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旅行記:アメリカ国立公園(世界自然旅)

2.轟瀑の滝 (2003/5/18:晴

 世界5位の滝

 今日も昨日の午後同様、雲ひとつない快晴なので、朝食を終えたらさっさと出かけることにする。残雪の影響で、いまだ有名なグレーシャー・ポイント(Glacier Point)の展望台はオープンしていなかったので、それに勝るとも劣らないヨセミテ・ポイント(Yosemite Point)を目指すことにした。ここはヨセミテを代表する、世界5位の落差を誇るヨセミテ滝(Yosemite Falls:739m)に沿って、岩壁の上まで登った先にある絶景ポイントだ。

 まずはシャトルバスを使って滝の下へと移動する。このヨセミテ滝は、アッパー滝、カスケード(小滝)、ロウアー滝に分かれているので、小手調べにロウアー滝を見にいってみると、大した迫力はないものの、水飛沫がすごくて眺めていられない!何とか写真に収めたら撤収、再びバスに乗り、サニーサイド・キャンプ場(Sunnyside Campground)近くのトレイルヘッドから歩き始めた。

Lower Fall
ロウアー滝

Yosemite Falls
ヨセミテ滝全景

 道はすぐにつづら折の急登となるが、着実に登っていくと、背後の展望が開けてくる。岩壁に囲まれ、針葉樹に覆われた渓谷の姿は、まるで(まだ見ぬ)カナダのようだ。コロンビア・ロック(Columbia Rock)まで登ると、ヨセミテ・ビレッジ方面の視界も開け、ハーフドームなどが眼前に広がりだす。ここからは道も緩やかになり、やがて正面には轟音を響かせたヨセミテ滝が迫ってきた。何という迫力、そして美しい景観か!

Looking back
振り返ればこんな景色

Yosemite Falls
大迫力のヨセミテ滝

  滝に近づくにつれ、その迫力はさらに増し、ものすごい瀑音を轟かせている。ここまで来るともう、恐ろしいと言っても良いだろう。畏怖の念すら感じる。しかし、これが夏になると水量がわずかとなり、秋には涸れてしまうというのもまた驚きだ。

 滝の脇を上がる

 滝のすぐ横まで迫ったところで小休止し、英気を養ったら、いよいよ岩壁の上を目指してジグザグに登っていく。道は歩きやすいのだが、かなりの登りとなるうえ、一部雪も残っているので、慎重に登ることにする。日本のガイドブックには「ハード、大変!」と書いてあったので心配だったが、思いのほか歩きやすく、気がつけばもう急坂は終わりに近づいていた。さらに粘って上まで登り切り、滝の上を目指して歩いていくと、眼前に大展望が広がり、すぐ横からは轟瀑の滝が眼下に流れ出している。ハーフドームがあまり見えないのは残念だが、登ってきた甲斐はあったというもの。しばらくはここでのんびりと過ごした。

 しかし、ほどなくして人が多くなり始めたので、ここは撤収して本来の目的地、ヨセミテ・ポイントを目指すことにした。元の道を戻って分岐を右折、沢を渡ったら緩やかに登る。この辺りはまだ残雪が多くて苦労したが、ここを越えると道は楽になり、やがて崖の淵にやってきた。ここがヨセミテ・ポイント。さすがにここまで来る観光客は少なく、大展望を満喫することができる。ハーフドームが渓谷越しに鎮座し、真下にはオモチャのようなヨセミテ・ビレッジが広がる絶景だ。これは長居しないわけにはいかず、昼食ともども数時間の時を過ごすのであった。

 それにしても、こんなところまで家族連れで訪れる人たちもいるから驚きだ。日本だったら中高年の方々ぐらいしかいないものだが、こちらは年齢性別を問わず(どちらかと言えば若い人の方が多い)、幅広い層の人たちが気軽に歩いている。学校の課外授業か知らないが、子供たちのグループ(大人の引率付き)も多い。良い悪いは別にして、何という違いだろう。

Yosemite Upper view
ヨセミテ滝上からの眺め

Yosemite Point
ヨセミテ・ポイントより

 ハーフドーム三昧

 思う存分景観を堪能したら、ゆっくりと帰途につく。登りに比べれば下りは楽なものだが、気がつけば滝の飛沫には虹がかかっており、ハーフドームとの2ショットがまた贅沢だ。滝横を過ぎ、相変わらず豪快な滝を振り返りながら離れていくと、日差しの加減で、朝のうちよりも渓谷の眺めが美しい。特にコロンビア・ロックからの眺めは、改めてみても素晴らしい。これをじっくりと味わったら、後はジグザグに下り、気分よく歩き終えるのであった。

Columbia Rock
コロンビア・ロックより

 こうして谷底まで下りてきたが、日暮れまでまだ時間があるので、ハーフドームを眺めながら歩いて戻ることにする。川を渡って目指したのは、撮影ポイントとして名高いセンチネル橋。先日は曇天で今一歩だったが、今日は天候に恵まれ、マーセド川とのコントラストが見事だ。

Sentinel Bridge
センチネル橋より

 続いて近くのクックス・メドウ(Cooks Meadow)に行ってみると、ここから見るハーフドームもまた絶品なり。やはり歩いてみるものだと実感する(これもよく写真で見かけるのだが、具体的にどこから撮っているのかわからなかった)。これぞ「絵になる風景」である。

Cooks Meadow
クックス・メドウより

  こうして最後はバスで宿に戻ると、まもなく夕暮れ時を迎え、ハーフドームが赤く染まりだした。先ほどまで白っぽかっただけに、その変容ぶりには目を見張るものがある。時間にすればわずかだったが、後半はハーフドーム三昧で、前半のヨセミテ滝ともども、実に充実した1日であった。

Half Dome sunset
夕焼けのハーフドーム

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