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旅行記:パタゴニア&南極(世界自然旅)

49.カテドラルの針峰 (2004/1/19:晴

 北部パタゴニア入り

 パタゴニアというと、どうしても南部のロス・グラシアレス国立公園(Parque Nacional Los Glaciares)やトーレス・デル・パイネ国立公園(Parque Nacional Torres del Paine)を思い浮かべてしまうが、これは本来、南緯40度付近を流れるコロラド川(Río Colorado)以南の地域を指すので、目指すバリローチェも立派なパタゴニア(北部パタゴニア)である。この辺りは湖水地方(Districto del Lago)と呼ばれ、2000~3000m級のアンデスの山々が広がる中、美しい湖が点在しているという。周囲にはトレッキング・コースも豊富なので、結構楽しみにしていた。

 しかし、実は今回、もし時間がなければここは省略する可能性があった。と言うのも、前後の日程を考えて、ここから南部パタゴニアに下る船(週1便しかない)を26日発で予約していたのだ。が、ウユニ、アコンカグアと思いがけずスムーズに抜けてきたので、結果的には5日間ほどの余裕が生まれたのである。

 バリローチェに到着したのは、18日の夕方であった。ここは「南米のスイス」と言われるリゾート地だけあって、街中に出てみると、小奇麗な街並みの中にウンザリするほど観光客がいて、大変な賑わいである。サンティアゴも華やかだったが、これほどとは思っていなかった(カナダのバンフに近いイメージ)。ナウエル・ウアピ湖(Lago Nahuel Huapi)畔に位置する高原地帯にあるので、風光明媚ではあるのだが。

  ともあれ、この日は日曜日だったので、Albergue Mochilero'sに宿を確保したら、おとなしく過ごした…のだが、階下にはパブか何かがあって、深夜まで大騒ぎで眠れたものではない。いきなりの誤算であった。

Lago Nahuel Huapi
ナウエル・ウアピ湖

 先陣トレッキング

 そして翌日、気持ちの良い好天に恵まれたので、まずは情報収集のためにクラブ・アンディーノ・バリローチェ(Club Andino BarilocheCAB)に赴く。ここで地図を購入し、トレイルの閉鎖情報などがないのを確認したら、食料を調達し、今日からの3日間のトレッキングに備えた。

 これから歩こうとするのは、近くのカテドラル山(Cerro Catedral:2405m)からハコブ湖(Laguna Jacob)を経由して79号線(Ruta Provincia 79)に抜けるルートで、地元では"Cirucuito Chico"と呼ばれている。ロンプラの"Trekking in the Patagonian Andes"(旧版)に載っていたもので、多くの美しい湖が眺められるらしい。パタゴニアの先陣がどんな景色を見せてくれるのか、楽しみであった。

 トロナドール山(Monte Tronador:3554m)へのバスやチリ側に抜けるツアーなど、今後の予定もいくつか決める必要があったので、結局、出発は昼前になってしまった。バスに乗って、終点のカテドラル村(Villa Catedral)にやって来ると、目の前にはゴンドラ乗り場があり、皆それに乗って山頂に浮遊していく。しかし、これを使ってしまうと、今日泊まろうとしているトンセク湖(Laguna Toncek)まで500mほど下り、明日また登り返さないといけないので、いかにも面倒だ。そこで、今回は乗り物では上らず、下から歩いて向かうことにした。

 天を突く針峰

 駐車場の南端にある登山口を入り、緩やかに登り始める。左手にはさっそくグティエレス湖(Lago Gutiérrez)が広がり、花も多くて快適な道である。しばらく歩くと、次第に湖からは離れていくが、段々と下ってくる人たちが増えてきた。おそらく、ゴンドラで山頂に昇り、そこから日帰りで下りてくるのも人気なのだろう。

Wildflower at Catedral
黄色い花が多い

View of Lago Gutiérrez
グティエレス湖に沿って歩く

 淡々と歩くと、やがて林が多くなるとともに、谷間に向けて周り込むようになる。すると、不意に樹林越しに針峰が見えた。これほど尖った山容は、南部パタゴニアでないと見られないと思っていたので驚きだ。そして、ここから谷へといったん下るのだが、岩を避けるようにかなり急なアップダウンがあって、思わぬ苦戦を強いられた。

 分岐からはバン・ティッター沢(Arroyo Van Titter)に沿って、森の中を登っていく。すっかり視界はきかなくなって、天を突く峰の姿は見られない。橋を渡るとピエドリタス小屋(Refugio Piedritas)が現れたので小休止。川の冷水で英気を養って、再び歩き始めれば、しばらくで森を抜けて、急に眺めが良くなった。

Valle Van Titter
谷の眺めが良くなる

  ここからさらに一登りで、フレイ小屋(Refugio Frey)にやって来ると、目の前にはトンセク湖越しにカテドラル山が鎮座し、素晴らしい景観だ。逆光ではあるが、カテドラルの針峰群が実に絵になる。今日はここでキャンプとなる(この時期、山小屋はかなり混雑しているので、テントを担いできた)が、さっそく期待以上の成果を得ることができた。

Laguna Toncek
トンセク湖とカテドラル山

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