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旅行記:南部アフリカ(世界自然旅)

63.エトーシャを後に (2005/5/4:晴時々曇

 水場の劇場

 さて、これにて2日目は終了…と言いたいところだが、前にも述べたように、エトーシャでは夜でも動物観察が可能だ。特にここハラリ(Halali)では、すぐそこのマリンガ(Maringa)の水場で、動物たちを頻繁に観察できるらしい。エトーシャで夜を過ごすのは最後なので、ここは是が非でも見たいものだ。

 すると、夕食を終えてまもなく、水場にサイが現れたとの報が舞い込んできた。早くしないといなくなるとのことで、皆すぐに駆け出し、私もカメラだけ持って走っていく。思ったより距離があって疲れるが、これを見逃したら末代までの恥とばかりに、懸命に疾走した。

  そして、いざ水場に到達すると、そこには確かにサイがいた。が、明かりが思いのほか暗く、これでは綺麗な写真が撮れない…この機は逃したくないので、三脚を取りに引き返し、再び水場へと戻っていった。

 ところが、せっかく一生懸命走ったにもかかわらず、着いた時にはもう、サイの姿はなかった。何ということ…他の人たちは満足げに帰っていくが、このままでは到底納得いかないので、わずかな可能性にかけて、もう少し待ってみることにする。

  と、15分ほど経ったところで、サイのつがいが見えた。そのまま来い!と念じてみたものの、彼らは警戒したのか、どこぞの草むらに雲隠れ…しかし、それから5分ほどして、今度こそサイが登場。1頭がゆっくりと近づき、水を飲み始めた。観衆は固唾を飲んで見守り、彼が去るのを見届けるが、それから数分後、今度はつがいがやって来て、ゴクゴクと水を飲んでいく。これでもう満足なので、彼らが森に帰るのを見送ったら、この劇場に別れを告げたのであった。

Rhino drinking
水場に現れたサイ

Rhino couple
つがいもやって来た

 最後のサファリ

 そして翌日、いよいよエトーシャ最終日を迎えたので、日の出とともに起床したら、荷物をまとめて出発する。これが本当に最後のサファリなので、昨日以上の成果を期待したいものである。

 だが、しばらくは目ぼしい動物が見当たらない。ジャッカルにスプリングボック、シマウマなどは見られるものの、遠くに見られるだけだし、大型の肉食獣は見当たらない。いったいどこに行ってしまったのだろう…

Jackal
ジャッカル

  すると、まもなく雄ライオンを発見した。周りには他に何もいないので、しばらくその様子を窺っていると、排泄を済ませて歩いていき、ついに「ウウゥゥゥ」と低い唸り声を上げた。これは身震いするような重低音だ。白い息を吐きながら、彼は2度3度と声を発して、しまいには遠くに歩いていったが、昨日のハンティング同様の感動だ。

Lion crying
唸るライオン

Ostrich running
走るダチョウ

 ここを過ぎると、途中でダチョウを見かけたほかは、また成果が上がらなくなってしまった。嫌な予感を感じつつ、なおも1時間ほど走ると、今度はライオンのプライドを発見。どうやら獲物を仕留めた後のようで、時々何物かを食らっている。周囲にはハゲワシが機会を窺っており、緊迫した空気が漂っているが、この顛末を見届けるほどの余裕はないので、しばらくで退散することになった。

Lion eaten
食事を終えたライオン

Vulture
機会を窺うハゲワシ

  既に2時間も経過していたので、ここからはゲートに向けて走っていくが、ほどなくしてゾウが道端に現れた。早くも近すぎるほどの距離だが、逃げるゾウを執拗に追い回すものだから、ついにゾウは怒って、「パオーン」と鳴いてこちらに迫ってきた。もの凄い迫力! ひとまず、トラックは後退して難を逃れたが、やり過ぎは禁物だ。

Elephant
間近にゾウ

Elephant angry
怒らせちゃった

  そして、ゴールが近づいたところでシマウマの大群が見えたので、最後に寄り道。群れには小さい子も結構いて、親子の情愛なども見られて微笑ましい。やはりエトーシャは野生の王国だと再認識して、この光景を眺めさせてもらった。

Many Zebras
シマウマがたくさん

Zebra family
親子の情愛

 見せ物チーター

 こうしてオカクエヨ(Okaukuejo)にやって来たところで小休止し、飲み物や土産物を購入。その後南下を始めて、アンダーソンズ・ゲート(Andersson's Gate)をくぐったら、ついにエトーシャに別れを告げ、さらに南に走っていった。

 先ほどまで気合いを入れていたので、しばらく脱力状態になってしまったが、気がつくと今日の宿泊地、Otjitotongwe Cheetah Parkに到着していた。ここは、チーターの子供たちを世話する施設(実はチーターは、農民にとって厄介者ゆえ殺されることが多いので、親を亡くした子の面倒を見ている)で、民間でこうした活動をしているのだから、頭の下がる思いである。

 ここで昼食を取ったら休憩し、午後3時から施設の話を伺う。しかし、1頭のチーターが車に乗って現れると、たちまち撮影タイムになってしまった。チーターと一緒に写真を撮る観光客…しかし、これには違和感を抱かざるを得ない。彼らの活動は立派だと思うが、これではタダの見せ物ではないか。喜ぶ観光客を尻目に、私だけはどうしても一緒に写真を撮る気になれなかった。

Cheetah in the car
チーターが車でやって来た

  すると、続いては車に乗り込み、チーターの暮らしぶりを見に行くわけだが、まもなくチーターが後ろを付いてくるようになった。その数は増える一方で、明らかに何かを期待している模様だ。

Cheetah walking
車の後を付いてくる

  そして、こちらが止まると、彼らは周りを取り囲み出した。何事かと思いきや、担当の男が次々と肉を投げ出し、それに食らいついていくではないか。これはかなりの迫力だが、ここまで来るともう、完全に観光客向けのパフォーマンスだ。他の観光客は大いに興奮して喜んでいるが、個人的にはこんなことをされても嬉しくない!

Cheetah eating
肉を食らうチーター

  もちろん、彼らの活動自体に文句を言うつもりはないし、お金が必要なのもわかるが、正直ここまで媚びるような真似はして欲しくない。この餌の奪い合いのシーンも、心が痛んで撮影する気にはなれなかった。

Cheetah yawning
チーターのアクビ

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