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旅行記:パタゴニア&南極(世界自然旅)

70.氷塊の崩落 (2004/2/17:曇時々晴

 逆周りトレース

 日本のガイドブックには、ペリト・モレノ氷河に向かう路線バスはないと書かれているが、この時期1日2便出ていることが判明したので、2度目はバスを使って移動する。既に展望台周辺は観光しているから、位置関係などは頭に入っているし、見所も把握している。後は天気に恵まれることを祈るばかりだ。

 7時発のバスに乗り込み、展望台には9時頃到着した。さすがにこの時間だと、まだ観光客はほとんどいない。ちょうど晴れ間が覗いてきたので、さっそく展望台で写真撮影。前回撮り損なった分を取り返そうと必死であった。

Glaciar Perito Moreno
改めてペリト・モレノ氷河

 すると、しばらくして氷塊が崩落するのが見えた。この氷河は、比較的容易に崩落が見られることで知られているが、前回はあまり見られなかった。それがいきなり間近で見られたのだから、幸先の良い展開である。

  しかし、一通り展望台を巡ると、観光客がゾロゾロと現れ、たちまち混み出してきた。もともと、昼時は混み合うと覚悟していたので、ここはいったん去って、前回歩いたトレイルを逆周りで歩く。今回の目的は、前回のツアーの模様をトレースし、失われた写真を撮り直すことにあるので、これは当然の成り行きであった。

  トレイルを進み、展望地に出たら、ここで昼食休憩を取る。周囲にはごく少数の人しかいないが、しばらくすると、かなりの集団が登ってきた。てっきりユースのツアーかと思ったら、現れたのは中高年の集団。次いでユースのツアーだったので、別のツアーで歩く場合があるようだ(ただ通り抜けていくだけだが)。

 陽が出れば崩落

 こうしてトレイルを歩き終えると、続いて船に乗って氷河に迫ることにする。前回同様、ここでも小雨がぱらつき、風も強くて条件は良くなかったが、クルーズは飛び入り参加でOK。慌しくも船に乗り込み、ミニ・クルーズの出発となった。

 船はゆっくりと進むが、距離はそう離れていないので、すぐに氷壁が迫ってくる。展望台などから眺めていたとはいえ、やはり間近に見ると大きく、そして美しい。高さではスペガッツィーニ氷河に及ばないが、ナイフのようなセラック、湖水にえぐられたような跡など、迫力満点だ。

Glaciar Cruise
氷壁が迫る

Serac
激しいセラック

Glaciar
氷河の端までゆく

  いつ崩壊するとも知れないのでワクワクするが、悪天候が影響してか、氷塊は崩れ落ちてくれない。結局、一大イベントはないまま、クルーズは終了。この頃から天候も本格的に悪化して、展望台に戻った頃にはまた雨が降り出した。これでは仕方ないので、売店で軽食を食べたりして過ごすほかなかった。

 そうこうするうちに、もう夕方になってしまったので、崩落シーンはカメラに収められそうにない。だいぶ風も強くなり、雨が止んで展望台に出ても、かなり寒い状態だ。これではもう諦めるしかないだろう。

Coming back to Glaciar Perito Moreno
ようやく陽が差してきた

  ところが、それからまもなく陽が差してきて、それとともに崩落が起こった。どうやら、陽が当たると崩落が起きやすいようなので、カメラをセットして、その瞬間を待つ。すると、またしても目の前で氷塊が崩れ落ち、ドーンと轟音を立てて崩れた。大した迫力だ。

Falling down!
ついに氷塊が崩落! [→Flashスライドショー]

  帰りのバスは7時半発なので、それまで粘って、さらなるチャンスを窺う。そして、時間間際になって再びの崩落。2度のシャッターチャンスを物にしたので、これで納得して片づけを始めた。しかし、本当の崩落はこの直後に発生し、60mの氷壁が一気に沈んでしまった。撤収準備中につき撮影できなかったが、もの凄い迫力であった。

Falling down again
さらに崩落発生

 燃料切れ

 こうして大満足のうちに氷河を後にし、カラファテに戻ってバックアップを確実に行う。これでロス・グラシアレスの旅も終わりだが、こちらもパイネ同様、比較的天候に恵まれ、短い期間の中でも充実した日々を過ごすことができた。南部パタゴニアは、やはり南米の中でも屈指の見所である。

 そして翌18日は、昼のフライトでウシュアイア(Ushuaia)に飛ぶため、タクシーを使って空港に向かう。ところが、予約していた便は急遽飛ばなくなったとかで、数時間待たされることになった。その代わり、先方の配慮で昼食はご馳走になり、さらにビジネス・クラスにアップグレードしてくれたので、搭乗前のVIPルームも含めて、快適な一時を過ごすことができたが(明らかに場違いではある)。

 飛行機の方は夕方に出発。最初はパンパの単調な風景が広がったが、フエゴ島(Tierra del Fuego)に入ると急峻な山々が望めるようになり、景色を楽しんでいる間に、あっという間に空港に着陸。そして、そこからタクシーを使って、世界最南端の町、ウシュアイアに入ってきた。

  ここは南極クルーズの出発点としても知られるだけあって、かなりの観光客で賑わっている。そこでさっそく宿探しとなるが、街中の宿は軒並み一杯で、空きを見つけられない…これにはかなり焦ったが、5軒目のHospedaje Hilda Sánchezに空きベッドがあって、どうにか一件落着となった。

  そして次の日からは、1泊2日でマルティアル山群(Montes Martial)を周回しようと思っていたが、朝からどんより曇り空だったので、急に出かける気力が失せてしまった。どうも南部パタゴニアで忙しく動き回りすぎて、燃料が切れてしまったらしい(考えてみると、プエルト・ナタレス上陸以降、20日間も休みなく、トレッキング等に勤しんでいたのだ)。

  確かに、パイネやロス・グラシアレスと比べると、ウシュアイアは魅力に欠けるので、気乗りしないのも当然だ。それに、これからの南極クルーズに向けて、少々充電するのも悪くない…ということで、残り2日は急速充電期間とし、街中を徘徊するなどして過ごしたのであった。

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