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ジンバブエの国旗

旅行記:南部アフリカ(世界自然旅)

48.洞窟で寝泊り (2005/4/13-14:曇時々晴

 闇取引を済ませて

 ジンバブエの入国審査は、これまでになく面倒なものであった。書類が多いのは目をつぶるにしても、審査官が滞在日数を間違えてくれるし、電化製品はシリアルナンバーまで全て記載しないといけないしで、もう入国だけで疲れてしまった。

 ここをどうにか突破したら、続いてタクシーを捕まえて、ムタレ(Mutare)に下る(せっかくなので、イギリス人のカップルと同乗)。そして、日没前にAnne Bruce'sにチェックインし、ひとまず宿を確保することができた。

  しかし、まだ現地通貨はわずかしか持っておらず、このままでは足りない。路上での両替は危険だと聞いていたので、宿の女主人に尋ねてみると、ここで両替してくれるという(もちろん闇取引だ)。 レートもUS$1=Z$15,000で構わないというので、少々多めに替えてもらい、これで後顧の憂いを拝したのであった。

 さて、ジンバブエでは、まずチマニマニ国立公園(Chimanimani National Park)に行こうと思っていた。ここは「トレッカーズ・パラダイス」と呼ばれる自然の宝庫で、洞窟で寝泊りするのが人気だという。これが最後のトレッキングになりそうなので、数日かけてじっくり楽しむつもりだ。

  そこで、明けて13日、さっそくチマニマニを目指す。郊外のサクバ(Sakubva)に移動したら、ここでチマニマニ行のバスを捕まえ、山道をガタゴト揺られて南下していく。そして、4時間かけてチマニマニ村にたどり着くと、さっそくチマニマニの山並みが見えてきた。岩が剥き出しになっていて、なかなかの眺めだ。

Chimanimani Mountains
チマニマニの山々

 品不足…

 とりあえずHeaven Lodgeに部屋を確保するが、ここもオフ・シーズンなのか、他に客はいない…てっきり有力な情報を入手できると思っていたのに残念だ。仕方ないので、荷物を置いたら村に出て、ビジターセンターを訪ねることにした。

 チマニマニの問題点は、村から国立公園までの交通がないことである。もちろん、タクシーを呼べば行けるが、1人ではとても高くつく(通る車が少ないので、ヒッチハイクはかなり難しいらしい)。その点を相談すると、ちょうど明日、チマニマニに向かうグループがあるとのこと。しかも、彼らは4日ほど滞在して帰るそうなので、こちらの予定ともピッタリだ。思いがけず安く行けることになり、非常にラッキーであった。

 これで一安心なので、後は食料の調達を試みるが、これが悲しいほどに無い…極端な品不足で、ろくに買い物できないのだ。幸い、昨夜ムタレのスーパーで買い出しをしておいたものの、その時も品不足で驚いた。しかも、物価は闇レート以上に上がっていて、決して安くない(極端に言うと、数日ごとに値上がりする)。この国の経済はひどいと聞いていたが、これほどとは思っていなかった。

  そして翌日、どうにか最低限の調達を済ませたところで、乗り合いピックアップに乗っていく。同乗のグループは、黒人ばかり十数人。どういう集まりかわからないが、女性も結構いるので、きっと国内観光でやって来たのだろう(人が多いので、2回に分けて運ぶ模様)。

  道は、ところどころひどく揺れるが、この程度はもう慣れたもの。やがて山道を登り出し、30分ほどでムテケスワニ・ベースキャンプ(Mutekeswani Basecamp)に到着した。登録を済ませたら、さっそく歩き始めるとしよう。

 甘く見てはいけない

 混雑には巻き込まれたくなかったので、黒人グループが揃う前に出立し、さっそく登り出す。これまで様々なところを歩いてきたので、こんなところは余裕だろう、と思っていたが、のっけから急な道が続くうえ、整備も行き届いていないので、なかなか思うように進めない。途上国のコースを甘く見てはいけなかった…

  ひとまずベイリーズ・ポリー(Baileys Polly)と呼ばれる一般道を登っていくと、次第に岩の露出した景観が露わになってくる。道はやや荒れているが、こういうものだと思えば苦にはならない。広がる眺望に励まされながら、粘り強く登っていった。

View from Baileys Polly
岩の露出帯を望む

Rocks at Chimanimani
剥き出しの岩が続く

 すると、ようやく急登を終え、台地の上にたどり着いた。ここからは緩やかな道が続き、徐々に前方の山々が見えてくる。奇妙な岩も点在して、快適な道のりだ。そして、眼下に山小屋が見えるようになると、周囲の展望は一層素晴らしいものになった。

Mountain view at Chimanimani
前方の山々が見えてきた

Strange rocks at Chimanimani
奇岩帯を抜けていく

  山小屋は眺めの良い丘の上にあり、ここは休むには絶好の場所である。しかし、あの黒人グループが泊まるのは目に見えていたので、彼らがやってくるまでの限定で休憩。ここで十分に水を調達したら、心ゆくまで雄大な眺めを楽しんだ。

View from Mountain Hut
山小屋からの眺め

Digbys Falls
ディグビー滝

  やがて賑やかな連中が現れたので、ここを下りて南下を始める。今日はPeter House Caveに泊まるつもりなので、そこを目指してアップダウンをこなすと、不意にディグビー滝(Digbys Falls)が現れた。清涼感のある滝だが、何だかんだで夕暮れが迫っているので、休みはそこそこに歩き始める。

  ところが、ここからしばらく下っても、それらしき洞窟が見当たらない。インフォメーションで購入した地図は大雑把なので、何とも言えないのだが、このままでは陽が暮れてしまいそう…すると、対岸にトイレらしき建物が見えたので、とりあえずそちらに行ってみることにした。

  草むらを掻き分け、木を伝ってブンディ川(Bundi River)を渡ると、まもなくDigbys Caveが見えてきた。ここなら、ちゃんと洞窟で寝泊りできるし、眼前にはマウェンジェ(Mawenje:2399m)が立ち尽くしているし、トイレもあって快適。周囲には誰もおらず、この上ない洞窟生活が送れそうである。

 やがて陽が暮れると、昼間の暑さが嘘のように、一気に涼しくなってきた。アフリカに来てからというもの、これまで暑さに苦しめられてきたが、だいぶ南下し、季節も進み、標高も上がったので、もう大丈夫のようだ。

Mawenje from Digbys Cave
洞窟からのマウェンジェ

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