検索 Google
五輪館
Back|Next
旅巧館旅行記アフリカ>南部アフリカ
ジンバブエの国旗 ザンビアの国旗

旅行記:南部アフリカ(世界自然旅)

54.大瀑布を俯瞰 (2005/4/21:晴時々曇

 列車内にて

 ビクトリア・フォールズへは夜行列車で向かうが、この鉄道、英語のガイドブックによると、遅いうえに時折事故も起きているらしい…当然、若干の不安はあった(そのせいか、白人のバックパッカーは見かけない)が、今回は移動の利便性を優先。とりあえず無事を祈るのみである。

 さて、列車はほぼ定刻通りに出発したが、まもなく停まってしまい、しばらく動かなくなった。何が起きたのだろう…同じコンパートメントの人たち(今回は子供2人に大人2人)もわからないようで、しばし顔を見合わせる。いきなり困ったものだ。

 結局1時間ほど待たされた末に出発し、その後は順調に走っていく(それでもかなり遅く、今にも脱線しそうな音が聞こえる)。車内は結構混んでいたが、見るからに外国人は私だけなので、必然的に目立つようだ。盗難に遭わないよう気をつけねば…

  と、ここで男が声をかけてきた。日本人であることを告げると、彼は空手をやっているので親近感を持ったらしく、「空手」や「龍」(道場の名前になっている)を日本語で書くとどうなるか、などと聞いてくる。書いてあげると興味を持ったようで、その後も手持ちのガイドブックを見ては、「ジンバブエ」や「ブラワヨ」などの表記に興味津々であった(他の人にとっては意味不明のようだが)。

  そうこうするうちに時間は過ぎていき、深夜にワンゲ(Hwange)に達すると、だいぶ乗客も少なくなった。そして、ビクトリア・フォールズには翌朝到着。ほぼ時間通りの運行だったので、ちょっと驚きであった。

 俯瞰するために

 まだ朝早いので、街は死んだように静かであったが、さっそく滝の水煙が見えている。でも滝は逃げないので、とりあえずVictoria Falls Rest Campに出向いてドミトリーを確保。てっきり混んでいるかと思ったが、ドミにはまだ他に人はいらず、意外な静けさであった。

 ところで、ビクトリアの滝と言えば、イグアス、ナイアガラとともに世界三大瀑布に数えられる観光名所である。ザンベジ川の中流域に位置し、幅1700m、落差100mあまりの滝は、現地名でモシ・オア・トゥンヤ(Mosi-oa-Tunya:雷鳴の轟く水煙)と言うように、水煙が500mも上空に舞い上がるという。特に今の時期は、雨季が終わったばかりで水量が多く、見応えがありそうだ。

 そんな滝を見るには、もちろん間近から眺めるのも良いが、やはり上空から俯瞰しないわけにはいかない。ここはちょっと奮発して、是非とも空から見たいものだ。

  そこで旅行会社を訪ねると、さすがは観光のドル箱、様々な方法が用意されている。最も一般的なヘリコプター、パラグライダーのようなマイクロライト、そしてその中間に当たるウルトラライト…しかし、ヘリコプターでは窓越しに眺めることになり、臨場感が今ひとつだ。かと言ってマイクロライトだと、備え付けのカメラ以外は撮影禁止だという。ならば、やや高いものの、窓なしで写真も撮れるウルトラライトに決定だ。

  ただ、これらは気流の安定する早朝でないと難しいようなので、明朝のフライトを予約。後は買い物やインターネット(意外に高くてビックリ)などをして過ごしたのであった(それにしても、ここは観光客が多いだけあって、かなりツーリスティックだ。物売りはあまりにしつこく、あからさまにボろうとする人も多くて、ジンバブエに抱いていた印象はだいぶ変わってしまった)。

Ultralight
ウルトラライト

 迫力の瀑布

 そして翌朝、夜明け前に迎えが来て、まずはザンベジ川の上流に移動する。今回は川面から飛び立つとのことで、私はカップルに次いで3番手、最後の出陣となった(席が2つしかないので、客は1人ずつ、15分ほどのフライトになる)。

 こうして、日の出とともに先陣が出立し、瞬く間に空へと消えていく。今日は絶好の天気に恵まれたので、きっと綺麗に見えることだろう…やがて戻ってきた女性は大興奮で、こちらの気分も高揚させられてしまった。

  次いで2番手が飛んで戻ってくると、いよいよ私の出番だ。素早く乗り込み、川面を滑るように飛び立つと、いきなり水煙が目に飛び込んできた。思いのほか風が強いが、素晴らしい眺めである。この迫力に圧倒されながら進むと、次第に滝が近づき、ついに滝の落ち込み具合が見えてきた。凄まじい迫力だ!

Steam of Victoria Falls
いきなり水煙が見える

Look at the falls!
滝が見えてきた

Victoria Falls overlook
滝の全貌が露わに!

  さらに滝を周り込んでいくと、滝の流れる様子が露わになってきた。すごい、とにかく凄い! 1分間に5億Lもの水を流しながら、轟音とともに滝となって落ち、それがすぐさま水煙となって舞い上がっているのだ。滝の周囲は霧で煙っていて、よく見えないほど。さすがは世界三大瀑布に挙げられるだけのことはある。

Victoria Falls -bird's eye view-
ザンビア側の眺め

Victoria Falls from Zimbabwe
ジンバブエ側より

  圧巻の眺めに心奪われながらも、夢中で写真を撮り続けるが、機体はあっという間にザンビア側に周り込み、まもなく立ち去る時が来た。やや翼が邪魔するものの、懸命にこの光景を焼き付けると、滝とはおさらば。最後は下流のデビルズ峡谷(Devil's Gorge)や上流部、さらには動物たちを眼下に眺めて、感動の余韻に浸った。

Devil's Gorge with Victoria Falls
デビルズ峡谷を望む

Zambezi River
ザンベジ川上流方面

  やがて機体は無事着水し、フライトは幕を閉じた。時間にすれば短いものだが、この感動は一生もの。実に感動的な光景で、高い金を払っただけのことはあった。

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.