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旅行記:南部アフリカ(世界自然旅)

66.赤い砂漠 (2005/5/9:晴時々曇

 陽が昇る中

 ナミブ砂漠は、アプリコット色の赤い砂漠として知られており、まさにナミビア観光のハイライトである。世界最古の砂漠とも言われ、高さ200~300mにも達する砂丘群が連なる様は圧巻らしい。それを間近に見られるのが、セスリエムから奥に入ったソススフレイ(Sossusvlei)と呼ばれるエリアだ。個人的にも、ここはアフリカ旅行最大の目玉の一つと思っていたので、期待も大きなものであった。

 が、昨日遅刻したばっかりに、夜明け前に起床しても、そのまま中に入ることは敵わない…他の車が続々と走っていくのを傍観しながら、受付が始まるのを待つが、早くも空は明るみ始めている。門の外には何台もの車が待ち構えており、このままでは一緒になりかねない。早く受付を始めてくれ…

  すると、ようやく受付の人が現れたので、すぐさま入園料を支払い、入場の許可を得る。時を同じくして門も開け放たれ、続々と車が入って来たが、お陰でわずかに早くスタートを切ることができた。

 猛スピードで飛ばしていくと、早くも陽が登り出し、周囲の砂丘を照らし始めている。まさに山のような砂丘が両側に広がり、コントラストも素晴らしい。最も美しく見えるのは、日の出後と日の入り前の1時間ほどなので、ここは揺れる車内で奮闘しながら、砂丘の撮影に興じた。

  しかし、他の人たちはあまり興味がないようで、既に寝ている人も多い。きっとスワコプムンドで遊び過ぎて、すっかりやる気をなくしてしまったのだろう。せっかくの機会なのに、もったいない限りだ。

Namib Dune (1)
赤い砂丘が見えてきた

Namib Dune (2)
まるで山のようだ

 苦しい砂丘登山

 谷間をしばらく走ったところで、ようやくDune 45に到着。ここは日の出・日の入りスポットとして知られているが、既に御来光から1時間近く経っているので、思いのほか閑散としている。高さは150mほどで、砂丘としては平凡なものだが、皆ここを登り始めたので、私も負けじと登山を開始した。

Dune 45
Dune 45

 が、これは想像以上にしんどい…勢い良く飛び出したものの、すぐに足が埋まるようになり、なかなか進めないのだ。傾斜もきつくて、一歩進むのも一苦労。おまけに風が強く、すぐに砂嵐状態になってしまう。乳酸もたまって苦しい登山だが、これを登れば素晴らしい眺めがあるに違いないと信じ、一歩一歩進んでいった。

Dune 45 climbing
ここを登る

 苦戦しながらも少しずつ進み、一人また一人と追い抜いていく。振り返ると、苦しみながら登ってくる人、途中で諦めて座っている人、下でただ見ている人などが見えて面白い。もちろん、周囲の眺めは一層良くなり、対岸の砂丘も良く見える。もう少しで奥の砂丘も見えるはずなので、もう一踏ん張りで登っていった。

Looking back from Dune 45
途中から見返してみる

  こうして、結局2番手で頂上に到達すると、ようやく奥に広がる砂丘群が見えてきた。しかし、どうせならもう少し先まで歩いた方が綺麗そうなので、1番手のオージーとともに前進。そして、この幻想的な光景を心ゆくまで眺めた。

Top of Dune 45
夢のような景色が広がった

  苦労して登ってきただけのことはあって、本当に夢のような景色で、もう言葉もない。できればもっとのんびりしたいが、次の予定があるので、そうもいかない…しばらく休んだら一気に駆け下りて、砂丘の下に戻っていった。

 砂漠の芸術

 ここで軽食を取ったら、いよいよ最奥のソススフレイを目指す。道中には相変わらず砂丘が連なっているが、もう陽も高くなってきており、徐々にコントラストが乏しくなっている。写真を撮るなら、やはり1日では物足りない…

  やがて、トラックは駐車場に到着し、ここからは希望者のみ、4駆車で奥に入っていく(およそ半分が参加)。ガイドは風紋の成り立ちなどを説明してくれるが、私はどうしても周囲の眺めに目がいってしまう…話によると、左手の大きな砂丘はDune 54というらしいが、最も高いのは右奥に見える砂丘で、高さは300m以上あるとのこと。本当に赤い山脈が続いているようだ。

Desert wave
風紋が美しい

Dune 54
Dune 54

  車はソススフレイの手前で止まり、ここから有名なデッドフレイ(Deadvlei)に向けて歩き始める。既に相当な暑さだが、足元にはゴミムシダマシ(海から発生する霧の水分を受けて生きている)が歩いていたりして、なかなか面白い。気がつくと砂漠の海が延々続いているが、これが大西洋まで延びているのだ。とても歩ける距離ではない(恐らく死ぬ)が、想像するだけでもワクワクするような世界である。

Sand sea
砂漠の海が広がる

 そして、最後の一登りをこなすと、ついにデッドフレイを望めるようになった。ここはかつて湖だったところが乾いたもので、奇妙な枯木が遺されている。当然、皆で間近に迫るのかと思ったら、他の人はもう疲れてギブアップ…しかし、ここまで来て見逃すわけにはいかないので、私だけ近くに行かせてもらった。

Deadvlei overlook
デッドフレイが見えた

  淡々と歩いてデッドフレイに入ると、本当に多種多様な枯木が伸びており、まさに砂漠の芸術といった風情だ。それぞれが自己主張したまま屍となっており、写真を撮るには格好の場所。待たせているのは申し訳ないと思いつつ、様々な角度から枯木を眺めて、赤い砂漠との絶妙のコントラストを堪能した。

View of Deadvlei (1)
独特の景観が広がる

View of Deadvlei (2)
砂丘とのコントラストが素晴らしい

View of Deadvlei (3)
まさに砂漠の芸術だ

  こうしてナミブ砂漠の観光を終え、地球離れした景観を満喫できたが、やはり数時間では十分でなく、今回はごく一部しか訪れることができなかった(これがツアーの悲しさ…)。ここなら数日かけても楽しめそうなので、機会があれば是非再訪し、今度こそ見尽くしたいと思う次第である。

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