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旅行記:南部アフリカ(世界自然旅)

52.南部アフリカの大遺跡 (2005/4/19:晴時々曇

 期待薄が功を奏す

 グレート・ジンバブエ遺跡は、11世紀にモノモタパ王国(Monomotapa Empire)が建造したもので、南部アフリカを代表する石造建築群である。国名(「石の家」の意)はここから来ており、まさにジンバブエを代表する目玉の一つだ。ただ、あまり期待し過ぎるとガッカリするらしいので、多くは望まないことにしよう。

 さて、開場は朝6時からと書かれていたので、少し前に入口に出向いてみる。最初は誰もいなくて焦ったが、10分ほど遅れて担当の人が現れ、チケットをゲット。他に客が見当たらない中、遺跡に足を踏み入れた。

 遺跡は大きく3つに分かれており、丘の上にある「アクロポリス」(Acropolis)、精巧な石壁がある「神殿」(Great Enclosure)、そして住居跡である「谷の遺跡」(Valley Enclosures)からなっている。このうち、個人的にはアクロポリスが最も魅力的だったので、まずはそちらから迫ることにした。

  遺跡は丘の上なので、とりあえず古代の道(Ancient Path)を登っていくが、上がるにつれて石壁が迫ってきて、思いのほか見応えがある。なかなか悪くないではないか。

  そして、石壁をくぐって丘の上に登ると、眼前には花崗岩でできた巨大な岩石が連なり、何とも言えない造形美を見せている。背後からはちょうど太陽も昇ってきて、絵になる光景だ。もし夕方に来ていれば、夕映えの景色を眺められたのだろうが、これだけでも十分満足できる。期待していなかったのが功を奏した格好だ。

Hill Complex at Great Zimbabwe
アクロポリスの遺跡

View of Great Enclosure
神殿を見下ろす

 静かなうちに観光

 ここからは神殿や谷の遺跡を俯瞰できるが、まだ静かなうちに観光しようと、アクロポリスをさらに探訪する。ここは王宮と宗教儀式を行なう場所だったらしいが、巨石が至るところに見られ、不思議な世界を作り出している。道は迷路のように複雑なので、気をつけないと迷ってしまいそうだ。

 ひとしきり巡ったら、改めて巨石の芸術を眺めて、今度は現代の道(Modern Path)を下っていく。こちらは案外あっさりしたもので、面白味に欠ける(観光用に造られたものらしい)が、こうして麓に下り立ち、続けて谷の遺跡に向かった。

 遺跡に近づくと、さっそく修復作業中の人を見かけるが、この遺跡はどうもパッとしない…むしろ、振り返り見るアクロポリスの方が印象的で、ここはそのまま素通りして、その先の神殿に進んでいった。

Valley Enclosures
谷の遺跡

Hill Complex
アクロポリスを仰ぎ見る

  やがて神殿の外壁が迫ってくるが、これで高さ10mほどあり、なかなか精巧にできている。中に入ると、コニカル・タワー(Conical Tower)と呼ばれる円錐形の塔が目をひく。外壁と内壁に挟まれた「平行通路」(Parallel Passage)も立派な造りで、意外に侮れない。

  こうして遺跡を巡ったところで、最後に博物館に立ち寄り、有名な鳥神を拝見(写真撮影は不可)。観光客が来る前に一通り周ることができ、満足のうちに観光を終えたのであった。

Great Enclosure
神殿の外壁

Conical Tower
コニカル・タワー

 最後のバス移動

 まだ9時前であったが、宿に戻ったら身支度を整え、マシンゴに帰っていく。この時間ならバスもあるだろうと甘く見ていたが、分岐で待っても、バスは一向に現れないうえ、やっと来たと思っても、全て満員で乗り込めず…そうこうするうちに待ち人も多くなってしまい、ヒッチハイクすら完全な争奪戦になってしまった。これでは、重い荷物を背負った人間は不利だ。

 思いがけず炎天下で2時間も待たされてしまい、さすがに焦ったが、しばらくで黒人の運転手が停まってくれた(こういう場合、白人はまず停まらない)ので、荷台に乗って一足飛び。今までの苦労が何だったのかと思うほど、あっけなくマシンゴに戻ることができた。

 マシンゴからは、ジンバブエ第2の都市、ブラワヨ(Bulawayo)に向かうので、バスに乗って昼過ぎに出発。これが最後のバス移動かと思うと、この混み具合も寂しく思えてくる…が、途中でエンジン・トラブルが発生したせいもあって、通常3時間のはずが、倍の時間を要してしまった。

  これでは、街中に着く頃はもう真っ暗だが、さらに悪いことに、バスは郊外のターミナルに直行していくではないか。これには、市街で降りようと思っていた人からブーイングで、私も遠回りを強いられてしまった。こんな時間に郊外で降ろされて、どうしろというのだ!

  でもタクシーは使いたくなかったので、下車したら人目を気にしつつ、早歩きで街中に戻る。そして、繁華街を抜けたところで地図を確認すると、少し歩き過ぎてしまったらしい。また戻らないといけないなんて…

  と、ここで男が声を掛けてきたので、疑いつつ話をすると、宿まで案内してくれるという。たいていの場合、こうした人物には気をつける必要があるので、半信半疑で付いていったが、彼は本物の紳士のようで、何の見返りを求めることなく、Berkeley Placeに送ってくれた。ジンバブエの人は気さくで親しみやすいと聞いていたが、それを実感できて幸いであった。

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