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マラウィの国旗

旅行記:南部アフリカ(世界自然旅)

42.魚の楽園 (2005/3/31:晴時々曇

 ここは何処?

 やがて、船は湾に向かって進むようになった。眼前には大型船が停泊しているし、どうやらモンキー・ベイに着いたようだ。集落が迫るにつれ、多くの木舟が競って近づいてくるが、ここで船はアンカーを降ろした。終点ぐらい船着場があっても良いのに…と思ったが、デッキには誰も見当たらなくなったし、第1陣は既に出発したので、もう間違いない。私も手早く身支度を整え、小型ボートに乗り換えた。

Boat coming
木舟が競うようにやって来る

 ところが、いざ船から離れると、まだ船内に残って見送る人の姿があった。あれっ? まぁ、きっと続いて乗り換えるのだろうと思い、気にせず集落に向かった。

  そして、浜辺に到着すると、たちまち子供たちが迫ってきた。それもおびただしい数で、皆興味深々で集まっているようだ。ただ、幸か不幸か、外国人というと白人をイメージするらしく、同乗の白人に群がってくれたおかげで、私は難なく抜け出すことができた。

  やれやれ、これで一安心…と言いたいところだが、本当はここからケープ・マクレア(Cape Maclear)に向かいたい。さっそく乗り合いピックアップを捕まえようと勇んで歩くが、それらしきものはまるで見当たらない…しかも、妙に閑散とした集落で、急に不安がもたげてきた。本当にここで良いのか?

  あまりに不安になったので、引き返して「ここはどこですか?」と聞いてみると、なんと、ここがケープ・マクレアだと言うではないか。てっきり船は寄らないと思っていたが、今回は特別に寄港したらしい。思いがけない展開に戸惑ったが、これならもう急ぐ必要はない。とりあえず近くのFat Monkeysにチェックインし、一息入れることができた。

 世界遺産の島へ

 ドミトリーの部屋に入ると、偶然にも日本人のバックパッカーが1人だけ居て、思ったより静かであった。彼は南米から南アに飛び、北上している途上だという。既に1日前に来たとあって、地元の人に食事を頼むと安く済むとか、集落の店なら安く飲み物が買えるなどと耳寄りな情報を教えてくれる。

  しかも、明日シュノーケリングに行く予定なので一緒にどうかと、誘ってくれた。これは願ってもない展開! 実は、ンカタ・ベイで何もしなかった代わりに、ケープ・マクレアではシュノーケリングぐらいしようと思っていたので、すぐさま話に乗っかってしまった。普段は単独行動ばかりだが、たまには成り行き任せも良いものだ。

 こうして翌31日、黒人ガイドとともに、近くのスンビ島(Thumbi Island)に渡る。ここは世界遺産・マラウィ湖国立公園(Lake Malawi National Park)の一角だが、木舟でのんびり向かうらしい(それにしても、世界遺産にしては無防備な気が…)。

Thumbi Island
スンビ島

  しばらくは砂浜に沿って進んでいくが、ここは妙に子供たちが多く、浜辺で無邪気にはしゃいでいる。海は綺麗に透き通っており、欧米人も気持ち良さそうに泳いでいるが、この辺りは住血吸虫の生息域なので、本当は泳がないのが無難である。

  その後、舟は島に向かって進むようになり、ほどなくして岸辺に到達した。この島自体も悪くないが、湖面を覗き込むと、無数の魚たちが戯れているのが見える。天候にも恵まれ、これは面白いシュノーケリングになりそうだ。

Thumbi fish
魚がいっぱい!

 魚たちと戯れて

 そこでさっそく泳ぎ始めると、透明度の高い湖に、数多くの魚がいるのが見える。様々な種類の魚が見られるが、特に印象的なのが、青色をしたシクリッド(Cichlid)。なんでも、マラウィ湖には400種を越えるシクリッドが棲んでおり、そのほとんどが固有種であるという。さすがは世界遺産だ。

 とりあえず周囲を泳いでみると、魚は固まったエリアにいるとわかったので、多いところを重点的に見て回るとする。色とりどりの魚たちと戯れるのは楽しくて、時が経つのを忘れて夢中で遊んでしまった。

Fish at Lake Malawi (1)
様々な種が見られる

Fish at Lake Malawi (2)
まさに魚の楽園

Fish at Lake Malawi (3)
浅瀬でもこんなに多い

 そうこうするうちにお昼の準備ができたので、ご飯と魚料理を食らう。思いのほか美味しくいただいたら、再びシュノーケリングに励むが、食事の残飯を捨てると、魚たちが一挙に押し寄せてきた。その反応は凄まじく、餌をやるとたちまち集まって奪い合いだ。私は餌付けに反対なのでやらないが、その様子は見応えがある。

  こうして存分に楽しんだら、魚たちに別れを告げて帰途についた。

Fish at Lake Malawi (4)
餌に群がる魚たち

Fish at Lake Malawi (5)
餌の奪い合い

  ところで、この日は小さい子がマラリアで死亡したそうで、集落では葬儀が行なわれていたが、これだけ蚊の多いところにいれば、やはりリスクは高いだろう。マラウィは、素朴で大らかな人が多く、また湖の自然や景観も素晴らしいだけに、こうした現実は残念だ。亡くなった子供の冥福を祈ってやまない…

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