ。ここは泣く泣く諦めて、展望の開けたところで休憩し、思いっきり風を感じたのであった。

Grandview Trailend
ここで断念…

  この時点で昼前、まだまだ体力には余裕があるし、それほど暑くも感じない。これなら大丈夫だろうと、意気揚々と帰路につく。しばらくは平坦で楽だったが、洞窟の辺りからは登り続きとなり、しかも相当な暑さが加わって、急激に体力を消耗してしまった。そんなバカな…気持ちとは裏腹に、体が思うように動かない。いつの間にか水も少なくなり、休憩するような日陰も見当たらない。完全になめていた…確かに、このコースは他のトレイルよりも難易度が高かったのだが、これほどきついとは…しかし、周りに歩いている人はいないし、水も日陰もないので、何とか自力で登るしかない。

  悲壮な決意で一歩一歩登っていくと、勾配はさらにきつくなり、ゴールのグランドビュー・ポイントは一向に近づいてこない。とにかく遠い…苦しみながらも歩き続けると、やがて前方に、同じようによちよち登る人の姿が見えた。向こうはこちら以上に辛そうだ。それに励まされながら登り続けると、あっさりと追い抜き成功。するとようやく木陰が現れるようになり、ココニノ・サドル(Coconino Saddle)で休憩。消耗した体力の回復を図った。

  そして、改めて最後の登りにトライ。ここまで来ると、少し下りてみようかという家族連れとすれ違うようになり(絶対に登りで苦しむだろう)、何とかリムの上まで上がることができた。展望台は大賑わいであったが、そんなことに構っている余裕はなく、ともかく水分補給!やっとの思いで窮地から抜け出したが、しばらくは動くことができなかった。

 夕陽はウエストリム

 こうして、この日はもう疲れ切ったのでキャンプ場に戻り大休止。食事を済ませたら早めに眠りについた。

 そして翌日。今度はウエストリムに向かうが、こちらは夕焼けが綺麗なので、昼過ぎまではのんびりと過ごし、夕方前から活動を始める。

  初めは端のハーミッツ・レスト(Hermits Rest)まで行き、そこから東に歩こうと思っていたが、モハーベ・ポイント(Mohave Point)から先は間が長いし、復路はほとんど停車しないので、ひとまず手前のピマ・ポイント(Pima Point)を目指すことにする。ところが、モハーベ・ポイントのすぐ先の景色が良かったので、いったんアビス(The Abyss)で下車。まずはこの歪曲した峡谷の様子を目に焼きつけることにした(あまりにワイド過ぎて、写真には収まらないが)。

The Abyss
アビスの景観

  そして、改めてピマ・ポイントに向かう。ここの展望もなかなかで、コロラド川も見えて良いところだ(人が少ないのも良い)。ここもじっくりとパノラマを楽しんだ。

Pima Point
ピマ・ポイント

 終点のハーミッツ・レストまでやって来ると、ここからは木々が邪魔して、あまり展望がきかない…この先、谷の中段まで下るハーミット・トレイル(Hermit Trail)もあるのだが、地形的に考えて、眺望はあまり期待できそうにないし、明日のため体力を温存しないといけないので回避。引き返してモハーベ・ポイントに向かうことにした。

  モハーベまで戻ると、夕焼けが近いこともあって、先ほどよりも観光客が確実に増えている。確かに良いところなのだが、展望台に人があふれる状況では長居はできない…周囲を眺めたら、ほどほどに立ち去ることにした。

Mohave Point
モハーベ・ポイント

  ここからは徒歩で東へ向かい、30分弱でホピ・ポイント(Hopi Point)へ。ここも有名な展望台だけあって、多くの人たちでごった返している。この辺りから雲が邪魔するようになってきたが、致し方ない。夕暮れも近づいていることだし、撮影を済ませたら、足早に次へと移動する。

Hopi Point
ホピ・ポイント

  展望台は残り2つ。このうち、パウエル・ポイント(Powell Point)は目と鼻の先で、10分ほどで到着することができた。ここも有名なので観光客が多かったが、この時は日本人の団体客が多数詰めかけて賑やかだった。ちょうど立ち去るところだったので、それと入れ違いで展望台の先へと向かい、もう陽が沈まんとして赤く燃える大地を見やった。

Powell Point
パウエル・ポイント

  そして、最後のマリコパ・ポイント(Maricopa Point)に競歩で向かうが、ここで時間切れ、寸前で陽が落ちてしまった…まぁでも、まだキャニオンの様子は見ることができたし、誰もいなかったので良しとしよう。

Maricopa Point
マリコパ・ポイント

  さて、ここまで来てしまうともうバスはない(復路は停まってくれない)ので、歩いてビレッジに戻ることになる。徐々に暗くなってきたので早めに歩くが、足下には明日、明後日と歩くトレイルが見えて、否が応でも興奮が高まってくる。そして、なんとか暗闇になる前に帰着。後は別のバスでキャンプ場へと戻り、明日に備えるのだった。

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