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チベットの旗

旅行記:チベット(世界自然旅)

39.交渉人の苦労 (2004/10/19-20:晴

 改めて参拝

 昨日はハプニングでデプン寺を巡ることができなかったので、今日改めて参拝する。ミニバスと耕運機タクシーで門前まで来たら、ちゃんと入場料を支払い、境内に入っていった。

 この寺はチベット最大規模を誇り、最盛期には1万人もの僧侶を抱えていたという。現在ではわずかに500人ほど(南インドに再建された寺には3,500人もの僧がいる)だが、それでも面積は広大で、見るだけでも一苦労だ。

 タンカ台を左に見ながら歩き、ガンデン・ポタン(ダライ・ラマの宮殿)、ツォクチェン(大集会堂)、ンガバ・タツァン(学堂)と周っていくが、中の仏像が結構綺麗で、写真に撮ろうかと迷ってしまう(もちろん別料金なので、結局撮らなかった)。派手さはないものの、なかなか見応えのある内容だ。

Gompa at Drepung
ガンデン・ポタン

 そして、ここからの眺めもまた良い。特にツォクチェンからは、ロセリン・タツァン越しにラサ周辺を一望することができ、雄大なパノラマを楽しむことができる。来た時間が中途半端だったのか、思ったほど混雑しておらず、駆け足ながらも十分に見て回ることができた。

 こうして2時間あまりかけて一通り拝見し、入口に戻ってくると、ちょうどラサ行のミニバスが上がってきたので乗車。車内はチベタンだらけだったが、これで効率よく移動することができた。

View from Drepung
ツォクチェンから市街を望む

 問答修行はいつまで?

 ラサに戻ったのは昼過ぎだったが、今日はこの後、是非ともセラ寺の問答修行を見たいと思っていたので、そのままバスを乗り継いで寺に向かった(ちなみに、セラ寺も南インドに再建され、3,000人ほどの僧がいるらしい)。

 一昨日訪れた時に、既にツォクチェンとチェ・タツァンに出向き、長い行列の末に馬頭観音像をお参りしておいたので、今日は残りのメ・タツァン、ンガバ・タツァンを巡ることにする。到着したのが2時頃、問答修行は3時頃からのはずなので、かなり急ぎ足で周らざるを得ない。それでも、一通り見終える頃には3時を過ぎてしまい、慌てて中庭に急いだ。

 中庭まで来ると、そこでは騒々しいほどに修行が行なわれていた。庭中を僧侶が占拠し、観光客の動きにも動揺することなく、独特のジェスチャーで問答に明け暮れている。チベット語がわからないので、何を言っているのか見当つかないが、なかなかの熱気だ。

Monks at Sera
問答修行中 [→Flashビデオ(38秒:768kbps/4MB)]

Training at Sera
ポーズが決まってます

 だが30分も経つと、問答に疲れてきたのか、やや精彩を欠いた様子になってくる。最初から見ていた観光客も徐々に帰り出したが、いつまで続けるのか興味があったので、とりあえず終わるのを見届けるとしよう。

 しばらくは少々だらけた雰囲気になったが、それでも1時間以上続けている。そして、1時間半ほど経った頃から再び活気に満ち溢れるようになり(ただしグループ化が進んでいる)、5時になったところで終了。結局2時間も問答を続け、その後は全体で反省会(?)を開き、全てが終了となった。

Training is finished!
終了後の様子

 急展開!

 こうして、またしても市内観光に甘んじてしまったが、夜になって急展開があった。夕食を取って部屋に戻ると、2人の男からコンタクトがあったという。1人はカナダ人で、加倉さんと同じ部屋に滞在中。もう1人はアメリカ人で、彼はそのまま新疆に抜けたいらしい。

 そこで、ひとまずアメリカ人の方に向かうと、彼はあいにく不在だったので、メモを残して去る。そして、今度は加倉さんの部屋に伺うが、こちらも不在…しかし、加倉さん曰く、彼は西チベットに行きたがっているとのことだったので、戻ってくるまで待たせてもらうことにした。

 結局、この男が帰ってきたのは0時過ぎであったが、話を聞くと、とにかくカイラス山に行きたいらしい。ツアーの内容を説明しても、特段文句を言うこともなく、是非参加したいとのこと。ただ、これからガンデン-サムイェ・トレッキング(甘丹桑耶路) に出かけてしまうので、それまで1人か2人、人集めをしておいて欲しいというのだ。随分勝手な気もするが、行けないよりは良いので承諾。これでとりあえず1名、確保することができた。

 翌日には改めてアメリカ人を訪ねるが、午前も午後もお出かけ中で、なかなか会うことができない。しかも、同室の人の話だと、彼はネパールに抜けるツアーと天秤にかけているようだ。私はメモを残す際、ツアーの性格上、途中で抜けるのは難しいだろうと書いておいたので、もしかしたら諦めたのかもしれない。いずれにしても、本当に行きたいならまた会いに来るだろうと思い、これ以上の深追いは避けることにした。

 しかし、それでもまだ最後の切り札があった。実は以前から西チベットへのツアーを募集しているカナダ人がいて、彼女はチベットで働いている関係上、10月下旬にならないと動けないとのことだったが、こちらが停滞している間に、もう下旬になろうとしていたのだ。

 そこでメールでコンタクトを取ると、やはり西チベットには行きたいようだが、荷物が多いので2名分のスペースが必要とか、友達のいるシガツェ(日喀則)に滞在したいとか、チョモランマ・ベースキャンプには行きたくないとか、10月末でないと動けないとか、かなり無茶な要求をしてくる。これには正直困ったが、滑り止めとして繋ぎ止めなければならず、かと言って全てを叶えることは不可能なので、こちらの事情を正直に話し、交渉を重ねるしかない。ツアーをまとめるのも大変だ。

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