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旅行記:パタゴニア&南極(世界自然旅)

53.氷河に囲まれて (2004/1/23:晴後曇

 今日も好天

 今日で湖水地方の滞在は5日目となったが、またしても好天に恵まれ、トロナドール山が赤く染まっている。何という美しい景色、そして何という幸運!周囲はまだ寝静まっていたが、さっそくこの絶景を写真に収めるとともに、すぐに出立の準備を整えた。

Mt Tronador
トロナドール山の神々しい朝焼け

 この日が最後のトレッキングとなるので、満を持してトロナドール山に迫る。まずは北に向かうトレイルを歩き出し、ほぼ平坦な道を30分ほどゆくと、カスターニョ・オベーロ川(Río Castaño Overo)にぶつかる。ここを橋で越えて、分岐を左折して登り始めた。

 四駆車が走れるような広い道を緩やかに登っていくと、やがてつづら折の道となって、順調に高度を上げていく。途中からはショートカットの道も現れるようになったので、適宜そちらを利用しながら、森の中を駆け上がっていった。

Almohadilla forest
森の中ではサルオガセを見られる

  道はいくつかに分かれていてわかりにくいが、勘を頼りに登っていく(間違ったら幅広の道に出れば良いので、心配には及ばない)。だんだんと傾斜がきつくなってきたが、森は次第に閑散となり、視界が開けるようになってきた。ここまで来ればもう一息である。

  そして、分岐から1時間ほどでジグザグの道は終わり、森林限界の上にやって来た。ここはデスカンソ・デ・ロス・ポトロス(Descanso de los Potros)で、道は急に狭くなり、馬が大勢休んでいる(希望すれば、ここまで馬に乗って来られるのだろう)。ここで一息ついて、最後の登りに備えた。

View of Glaciar Castaño Overo
カスターニョ・オベーロ氷河を望む

Alerce view
反対側の景色

 両手に氷河

 ここからは、左手にカスターニョ・オベーロ氷河を見ながらの登りとなる。気がつけばだいぶ雲が増えていたが、トロナドール山も間近に見えて迫力がある。もう完全に岩と雪の世界となり、氷河からの吹き降ろしの風で寒いが、着々と高度を稼いでいった。

 段々と残雪が多くなり、雪の上を歩かざるを得なくなってくるが、そこも確実に登っていく。岩がちの箇所を越えていくと、やがて氷河は両側から迫るようになり、右手にはクレバスの激しいアレース氷河(Glaciar Alerce)が見えてきた。そして、ぼちぼち下りの人とすれ違うようになるが、ここまでスキーで下ってくる人も登場。ついには、目指すオットー・メイリン小屋(Refugio Otto Meiling)が目の前に見え、ゴール間近となった。

 まだ10時前とあって、小屋の前は宿泊客で賑やかであったが、日帰り客として先陣を切って到達することができた。ここまで来ればもう、周りは氷河だらけで、正面のトロナドール山を筆頭に、そこから流れ出した氷河が一面に広がっている。何人かはここでスキーを楽しんでおり、氷河の上でシュプールを描いて気持ち良さそうだ。風が強く、おまけに曇ってきて寒かったが、しばらくはこの別天地に腰を下ろしてのんびりした。

Tronador from Refugio Otto Meiling
小屋からのトロナドール山

  パンパ・リンダからのバスは午後5時発なので、まだ時間の余裕は十分にある。徐々に下山する人が増えて、1時間もいるとだいぶ人の数が減ってきたが、これぞ望むところ。時々周囲を散歩したりして、つかの間の氷河展望を楽しんだ。

Glaciar Alerce
アレース氷河

 見上げる氷河と滝

 しかし、天気はあまり回復せず、2時間もいると寒さが身に染みてきたので、昼食を取ったらトボトボと下山していく。この頃になってようやく登ってくる人が現れ出したが、皆さん随分と遅い出立だ。山は朝のうちに動かないと、どんどん天候が崩れてしまうというのに…

  雪渓を越えればもう怖いところはないので、後は粛々と下り、ショートカットも活用して一気に駆け下りていく。が、まだ時間は問題ないので、途中でちょっと寄り道して、カスターニョ・オベーロ氷河の直下まで歩いてみることにした。

Tronador with Glaciar Castaño Overo
トロナドール山とカスターニョ・オベーロ氷河

  分岐を曲がると緩やかな道が続き、やがて谷奥が迫ると、視界が開けて頭上に氷河の末端が姿を現した。そこからはいくつもの滝が流れ落ちており、なかなかの迫力だ。ここには先客がいたが、まもなく帰ってしまったので、時間の許す限り氷河と滝を見上げていた。

Salto Castaño Overo
氷河末端を見上げる

 こうして、その後は淡々と歩いて、4時前にはキャンプ場に戻ることができた。テントを畳んで、出発時間前に準備完了。予定通りバリローチェに戻ったのであった。

  そして、明日に向けて荷物をまとめようとすると、預けていた荷物が見つからない…さんざん探し回った挙句、ようやく発見することができたものの、こんな扱いをするところには泊まりたくないので、急遽宿を出てLa Bolsa del Deporteに移動。ここはロンプラで推奨されているだけあって混み合っていたが、幸いにもベッドを確保することができた。

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