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旅行記:パタゴニア&南極(世界自然旅)

50.激しいアップダウン (2004/1/20:晴

 岩場を直登

 2日目も晴天に恵まれ、カテドラル山とトンセク湖の眺望は美しい限り。いくつもの針峰が突き出しているが、一番尖がっているのがトーレ・プリンシパル(Torre Principal)で、カテドラル山の最高峰である。ここはなぜかハエが多いのが珠に瑕だが、まずはこの絶景を十二分に堪能してから出発した。

Torre Principal
カテドラル山の針峰群

 今日はやや長くハードな行程だが、出だしは湖岸をのんびりと進み、北西の谷奥へと歩いていく。するとそこから登りが始まり、ケルンを拾いながら岩場を這い上がる。数人を追い抜き、たどり着いた先にはスクモル湖(Laguna Schmoll)が広がっていて、天上の秘湖といった風情だ。せっかくなので、ここは小休止を取って、しばしのんびりと寛いだ。

Laguna Schmoll
スクモル湖

 休んでいる間に数人に追い抜かれたが、この先、かなりの急登となっているので、あまり進んでいないようである。これならすぐ追いつけると確認し、私も直登開始。岩場のもろい道を、時にロッククライミング風にこなしながら駆け上っていく。

  まもなく他の人たちを抜き去って登り続けるが、ここは確かにハードな登りだ。私も後半はやや疲れたが、何とか登り切ってサッカー場(Cancha de Fútbol)と呼ばれる台地に出た。一安心で少し歩くと、その先はスパッと切れ落ちていて、ルカコ沢(Arroyo Rucaco)に向かって落ち込んでいる。素晴らしい眺めだが、これからあの谷底まで下りると思うと、ちょっと怖い…

Valle Rucaco
これから谷底に下る

 グループに追われて

 少々休んだら、谷底へと一気に下っていく。岩場なので嫌な予感はしていたが、いざ下り始めると、滑りやすいガレ場続きの道で、駆け下りるわけにはいかない。滑り落ちないよう注意しながら下るが、これはかなりの傾斜で、足場ももろいので大変だ。足を取られ、靴には砂利がしょっちゅう入ってくるし、なかなか思うようにはいかない。

 しかも、これが見た目以上に長く感じる。恐る恐る下っているせいかもしれないが、30分経って、ようやく砂走地帯から抜けることができた。後続がまだ見えないので不安だが、道は間違っていないはず…そして、さらに下ると、やっとのこと谷底に到達。見上げれば先の峠がはるか上にあり、とても登り返す気にはならなかった。

 ここからのんびり進むと、まもなくキャンプ場に着いたが、そこは30人ばかりのグループ(家族連れが主体)に占拠されていた。賑やかに水遊び等に興じているので、通過して上流を目指す。やはり谷の下を歩くのは気持ち良いもので、道も格段に緩やかになり、のほほんと歩くことができた。

  途中、雰囲気の良いところで小休止を取ったら、さらに上流域をゆく。次第に勾配がきつくなり、本格的な登りとなるが、振り返ると先ほど休んでいたグループが向かってきているのが見えた。どこか適当なところで休みたい気分だが、これではそうもいかない。追いつかれたくないので、大休止をすることなく登りに専念した。

Paso Brecha Negra
来し方を振り返る

  上に進むにつれ、どんどん岩のもろい急登となる。振り返れば、伸びやかな谷間の景色の中、カテドラルの針峰が突き出ているのがわかる。この先、道はどうなっているのかと思うほどの岩場となるが、岩と岩の間を縫うようにして道が続いていた。そして、そこを踏ん張って登ると、ようやくブレチャ・ネグラ峠(Paso Brecha Negra)に登りついた。

 ロッキーのごとき景観

 峠は風が非常に強くて寒かったが、反対側に出てみると、眼下には青く澄んだハコブ湖が姿を現した。何て美しい景色だろう…トンセク湖もそうだが、まるでカナディアン・ロッキーを歩いているような錯覚を覚えてしまう。寒かったが、ここはこの絶景を眺めずにはいられなかった。

Laguna Jakob
ハコブ湖を見下ろす

 ここからは再びの下りとなるが、やはり岩場続きで危なっかしい道が続く。滑らないよう気をつけながら下るが、それにしても今日のルートは、かなり激しいアップダウンの連続だ。地図上からは窺い知れなかったが、思ったよりも大変なルートである(でも、今回は歩かないものの、この先の方が大変らしい)。

 下るにつれてハコブ湖の眺めは良くなくなり、やがて林の中に吸い込まれていく。その先も急坂が続いたが、ひとしきり下ると、今度はぬかるんだ箇所が出てきて苦戦。それを突破すると、道が川の前で消えてしまった。周囲を探ってみるが、どうもこの川を斜めに越えるらしい。幸いにも飛び石が(申し訳なさそうに)あるので、これを使って渡ると、まもなくハコブ湖畔に出た。横から見ても、やはり美しい湖だ。

Shore of Laguna Jakob
湖畔からの眺め

  今日はここに泊まるので、湖畔で少し休んだら、山小屋横のキャンプ場に行ってテントを張る。2時間ほど経つと、例のグループが押し寄せてきて賑やかになったが、幸い少し離れたところにテントを張ってくれたので、これなら問題ないだろう。後は下るだけなので、すっかり気も楽になった。

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