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チベットの旗

旅行記:チベット(世界自然旅)

46.砂丘とヒマラヤ (2004/10/31:晴時々曇

 連続アクシデント

 西チベットは、一般にンガリ地方と言われるが、標高4000~5000mの乾燥した大地が広がっており、いきおい過酷な旅となる。それでもこの地を訪れるのは、やはり聖山・カイラス(カン・リンポチェ)とマナサロワール湖(マパム・ユムツォ)、そしてグゲ遺跡を見るためと言って良いだろう。今回、残念ながらグゲ遺跡には立ち寄れないものの、カイラス山とマナサロワール湖という、アジア有数の聖地を巡礼できるのだ。そう考えただけでも、胸が高なる思いである。

 サガからカイラスへは、悪路で有名な南回りルートを使うが、こちらは数年前に大掛かりな改修工事を行なったそうで、以前と比べれば格段に走りやすくなっているらしい。しかも、今は完全な乾季であるから、道が流されることもなかろう。それほど心配せずに出発した。

 さて、サガを出るといきなり登りが続くが、峠を下るとしばらく平坦な道になる。ところが、ここでアクシデント発生。なんと、道が川に流されているではないか。やむなく遠回りして、轍を頼りに川を越えるが、いきなり驚かされてしまった。

 しかし、ホッとしたのもつかの間、32道班に達するあたりで、今度は不意にタイヤがパンクしてしまった。幸い予備のタイヤを持っていたので、付け替えるだけで済んだものの、なにやら嫌な展開だ。まだそれほどひどい道ではないのに、これだけアクシデントが続くと、先が思いやられる…

Road view near Saga
荒涼とした風景が続く

 砂丘地帯をゆく

 その後、車は順調に走り、2つの峠を越えてトンバ(仲巴)にやって来た。ここで少し早い昼食を取るので、それまでの間、西外れにあるダクキャ・ゴンパを訪問。ここは寂れた集落である(砂漠化が進んでいるのか、かなり埃っぽい)が、寺は独特の趣きで、なかなかの見応えだ。壁が紫色なので、サキャ派の寺のように見受けられるが、住職が親切に説明してくれ、小さいながらも楽しむことができた。

 食堂に戻ると炒飯が出てきたので、あまり美味しくないながらも平らげる。そして、一息ついたら出発となった。

 トンバを出るとまもなく、左手に砂丘が見られるようになった。皆ため息をつきながら見ていると、ガイドが得意げに「この先に良い場所がある」と言うものだから、期待は一層高まる。いったいどんな景色が見られるのだろう…

 しばらくすると、いよいよ巨大な砂丘が展開するようになり、素晴らしい景観となった。砂丘にヒマラヤという、不思議で美しい眺めだ(しかも、山向こうは秘境・ムスタンだ)。まもなくガイドが車を停め、ここで小休止を取るが、実に絵になる光景…今日は移動日と割り切っていたのに、思わぬプレゼントをもらってしまった。

 すると、ここでカナダ人が眼前の砂丘に目をつけ、停まってくれと言い出した。何をするのかと思ったら、この砂丘に登り、サンド・ボードもどき(実際には転げ落ちている)を始めたのだ。私もやってみたい気持ちはあったが、この頃からお腹の調子が悪くなっていたので断念(はしゃいで変なものが出てはいけない…)。彼らがはしゃぐ姿を静観していた。

Himalaya and Sand Dunes
砂丘とヒマラヤ

 異次元の村

 一通り遊んだら、車に戻って西に向かう。緩い峠を越えるとまた広大な大地に出て、今日泊まるパルヤン(帕羊)の集落が見えてきた。かなり時間がかかると思っていたのに、思ったより早く、3時前には到着してしまった。

  ガイドの勧めで扎西旅館に入ると、後は自由時間なので、皆思い思いに集落を散策する。ここはかなり埃っぽいが、ヒマラヤの眺めが美しい素朴な村で、どことなく異次元の世界に来たような錯覚を覚える。特にカナダ人は「スター・ウォーズのようだ」と言って、大いに気に入ったようだ(おそらくエピソード4で、主人公が預けられていた村を指すのだろう)。

 この宿には別のランクル・ツアーもやって来ていて、彼らはカイラス山を眺めた後(コルラはしない)、さらにグゲ遺跡まで進むらしい。いつの間に解禁されたのかと思ったが、今となっては後の祭り。幸か不幸か、有名な壁画が修復中で見られないので、またの機会に譲るとしよう。

 それにしても、夜になってもお腹の調子が優れず、今夜は1人、手持ちの食料で軽く済ませてしまった。昨夜の中華料理が当たったのか、それとも変な病にかかってしまったのか…明後日からカイラス山のコルラが始まるというのに、不安なところだ。とりあえず、今後のことを考えてお湯で洗髪する(このところシャワーを浴びられなかったし、この先もしばらく難しい)が、何とかしてお腹も直さなければ。

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