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旅行記:パタゴニア&南極(世界自然旅)

58.クエルノスからトーレスへ (2004/2/1:曇時々晴

 不意の近道

 早いものでもう3日目となったが、見上げると、青空にクエルノスの岩山が映えていて、朝から良い感じだ。今日はトーレスまでの移動日に近いのだが、この天気なら楽しめそうである。

Cuernos from Camp
キャンプ場からのクエルノス

 今日も例によって早立ちするが、しばらくは平易なアップダウンが続く。振り返れば岩峰群が独特の姿形を見せているのに、早くも陽が差さなくなってしまった…噂には聞いていたが、やはりなかなか安定しないのだろうか。

Eastern side of Cuernos
独特の形状をしている

 トレイルはいくつもの沢を越えて続いているが、それほど大きな流れはないので、特に問題なく歩くことが出来る。昨日と比べるとやや単調な景色が続くが、誰もいないし、のんびりと歩いていった。

  やがて左にはアルミランテ・ニエト山が見えるようになるが、フランセス谷の後ではただの山に見えてしまうのが残念だ。しばらくして池が現れ、ここで戯れる人の姿も見えたが、そこは素通り。するとまもなく、不意に分岐が現れた。地図では一本道になっているのだが…

  不思議には思ったものの、ちゃんとした案内板が立っていて、左に行くと近道になっているようだ。そこで案内に従って歩いていくが、道はすぐになくなり、歩けなくなってしまった…しかも目の前にはやや大きな流れがあり、これは越えねばならない。どうしたらよいのだ?

 アスセンシオへの道

 しばらく周囲を見回し、それらしき踏み跡を探すが、どうにも見当たらない。すると、ちょっと下流に橋があり、そこで道が分岐しているのが見えた。なんだ、あそこで曲がれば良いのか…と納得し、少し戻って歩き出した。

 川を渡ったら左折し、緩やかに登っていく。道はその先も続いており、どうやらこれで大丈夫。気を取り直して前に進むと、次第に傾斜がきつくなってきて、高度を稼ぐようになった。急登ではないものの、10日分の食料やテントなどを担いで登るのは、さすがに楽ではない。ここは我慢の登りだ。

 ゆっくりとトラバースしていくと、しばらくしてアスセンシオ谷(Valle Ascencio)が近づき、右から本ルートが登ってくるのが見えた。多くの人が歩いているが、あちらは直登しているので、結構辛いだろう。ちょうど混み合う時間帯のようなので、ここは時間調整を行い、ラッシュが過ぎるのを待つことにした。

  そして、人気がなくなったところで歩行を再開し、しばらくの登りで本道と合流。ここから少々で下りになり、前方にはアスセンシオ川(Río Ascencio)が見えるようになった。ここまで来ればもう気分的には楽なので、谷底に向けて下っていった。

Valle Ascencio
アスセンシオ谷

  しかし、いざ川沿いの道まで下りてしまうと、ちょうど先を行っていたグループが休憩していて、たちまち混雑に巻き込まれてしまった。本当はこのチレーノ小屋(Albergue Chileno)の辺りで休憩したかったが、それではラッシュに合わせるようなものなので、ここは休まず先に進んだ。

Torres del Paine
これが三本塔だ!

 偵察登山

 ここからはいったん川原近くを歩くが、すぐに登り始めてしまった。とはいえ、それほど急ではないので、楽に歩くことができる。いくつもの沢を越えて、森の中をひたすら進むと、1時間足らずで視界が開けて、トーレス・キャンプ場(Campamento Torres)への分岐となった。日帰りの人たちは左に進むが、私はキャンプ泊なので、右の道を下っていく。そして、昼過ぎには無事歩き通すことができた。

 本来なら、わざわざここまでテントを担ぐ必要はなく、下から日帰りで訪れるのが一般的である。が、私としては、どうしても三本塔の朝焼けを間近で見たいと思っていたので、そうなるとここでキャンプするしかない。幸い、キャンプ場はそれほど混雑していなかったし、ここはイタリアーノと同様無料なので、多少の長期戦でも大丈夫だ。

 ということで、テントを設営したらだらだら過ごしたが、明日の夜明け前に登るとなると、事前に偵察しておいた方が良いので、ここは下見がてら登ってみることにした。

  この先の道は岩がゴロゴロしており、決して歩きやすくはないが、この程度の道はもう慣れているので、一気に登っていく。上部に行くとガレ場続きとなるが、それも構わず登り、結局30分で展望地に立つことができた。が、トーレスには雲がかかって今ひとつ…

  すると、にわかに雲が消え始め、日没前には青空が覗いてくれた。これは明日に向けて良い展開だ。さすがに青空が見えると、トーレスが映えて美しいが、太陽は逆にあって陽が当たらない。しかし、逆に言えば午前中は順光で、綺麗だということ。いよいよ明朝が楽しみになってきた。

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