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チベットの旗

旅行記:チベット(世界自然旅)

45.西チベットへ (2004/10/30:晴

 山並みが続く

 ティンリーからは、いったん中尼公路を離れて、西チベットの玄関口、サガ(薩嘎)に向かう。ここは通常観光客があまり通らないルートだが、旅行会社の話では、道中の風景が素晴らしいとのことなので、予定を変更して通ることにした。一般的な道と比べると荒れているらしいが、それでも楽しみである。

 61道班で中尼公路を右折し、轍の道を進んでいく。するとまもなく、左手に美しい雪山が見えてきた。山の名前はわからないが、ヒマラヤがすぐそこだと実感する。そして、さらに先へと走っていくと、前方に巨大な山塊が見えてきた。ガイドはシシャパンマ(希夏邦馬峰:8012m)だと言うが、実際にはカンペンチン(康波欽峰:7281m)。アラスカのデナリを思わせる山容で、迫力満点だ。ちょうどチョルテンのある展望地に達したので、ここで小休止して偉大なる山並みを眺めた。

Gang Benchen
カンペンチンを望む

 それからも、左手にはヒマラヤの山並みが延々続き、やがて尖峰モラメンチン(摩拉門青峰:7703m)を従えて、正真正銘のシシャパンマが登場。見ていて飽きないほどの美しい景色で、撮影のために何度か止まってもらうが、あまりの単独行動に、だんだん申し訳なくなってきた…他の人たちは問題ないと言ってくれるが、この辺りも、団体行動の辛いところだ。

 すると、ここで検問所が現れた。この辺りは自然保護区になっているそうで、入山料を支払う必要があるらしいが、あいにく誰もいない…そこで、ここはゲートを上げて無断で突破した。出費がちょっとだけ少なくなり、ラッキーである。

Molamenqing & Shisha Pangma
モラメンチン(左)とシシャパンマ(右)

 物乞いの子供たち

 ここからも、左手にシシャパンマやカンペンチンをはじめとした山並みを眺めながら、快適なドライブが続く。道も思ったほどひどくなく、これぐらいなら問題ない。ガイドの方も、昨日までと比べて解説が多くなったし、最初に今日の予定などを説明するようになった。少しは反省してくれたようで、何よりである。

 しばらくすると、今度は右手にペンクツォ(佩枯錯)が見えてきた。こちらは随分と大きな湖で、美しい色合いをしている(あまりに広すぎて、写真は取りづらいが)。ここでちょうど小さな丘があったので、車を停めて登ってみると、北にペンクツォがあり、南にはカンペンチンなどの高峰群が、屏風のように我々を取り巻いている。風景が雄大すぎるので、山の高さを実感できないけれど、実に素晴らしい眺めである。

View of Gang Benchen
カンペンチンが近づく

Mountains with Land Cruiser
峰々に取り囲まれて

 ここで一息入れたら、なおも走り続け、沢を渡ったところで一軒の店を発見した。どうやらここで食事を取れるらしいが、なぜか子供たちがたくさんいて、たちまち集まってきて物乞いの嵐となった。他の人たちはそのまま店内に入るが、私は気分を害されてしまったので、そのまま車内に残り、手持ちの食料でお腹を満たした。

 それにしても、チベットに来てからというもの、ラサは言うに及ばず、通りすがりの集落でも、子供たちがみずぼらしい格好で物乞いをしている。甘やかしてはいけないので安易に物をあげないけれど、虐げられたチベタンの実情を見るにつけ、正直心苦しいものがある。中国は急速に豊かになっており、旅行者からも多額のお金を巻き上げているのに、それが末端まで行き届かないのだ。

 最悪の悪路

 食後、ペンクツォを巻き込むように走り出すが、写真を撮りたくても揺れがひどく、なかなか思うようにいかない。それを見兼ねたガイドが、少し上がった高台で停まってくれたが、ここからの眺めはどうも今ひとつ…でも、のんびりと湖を眺めることができ、有意義であった。

Peiku-tso
ペンクツォ

 ここから、道は湖から離れて、狭い谷間を登るようになる。いよいよ道が荒れてきたが、ここを越えるとキーロン(吉隆)への道を左に分け、さらに悪路になっていく。そして、この先の峠越えが最大の難所で、ほとんど道なき道を進むようになるが、やはりドライバーは悪路に強いらしく、地元の車をも追い抜いていく(その代わり、揺れはひどい)。パソコンやカメラなどが壊れないことを祈って、抱えるようにして耐えた。

 ここを過ぎるとちょっとした集落が現れ、その先からは比較的穏やかな道になった。やがて対岸にサガの街が見えてくると、ヤルツァンポ川の川原で停車。ちょうど橋を建設中だが、ここはフェリーで越えなければならないのだ。

 しばらく待って、対岸から車がやってきたところで乗船。3台の車を載せると、フェリーは手動で動き出していく。何とも原始的だが、今までこれでやって来たのだから大したものだ。そして、対岸に渡るとまもなく、今日の宿泊地に到着し、高原網吧招待所に宿を取った。

 サガは、バックパッカーにとって鬼門の街だ(検問が厳しいらしい)が、今回は合法的なツアーなので何の心配もいらない。周囲を歩いてみると、思いのほかゴミが散乱していて閉口するが、ラッキーなことにインターネットを使うことができる(日本語も使える!)。ラサを出て早5日、この先はしばらく使えそうもないので、ここで久々にネットの世界に入っていった。

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