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旅行記:パタゴニア&南極(世界自然旅)

55.フィヨルド航海 (2004/1/26-29:曇時々雨後晴

 航海出発

 プエルト・モンからは、南部パタゴニアのプエルト・ナタレス(Puerto Natales)まで、チリ側のフィヨルド地帯を3泊4日で航行する。この船旅は週1便しかなく、一番安いクラスでもUS$250もするが、風光明媚なエリアを進むので、非常に人気が高いらしい(私は年末の時点で予約を入れたので、大丈夫だったが)。

 さっそくNAVIMAG社のオフィスに出向き、チェックインを行う(この時点でかなり混んでいる)と、船は午後4時発なので、その前に集まるようにとのお達し。荷物を預けたら街に繰り出し、インターネットをしたり、美味しい海産物を食したりして過ごしたのであった。

NAVIMAG ship
今回お世話になる船

 そして、船は定刻通りに出発。チロエ島(Isla Grande de Chiloé)を右手に見ながら南下を始めるが、船はしばらくアンクー湾(Golfo de Ancud)をゆくので快適そのものである。船内はというと、基本的には貨物船なのだが、食堂や娯楽室などがあり、3食全てセルフ・サービス(もちろん料金に含まれる)で美味しいし、適宜映画の上映会などもあって、飽きさせない内容になっている。航行状況もモニターでチェックできたりと、思いのほか凝っているようだ(ちなみに、このMagallanes号は日本製である)。

  乗客は200人近く乗り込んでいるが、意外にもバックパッカーがほとんどで、セレブは見当たらない。ただ、欧米系の旅行者ばかりで、東洋人は明らかに私一人…完全に浮いているが、こればっかりは仕方がない。

Chilean Fjord (1)
フィヨルドをゆく

 島に上陸

 船は、コルコバド湾(Golfo Corcovado)に入る前に日が暮れて、夜道を進むようになった。翌朝になるとモラレダ海峡(Canal Moraleda)の中を進んでいたが、霧が立ち込めていて視界が悪い。このチリ側のフィヨルドは年間を通じて雨の多いところなので、致し方ないところだ。

 ガイドブックを読んだりして過ごしていると、午後になってにわかに天候が回復し、青空が覗くようになったが、この辺りの景観は迫力に欠けるのが残念である。そうこうするうちに1日は終わってしまったが、夜になると急に船が揺れるようになった。どうやら外洋に出たようだが、こんな時に動き回るのは得策でないので、ベッドでおとなしく過ごしたのであった。

Chilean Fjord (2)
一時天気が回復するが…

 何だかんだで3日目を迎えたが、もう波は収まったので、ペーニャス湾(Golfo de Penas)は過ぎたらしい。この日も朝から低い雲が立ち込めていて、芳しい状況ではないが、やはりパタゴニアではそう好天に恵まれないようだ。

Broken ship
座礁船が現れた

Chilean Fjord (3)
狭い難所をクリアしたところ

 船はメッシエル海峡(Canal Messier)を進み、昼前には座礁船の横を通り過ぎていく。1時間経つとAngostura Inglesaという狭い難所を通過。そして、さらに1時間で、ウェリントン島(Isla Wellington)の中ほどにあるプエルト・エデン(Puerto Edén)にやって来た。

 ここは先住民のオーナー族(Kawesqar)を含め、250人ほどが住む寂れた漁村だが、船は停泊し、島に上陸することになった。ボートで着岸したら、まずは小高い丘の上に上がって周囲を展望。その後は自由行動となり、街中を散策したりするが、雨が多いため(年間300日も降るらしい…)、木道上は大変滑りやすくて危険だ。私も、慎重に歩いたものの、途中で足を取られて転んでしまった。

Puerto Edén
プエルト・エデン

View of Puerto Edén
集落を望む

 南部の玄関口

 結局、多少の運動不足解消にはなったものの、取り立てて感動もなく、あっさりと船に戻ることになった。そして、船は再び南下を始めて、狭い海峡を延々進んでいった(なお、最後の夜にはビンゴ大会があったが、私は何の商品も得ることができなかった)。

 最終日になると、相変わらず雲が多かったものの、これまでよりは天気が良くなり、陽も差すようになっていた。周囲には岩山と氷河が迫り、いよいよ南部パタゴニアが近いことを感じさせてくれる。

Chilean Fjord (4)
岩山が見えるようになる

Chilean Fjord (5)
前方の狭い箇所(中央右)を抜ける

  かなり狭い難所を突破すると、やがて広々とした景色が広がるようになった。青空も覗いてきて、最後になって気持ちの良い航海だ。そして、しばらくするとウルティマ・エスペランサ水道(Seno Última Esperanza)に入り、プエルト・ナタレスの街並みが見え始める。こうなればもう、ゴールはすぐそこ。慌てて荷物をまとめて、下船の準備を整えた。

 こうして29日の11時過ぎ、南部パタゴニアの玄関口、プエルト・ナタレスに到着した。この船旅は、天候には恵まれなかったものの、滞在自体は快適であった。

Puerto Natales
プエルト・ナタレス到着

  船から降りたら街中まで歩き、Backpacker's Magallaniaにチェックイン。明日からはさっそくパイネ国立公園に行くつもりなので、バスの予約を済ますとともに、食料を改めて調達する。が、この街には意外に大きなスーパーがなく、品数が少なくて困ってしまった(街自体あまり大きくない)。プエルト・バラスで事前に購入しておいたから良かったものの、危ないところであった。

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