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チベットの旗

旅行記:チベット(世界自然旅)

44.対立表面化 (2004/10/29:晴

 しばしのお別れ

 昨夜かなり辛い思いをしたせいか、朝になると若干頭が痛かった。これが高山病の仕業か風邪かはわからないが、まだ先は長いので、健康には十分留意しなければならない。ツアーで体調を崩すと皆に迷惑をかけるので、これからは一層の警戒が必要だ。

 一方、チョモランマは朝から綺麗な姿をさらしているが、あいにく逆光で今一つ冴えない。本当なら、ここから氷河の末端ぐらいまで歩きたいところだが、今回は余裕がないので断念。朝食を済ませたら、ロンボクに向けて下っていった。

Chomolungma in the morning
朝のチョモランマ

Chomolungma Base Camp
ベース・キャンプの様子 (川は凍っている)

 下りは楽なもので、凍った川を横目に見ながら、2時間あまりでロンボクに戻ることができた。振り返ればチョモランマが相変わらず美しい佇まいで鎮座しており、飽きることなく見つめてしまう。今日は昨日と違って風も穏やかだったので、じっくりと世界最高峰を眺めることができた。

 11時ともなると、ランクルでやって来た観光客が増えて賑やかであった。ちょうど日本人旅行者も現れ、ベース・キャンプを訪れたいが防寒対策をしていないと言うので、非常に寒いことを力説。その代わり夕焼けは素晴らしかったと自慢げに話して、ちょっとした優越感に浸った。

Chomolungma with chorten
チョルテンとチョモランマ

 やがて、残り3名も戻ってきたので、チョモランマとはしばしお別れして(後日ネパール側からも対面する予定)、予定より30分ほど遅れて、ティンリーに向けて出発となった。

 悪路で本領発揮

 車は谷間を下り、ザカル・チュ(扎嘎曲)を渡ると再び登り始める。ここからティンリーまでの道は、昔からトレッキング・コースとして知られているが、昨年からは車でも通れるようになったらしい。振り返ればヒマラヤの高峰が望め、素晴らしい眺めだ。

Road view to Tingri
ティンリーへの道中にて

 峠を2つ越えると、チョモランマは完全に見えなくなるが、左手にはラプチカン(拉布吉康峰:7367m)をはじめとした山並みが見え、なかなかの景色である。周辺は相変わらず荒涼とした風景が支配しているが、変化に富んだ景観が次々と展開し、飽きることはない。

 途中、かなりの悪路に遭遇したが、ここでドライバーの腕が発揮され、崖や岩場を次々と突破していく。これまではあまりスピードも出さず、この調子で大丈夫なのかと心配したが、どうやら悪路には強いようだ。

 やがて、道は開けた谷筋をゆくようになり、小さな集落も見えるようになってきた。そして、ほどなくしてティンリーの街並み、そして中尼公路も見えてくる。振り返ればヒマラヤの高峰群が再び姿を見せてくれるが、もうかなり小さく、ベースキャンプの後では正直見劣りしてしまう。ここはヒマラヤ展望で有名なのだが、この小ささにはガッカリだ。

 こうして、ドライバーの尽力もあって思いのほか時間がかからず、3時間半ほどで無事ティンリーに到着した。

 ガイドがキレた

 ティンリーの街は、噂では聞いていたものの、予想以上に寂れていた。そんな中、ドライバーとガイドはまたしても無断で某宿に入っていき、あたかもここに泊まるかのように振舞っている。だが、我々の情報によると、ここはエベレストビュー・ホテルに泊まるのが良いらしいので、そちらに移るよう要求。早くも一触即発の事態となった。

 ガイドはこちらの宿の方が良いというが、我々はもう全く信用していなかったので、とにかく移動するよう強要した。これには相当気を悪くしたらしく、ガイドは渋々応じるも、一気に態度が悪くなる。もう勝手にしろ、と言わんばかりだ。

 ホテルに着くと、設備の方は(かなりボロいものの)問題なかったので、ここに泊まることに決定。そして、ガイドがシャワーをあると言っていたので聞いてみると、自分で探せと言い出した。そのうえ、我々が今後の予定について問い質すと、自分に不満があるならここで辞めても良いのだ、とまで言い出すではないか。

 はっきり言えば不満だらけだが、ここで辞められては西チベットに行けなくなるので、皆で説得する。別に嫌いなわけではない、もっとちゃんと説明してくれれば良いのだと、感情的にならずに話を続ける(カナダ人がプロのガイドなのが救いだった)。最初はふてくされていた彼も、話をするうちに理解を示し、最後は何とか丸く収まった。やれやれ、これで「雨降って地固まる」となれば良いのだが…

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