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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

3.渓谷一巡り (2003/5/19:晴

 巨岩林立

 昨日は岩壁の上から大展望を堪能したので、今日は渓谷を下から、一通り巡ることにする。とはいえ、ヨセミテ渓谷は意外に広く、歩いてはとても周れない。かと言ってバスが走り回っているわけではなく、車もない…ならば自転車だ!と言うことで、さっそく近くで自転車を借りて出かけることにした。

 眼前のノースドーム(North Dome)とロイヤルアーチ(Royal Arches)を見上げたら、漕ぎ始める。この日も雲一つない快晴の中、右手にヨセミテ滝を見送り、車道の脇を進むと、まず左手にセンチネル・ロック(Sentinel Rock)が迫ってきた。そして、さらに漕いでいくと、目の前に大きな大きな岩、エル・キャピタン(El Capitan)が現れた。これは花崗岩としては世界最大で、麓からの高さが1095mにも達する。見上げていると、首が痛くなりそうだ。すると、何人かの人たちが指を指しながら岩を見ている。何だろう…目を凝らしてよく見ると、なんと、この一枚岩を登るロック・クライマーの姿があった。昨夜はきっと岩の途中で寝たのだろう、お疲れ様です。

Sentinel Rock
センチネル・ロック

 もう少し引いて見ようと、川を渡ってみたが、この辺りは木々が邪魔してよく見えない。代わりに通り過ぎたスリー・ブラザーズ(Three Brothers)の姿が綺麗に見えたのは収穫だったが、反対側のカテドラル・ロック(Cathedral Rocks)も近すぎて、とてもレンズには収まりきらない。まさに巨岩林立といった光景で、圧巻であった。

Three Brothers
スリー・ブラザーズ

El Capitan
エル・キャピタン

 滝の迫力

 再び林の中を進んでいくと、しばらくして川越しに視界が開け、エル・キャピタンとカテドラル・ロックが一望のもととなった。これはまさにヨセミテ渓谷の城門のよう。カテドラル・ロックの横から落ちるブラダルベール滝(Braidalveil Fall)も美しい。観光客が多く停まるのが玉に瑕だが、確かに絵になる風景だ。

El Capitan & Cathedral Rocks
エル・キャピタンとカテドラル・ロックを望む

 ここを過ぎると右折できる(逆に真っ直ぐ進むとゲートに出てしまう)ので、折り返して橋を渡ると、先ほどまで近すぎて見えにくかったエル・キャピタンやリボン滝(Ribbon Fall:492m)がバランスよく見えるようになってきた(ちなみにこのリボン滝、世界有数の落差を誇りながら、実際に見られるのは5~6月の一時期に限られる)。そして、せっかくなのでブライダルベール滝にも近づいてみるのだが、遊歩道からは木々が邪魔して、なかなか姿を現してくれず、滝壺に迫れば大水量に撃沈(びしょ濡れ)。この時期の滝は迫力があって良いのだが、写真に収めるのはなかなか難しいものである。

Sentinel Falls
センチネル滝

Ribbon Fall
リボン滝

 意気消沈したところで気を取り直し、今度は改めてトンネル・ビューの展望台を目指す。と言っても自転車なので、きつい登りをこなさなければならない。楽々と登っていく車を尻目に悪戦苦闘、喘ぎながら高度を稼いでいく。それでも、上るにつれて景色が雄大になっていくのが救いだ。やっとのこと展望台に到達すると、そこは前回よりも美しい景観が広がっている。が、前回以上に人の数も多く賑々しい。有名な観光地ゆえ止むを得ないが、ちょっと残念であった。

Tunnel View
晴天のトンネル・ビューより

 アンセル・アダムスの世界

 しかし、落胆するにはまだ早い。ここからさらに登っていくと、インスピレーション・ポイント(Inspiration Point)という、トンネル・ビューに勝るとも劣らない展望地がある。さっそく自転車を置いて歩き始めると、のっけから急登が続き、思いのほか大変だ。しばらくすると普通の登り道となったが、やがて森に入り、意外に視界が開けない。黙々と登っていくと、40分ほどで開けた台地に出てきた。どうやらこの辺りが展望地らしいが、いくつかの木が邪魔して綺麗には見渡せない。どこかに良いポイントがあるはずだと、地形を読みながらベスト・ポイントを探すと、少し下がった崖近くで、うまいこと発見することができた。やれやれ…景色はトンネル・ビューと大差ないが、より雄大なものとなり、しかも周りには誰もいない。ここでしばらく、思う存分にアンセル・アダムス(Ansel Adams)の世界を堪能するのであった。

Inspiration Point
インスピレーション・ポイントより

 展望を満喫したら淡々と下っていくが、帰りにはこれから登ろうとする人たちを何人か目撃。1人で独占できたのはラッキーだったようだ。トンネル・ビューに戻ったら一気に下り、右手にカテドラル・ロック、センチネル滝(Sentinel Falls)、センチネル・ロックなどを見上げながら、ヨセミテ・ビレッジへと帰っていった。

 ビレッジに戻ったら、ビジターセンターに寄って、何とかグレーシャー・ポイントに行けないものかと相談することにした(本来ならとっくに道路が開通しているはずなのだが、今年は残雪の影響で、いまだにアクセス道路がオープンしていない)。すると、対応したレンジャーは、道路はまだ開いていないものの、麓からのトレイルなら、数日前にオープンしていると言い出した。何?そんなこと聞いていなかったが…念のため確認すると、グレーシャー・ポイントに通じる2つのトレイルとも歩けると言う。そうか、ならば明日にも行けるんだ!と思わぬ展開に喜びを隠さずにはいられなかった。

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