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旅行記:パタゴニア&南極(世界自然旅)

62.サーキット完走 (2004/2/6:晴

 本当の展望台

 いよいよ終盤戦を迎えたが、今日もまた朝から快晴で、周囲の山々が丸見えになっている。まだ昨日の疲れが残っていたが、この先はもう厳しい箇所がないので、気をもむ必要はない。とりあえず、このグアルダス・キャンプ場から氷河を望むショート・コースが延びているので、まずは手始めに寄り道してみよう。

 展望地には5分ほどで着いてしまったが、あいにくまだ陽が差していないので、末端が輝くまでしばし待機。そして、光が当たると氷河の青さが増して、美しい光景になった。もう氷河は何度も見ているが、ここの氷河は特に美しい(普通は、末端辺りまで来ると汚れてしまうのだが)。クレバスやセラックも迫力満点で、なかなかの見応えであった。

Guardas Viewpoint
氷河末端を望む

Lago Grey
広大なグレイ湖

 こうして遅めの出発となったが、しばらくは時々、氷河が後ろに見えるので、早くは進めない。これでも片割れを見ているに過ぎないのだから、実に大きな氷河である。

View of Glaciar Grey
道中から見る氷河

  さらに下ると、次第に氷塊が近くに見えるようになってきた。そして、道はやや右手に周り込むようになるが、ここで湖岸を進む踏み跡を発見。絶対に景色が良さそうだったので、ここに分け入ってみると、案の定、目の前で氷塊とグレイ氷河の末端がポーズを決めていた。これは素晴らしい眺めだし、誰もいないので、ゆっくりと佇んで過ごしたのであった。

Glaciar Grey
グレイ氷河と氷塊

  もうこの眺望で満足であったが、その先には本当の展望台があるというので、さらに周り込んで半島へと歩いてみる。正規の道に合流して進むと、氷塊が間近に見られて良いのだが、いざ見晴らしの良い展望地に立つと、思ったほど眺めが良くない…はっきり言えば、先ほどの展望地の方が良かったので、ちょっとがっかりだ。

Glaciar ice
氷塊が漂っている

Glaciar Grey from Mirador
展望台からの眺め

 グレイ氷河との別れ

 まぁでも、せっかくなので昼食を取ってゆっくり休む。昔の写真を見ると、この展望地の目の前まで氷河が延びていたが、このところ後退を続け、いまや数百mも遠のいてしまっている。これでは迫力に欠けるのも無理はない。以前は正真正銘の展望台だったろうが、もう時代遅れなのだ。

 しばらく佇んでいると、氷河からの吹き降ろしの風で寒いうえ、日帰り観光客で混み合ってきたので、諦めて先に進むことにする。氷河を背に歩き、山小屋の手前で分岐を右に入ると、ここからは森の道が続いている。初めは緩やかだったが、オルグイン川(Río Olguín)を渡るとにわかに急な登りとなり、その後もじりじりと高度を稼いでいく。この辺りは結構暑くて、思いがけず体力を消耗した。

 やがて林を抜けると、急に視界が開けて、振り返ればグレイ湖(Lago Grey)とグレイ氷河が一望のもとになっている。実に雄大な眺めで素晴らしいが、ちょうどWコースを歩いてきた人たちがどんどん下りてきて、すぐに賑やかになってしまった。本当はゆっくりしたかったが、これではそうもいかない…

  そこで、最高の展望地からは外れ、誰もいない岩の上に行って展望を満喫する。もう昼下がりとなり、この先、少し上がればもうグレイ氷河とはお別れ…なんだか名残惜しいが、快晴のもとで十二分に楽しませてもらったので、悔いはない。さらばだ。

Grey Overlook
これでグレイ氷河ともお別れ

 周回達成

 ここを過ぎると道は緩やかになり、まもなくロス・パトス湖(Laguna Los Patos)に沿って登るようになる。この湖自体は小さなもので、取り立てて素晴らしいわけではないか、雰囲気は悪くないところだ。

Laguna Los Patos
ロス・パトス湖

  そして、ここからはロス・ビエントス渓谷(Quebrada de los Vientos)をダラダラと下るようになる。正面には懐かしのペオエ湖が見えているので、周回達成はもうすぐだ。風に押されるようにして駆け下りると、ついにペオエに帰着。8日で歩いてきたのだから、予定より2日も早い。これも天候に恵まれたお陰である。

 ただ、ここはWでも一周サーキットでも、あるいは日帰りハイクをする人も泊まるところなので、スペースは既にほぼ埋まっている…出立が遅れたのを後悔しつつ場所を探すと、何とか1箇所の空きを発見。危ないところであったが、寝床を確保することができた。

Lago Pehoé
ペオエ湖

  こうして一安心でテントを設営し、シャワーを浴びてリフレッシュすると、不意に日本語で声をかけられた。聞けば女子大生2人組で来て、ここまでサーキットを歩いてきたという。私より1日早く歩いていたが、昨日無茶な歩きをしたので抜いてしまい、今日の午前中、のんびりしている間にまた追い抜かれたらしい。これからフランセス谷、トーレス・デル・パイネと周ってロス・グラシアレス(アルゼンチン)に向かうとのこと。考えてみれば、パイネでは全く日本人(と言うより東洋人)を見かけていなかったので、久々に日本語を話すことができた。

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