検索 Google
五輪館
Back|Next
旅巧館旅行記アフリカ>南部アフリカ
南アフリカの国旗

旅行記:南部アフリカ(世界自然旅)

69.最終目的地着 (2005/5/14:晴

 ついにケープタウン

 最後のパーティーから一夜明け、皆かなり眠そうな顔をしているが、今日でツアーは終了だ。ここからケープタウンまでは1時間足らずの距離なので、いよいよである。

 簡単な朝食を済ませたらトラックに乗り、快適な舗装路を走っていく。やがて高速道に入って疾走すると、左手にケープタウンの街並みが見えてきた。背後のテーブルマウンテン(Table Mountain:1087m)とライオンズヘッド(Lion's Head:669m)がとりわけ目をひき、思わず皆立ってこの光景を眺める。ビクトリアの滝を発って20日、ついにこの旅の最終目的地にやって来たのだ。

Cape Town overlook
最終目的地・ケープタウンが見えてきた

 ケープタウンの市街地には高層ビルが立ち並び、ここがアフリカかと疑いたくなってしまう。自動車もひっきりなしに走っており、白人色が強いだけあって、本当に欧米の都市に来たかのようだ。これまでブラック・アフリカを旅してきた身からすると、違和感さえ覚える街である。

  車はセントラル(Central)を抜けてシーポイント(Sea Point)に入り、Lion's Head Lodgeの敷地内に入庫。ここで荷物を降ろすと、ツアーリーダーやドライバーとお別れして、ドミトリー用のAardvark Backpackersにベッドを確保した。

  しかし、今日は絶好の天気なので、感傷に浸る間もなく次の準備に進む。この後はイギリス人と一緒にテーブルマウンテンに登ることになったが、その前に明日・明後日のツアーを確保。同時に地図も購入して、満を持しての出発となった。

 テーブルの頂きへ

 昼食を取ったら、リッキー(Rikki's)を呼んで麓に移動するが、さすがに土曜日だけあって、ロープウェイ駅の周辺は大盛況で、路駐の車が長い列をなしている。が、今回は歩いて登るつもりなので、そう少し奥の登山口まで送ってもらう。あいにく、奥の方は通行止めだったので、手前で降ろしてもらったら、テーブルマウンテンの岩壁を仰ぎ見ながら歩き始めた。

Wall of Table Mountain
テーブルマウンテンの岩壁

 まもなく登山口に到着すると、いよいよ登山のスタート。ここからはプラッテクリップ峡谷(Platteklip Gorge)に沿って登る、最も一般的なコースを辿るが、高低差700m近い直登なので、油断は禁物だ。

Platteklip Gorge
プラッテクリップ峡谷

View of Platteklip Gorge
峡谷を見下ろす

 だが、いざ歩き始めると、道は良く整備されており、全然苦にならない。しばらくで峡谷が露わになるが、傾斜は思ったほどきつくなく、どんどん追い抜いていける。気がつくとイギリス人がずるずる遅れていったが、とりあえず日陰に逃げ込みたかったので、そこまでは黙々と歩いていった。

  振り返ればケープタウンの眺めが素晴らしく、テーブル湾(Table Bay)やデビルス・ピーク(Devil's Peak:986m)も良く見えている。峡谷はいよいよ狭くなり、細かいスイッチバックを繰り返して続いているが、イギリス人はレベルの違いを悟ったようで、先に行ってくれとのとのこと。山頂で待っていると約束して、ここから淡々と登っていった。

  こうして、結局1時間かからずに山頂台地に到達。ここの展望は素晴らしいというので、さっそく北側の淵に迫ると、そこからは下がすっぱりと切れ落ち、ライオンズヘッドからケープタウン、テーブル湾、そしてデビルス・ピークまで、一大展望が広がっていた。風も心地よく、何とも爽快な眺めだ。

 ケープ一望

 遅れてイギリス人がやって来たが、この眺めは本当に素晴らしく、彼も感動しているようだ。ここまではロープウェイで昇ってこられるので、当然観光客で混雑していたが、それも何のその。2人して興奮し、しばしこの景観に見入った。

View of Cape Town
ケープタウンを見下ろす [→超拡大版]

  そして、落ち着いたら周囲を散策してみるが、南側もケープ半島(Cape Peninsula)が一望のもとになっており、素晴らしい限り。12使徒(Twelve Apostles)と言われる山並みが続き、美しい海岸線の先には、かの有名な喜望峰(Cape of Good Hope)があるのだ。疲れた体に鞭打って来て本当に良かった。

View of Cape Peninsula
ケープ半島の眺めも良い

 一通り巡ると、ここからはファウンテン・レッジ(Fountain Ledge)を下ろうと思っていたが、「危険」との看板に恐れおののき、元の道を引き返していく(1人だったら歩いていただろう)。粛々と下ったら、分岐を左に折れて中腹の道を辿り、ケープタウンの眺望を楽しみながらのんびり歩いて、ロープウェイ駅に下っていった。

 これでひとまず帰着したわけだが、私はシグナル・ヒル(Signal Hill)から夕陽を見たかったので、イギリス人とはここで解散。タクシーの値段を聞いてみると、法外な価格を言われたので諦め、自分の足で歩くことにした。

  もう陽は傾き始めており、日の入りに間に合うか微妙だったので、やや急ぎ気味に下っていく。クルーフネック(Kloof Nek)から一登りで平坦な道になったが、気がつくとテーブルマウンテンが赤らみ始めているではないか。急峻な岩壁がまた素晴らしく、これを見ただけでも歩いてきた甲斐があった。

Table Mountain
夕暮れ時のテーブルマウンテン

  そして、なんとか日の入り前にシグナル・ヒルにたどり着くと、車で来た観光客でごった返していたので、そのまま少し歩いて閑静な場所で景色を眺める。正面には美しいライオンズヘッドが輝き、地平線の先には夕陽が沈まんとしている。真下にはシーポイントの街並みが望めて、実に絵になる光景だ。

Lion's Head
ライオンズヘッド

Sunset from Signal Hill
シグナル・ヒルからの夕陽

  これでもう満足なので、美しい日の入りを見届けたら、いったんライオンズヘッドの麓まで歩き、そこからシーポイントに下っていく。街に下りる頃にはもう真っ暗だったが、どうにか無事歩き通すことができた。最後、宿の位置がわからず迷子になってしまい、皆との夕食には間に合わなかったが、1人で動ける自由を堪能したのであった。

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.