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旅行記:パタゴニア&南極(世界自然旅)

65.氷山見本市 (2004/2/11:曇時々晴

 無数の氷山

 2日目は、ペリト・モレノ以外の主要氷河をクルーズで周遊する。結構いいお値段がするので、申込みの時に悩んだが、ペリト・モレノだけでは片手落ちなので、結局受諾してしまった。それだけに、昨日以上の感動を期待したいものである。

 まずは専用のバスに乗り、アルヘンティーノ湖(Lago Argentino)畔のプンタ・バンデーラ(Punta Bandera)に向かう。港の前にはたくさんの観光バスがあって驚いたが、すぐに乗り換えて、もう1隻とともに9時に出発した。

 クルーズ船はまもなくノルテ水道(Brazo Norte)に入り、悠々と進行していく。すると、1時間ほど経って、眼前に大きな氷山が姿を現した。よく見ると、その先にもいくつか氷が浮かんでいて、我々を待ち構えているようである。横を通りかかると、氷山はとても青く、思っていたよりも大きい。南極でもないのに、こんなに氷山が漂っているとは驚きだ。

Iceberg at Brazo Upsala
氷山登場!

Big Iceberg
想像以上に大きく青い

  その先ではいくつかの水道が枝分かれしており、もう1隻とは別れて、我々はウプサラ水道(Brazo Upsala)へ進む。ここからは氷山が無数に点在しており、さながら見本市のようである。アーチ型のもの、突起のようなもの、澄んだ青色をしたものなど、それぞれに特徴があって面白い。飽きることなく見入ってしまった。

Various Icebergs
様々な氷山に出会う

Glaciar Upsala
ウプサラ氷河

  すると、いつの間にかウプサラ氷河(Glaciar Upsala)が眼前に近づいてきた。これは面積が琵琶湖ほどもある大氷河で、長さ60km、末端部の幅は5km以上、高さは80m以上に達するという(ただし、この20年で5kmも後退している)。しかし、氷山や堆積物のせいか、500mほど手前までしか近づけず、おまけに氷河からの吹き降ろしの風に乗って、大雨が降り出してきた。これでは、観光に興じる余裕はないので、まもなく引き返すことになった。せっかくこんな大きな氷河があるというのに、残念な限りである。

Upsara Wall
ウプサラ氷河の末端

 湖に小氷塊

 船は少し戻ったら、右手のオネージ湾(Bahía Onelli)を進み、船着場で上陸。すると、目の前にはレストランがあり、ここで昼食となった。個人的には早くオネージ湖(Lago Onelli)に行きたいのだが…でも、団体行動には逆らえないので、仕方なく席に座り、食事の登場を待つ。

 すると少々で、美味しそうな食事が出てきた(さすがに、ツアー代が高いだけのことはある)。本当ならじっくり味わいたいところだが、ここは急いで平らげて、一目散に湖を目指した。これで、同行の人たちから抜け出せたので、道中は静寂そのもの。湖までは森を歩いて800mほどなので、10分程度で到着した。

  湖畔には先客がいて賑やかだったが、目の前には小さな氷塊を浮かべた湖面が広がり、周囲のアガシス氷河(Glaciar Agassiz)、ボラード氷河(Glaciar Bolado)、オネージ氷河(Glaciar Onelli)も姿を現している。曇っているので、すっきりと見えないのは残念だが、何とも不思議な造形である。

Lago Onelli
オネージ湖

 しばらくすると、食事を終えた人たちが追いかけてきたので、さらに奥へと移動し、喧騒から去っていく。ただ、あまり奥には行くことができず、レンジャーに止められてしまったので、その境界線の前でのんびりと過ごした。そして、最後の5人ぐらいになるまでこの湖を眺めて、時間ギリギリに戻ったのであった。

 圧巻の氷壁

 船はまもなく出発し、いくつもの氷山と対面しながらひき返していく。湾を抜けると、今度は右手のスペガッツィーニ水道(Canal Spegazzini)に突入。いよいよ最後の見せ場が迫ってきた。

Iceberg at Bahía Onelli
奇妙な氷山が点在している

Iceberg and glaciar
氷山と氷河

 奥の氷河に向けて航行を続けると、しばらくして右手にセコ氷河(Glaciar Seco)が登場。しかし、こちらはごく小さなもので、あまり見応えがない(十数年も経ったら消えているかもしれない)。でも、ここまで来れば、目指すスペガッツィーニ氷河(Glaciar Spegazzini)も見えてきて、胸躍る思いがしてきた。

Glaciar Seco
セコ氷河

Ice hole
穴あき氷山

 そして、ついに氷河の全貌が露わになり、末端に迫っていく。この氷河は、全長25km程度、末端の幅は1.5kmと、大した規模ではないが、氷壁の高さは最高135mにも達し、かなりの迫力である。しかもかなり近くまで寄れるので、まさに圧巻の光景だ。氷河の青さも際立っていて、吸い込まれそうなほど美しい。

Glaciar Spegazzini
スペガッツィーニ氷河

  ここで船も停まり、しばらくは屹立する末端部を見上げて感服する。と、ここで運良く陽が差してきて、氷の青さが一層引き立っているではないか。ペリト・モレノといいここといい、道中の氷山も含めて、実に見応えのある氷河群である(さすがは氷河の公園だ)。

Ice wall at Glaciar Spegazzini
氷河末端に迫る

Ice wall over 100m
高さ100m以上の大氷壁

  十分に末端の氷壁を見届けたら、後はすんなりと引き返し、ツアーは終了となった。明日からは氷河観光から離れて、またトレッキング三昧の日々を送ることになるが、避けて通らず正解であった。

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