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旅行記:パタゴニア&南極(世界自然旅)

64.汚れなき氷河 (2004/2/10:曇時々雨

 氷河の公園

 パイネ・トレッキングを終えたら、続いてはロス・グラシアレスに向かう。こちらは、その名の通り「氷河」が売り物で、公園内の氷河の数は47。豊富な積雪量と比較的温暖な気候から、氷河の流れが速いのが特徴で、有名なペリト・モレノ氷河(Glaciar Perito Moreno)は年に600~800mも動くという(通常の氷河は年に数m程度)。また、その氷河によって造られた岩峰やU字谷、氷河湖なども見所になっており、トレッキングやロック・クライミングの地としても知られている。まさにパタゴニア観光のハイライトであり、今回は8日間の日程の中で、可能な限り巡る所存である。

 起点となるカラファテ(Calafate)へは、プエルト・ナタレスからバスで5時間ほど。国境を越えると何もない原野を進み(もちろん未舗装)、昼過ぎには無事到着することができた。すると、ちょうどYHAALbergue del Glaciarが迎えに来ていたので、そちらの車に乗って宿に向かう。実はロンプラで、ここのペリト・モレノ氷河ツアーが推薦されており、もともと利用するつもりだったので、これは渡りに船であった。

  チェックインを済ませたら、さっそく明日の氷河ツアーを確保。次いで街に繰り出して、明後日の氷河クルーズ、3日後のバスの予約、フライトの予約再確認、食料調達など、一通りの用事を片付けることができた。これでもう、旅そのものに専念できるというものである。

 それにしても、この街はかなりのリゾート地で、食事も土産もツアーも、何もかもが高い…それでいて、夕方になるとツアーから帰ってきた人たちでごった返し、夜遅くまで大盛況だ。おまけに、インターネットはバカ高いうえに超スローで、かなりイライラさせられる(プエルト・ナタレスでもそうだった)。もともと起点と割り切ってはいたが、想像以上の混雑に面を喰らってしまった。

 氷河への先行

 そして翌10日、ツアー・バスに乗ってペリト・モレノ氷河を目指す。さすがにYHA主催だけあって、ツアー参加者は若者がほとんど。ガイドブックによると、このツアーでは1時間半のハイキングが含まれるというので、そちらも楽しみだ。

 車は途中休憩を挟み、やがてマガジャネス半島(Península Magallanes)の付け根まで来たら、入園料を支払い入場。そのままリコ水道(Brazo Rico)に沿って進むと、やがて前方に大きな氷河が見えてきた。奥は雲に隠れているものの、その大きさは容易に想像がつく。と、ここで車は止まり、小高い丘から氷河を望むが、まだ距離があるうえ人ゴミも相当なもので、どうも今ひとつ…早く先を急ごう!

Glaviar Perito Moreno from Puerto Moreno
港から望むペリト・モレノ氷河

  そして、バスはいよいよ氷河に近づくが、いったんここは素通りして、その先のモレノ港(Puerto Moreno)に停車。何事かと思いきや、これからミニ・ハイクを始めるという。ガイドに従ってスタートすると、最初のうちは岩の露出した箇所があって、なかなか後が続かない。個人的にどうしても早く氷河に近づきたかったので、1人が先に進んだのを機に、ここで抜け出して先行してしまった。

 小刻みなアップダウンをこなしながら歩いていくと、どんどん氷河が迫り、迫力が増してきた。完全な一本道なので、迷うことなく進み、まもなく目の前に氷河を望む別天地に到達。周囲にはほとんど人がいないので、ここでじっくり鑑賞させてもらった。

  すると、しばらくで後続が追いつき、少々休憩したら、ここからは登り坂となる。氷河を真横に見ながらの道なので、快適この上ない。まもなく、道は氷河から遠さかってしまうので、私は許される限りこの場に留まって、氷河をじっくりと眺めたのであった。

Glaciar Perito Moreno from the trail
トレイル上から氷河を望む

 思わぬ落とし穴

 その後、ミニ・トレイルは氷河から離れて、周り込むようにして続き、本来の展望台へとやって来た。そして、ここで2時間弱の自由時間が与えられた(ただし昼食の時間も含む)ので、さっそく氷河見物に出かけた。

 人ゴミに紛れて遊歩道を下ると、すぐに第1展望台(Primer Balcon)に到着。ここからは氷河が一望のもととなり、素晴らしいパノラマが広がっている。全長約35km(見渡せるのは14km)、先端部の幅は5km近く、高さは約60mという規模を誇るが、何と言ってもその美しさには目を奪われる。これほど汚れの少ない氷河は珍しく、実に氷河らしい氷河だ。

Overview of Glaciar Perito Moreno
ペリト・モレノ氷河の全景

  さらに間近に迫るため、その先の第2展望台(Segundo Balcon)まで下ると、ここからはほぼ目線の高さで、氷河を目の前で見ることができる。ここからの眺めは迫力満点で、氷塊が崩落しないかと、多くの観光客が待ちわびている。が、時々晴れ間が覗く程度の天候なので、そう簡単には崩れてくれなかった(小規模なものは崩落してくれたが)。

Glaciar view from Segundo Balcon
第2展望台からの眺め

 そうこうするうちに時間がなくなってきたので、慌てて下方展望台(Balcon Inferior)まで下って氷河をすぐそこに眺め(ただし、眺めとしてはイマイチ)、集合時間ギリギリに戻ったのであった。

Glaciar view from Balcon Inferior
下方展望台より

  その後、車に乗って再びモレノ港にやって来ると、船に乗り換え、ロス・テンパノス水道(Canal de Los Témpanos)を横断して氷河に近づいていく。先端部の氷壁が頭上に迫って大迫力だが、風が冷たく、小雨もちらついて条件は良くない。せっかく来たのに残念である。

Ice Wall
船から氷壁を見上げる

  こうしてツアーは終了し、カラファテには夕方遅くに戻ったが、ここで写真のバックアップを取ろうとすると、メモリーカードが壊れて、データが駄目になってしまった…これでは今日1日が無駄だ。が、幸い17日が予備日になっているので、こうなったら、そこで再訪するしかない!

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