検索 Google
五輪館
Back|Next
旅巧館旅行記オセアニア>ニュージーランド
ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

37.サザン・シーニック駆け巡り (2003/3/3:雨後晴

 天候の変わり目

 昨夜から雨が降り始め、朝にはかなりの風雨となっていた。それでもバスは8時前に迎えに来たが、雨は激しく降る一方で、濡れながら乗車せざるを得ないほどだ。今日はテ・アナウからダニーデンまで、サザン・シーニック・ルート(Southern Scenic Route)と呼ばれる区間を(寄り道しながら)走っていくが、こんな状態では景観は楽しめそうにない。不安は募る一方であった。

 南のマナポウリに着いても相当降っていて、いつになったら止むのだろうかと心配になってくる。ところが、しばらくして雨が弱まり、虹も出始めた。それもかなり大きな虹で、半円状に美しいアーチを描いている。天候の変わり目だからこそ見られる景色だ。ハウロコ湖(Lake Hauroko)への玄関口であるクリフデン(Clifden)に着く頃にはすっかり晴れていて、今までの雨が嘘のような天気になっていた。

 バスはハンプリッジ・トラック(Hump Ridge Track)の玄関口・トゥアタペレ(Tuatapere)でいったん休憩し、再び南下していく。そして海岸線に出ると、まもなく美しい景観が広がり始め、スチュワート島(Stuwart Island)も遠望できるようになってきた。それからのどかな田園地帯を走り抜けると、南端の街・インバーカーギル(Invercaegill)に到着。ここでバスを乗り換えて先へ進んだ。

 ケトリンズ・ダイジェスト

 インバーカーギルから先は、"Catlins Coaster"という少人数ツアーに参加しての移動となる。これは途中のケトリンズ・コースト(Catlins Coast)の見所に立ち寄りながらデニーデンまで走るもので、短時間で周るには都合が良い。ケトリンズ自体は、2年前の旅行中、クィーンズタウンで会った日本人が良かったと言っていたので、いつか行ってみたいと思っていたところだ。ともかく今回は、限られた時間の中で周ることとなった。

 インバーカーギルからしばらく走ると、伸びやかな丘陵地帯を通過していく。さしずめ北海道・美瑛に羊を配したイメージだろうか。海岸線が見え始めるとダートになり、その中を疾走していく。そして1時間近く走ったところで、キュリオ・ベイ(Curio Bay)に立ち寄った。

  ここはゴンドワナ大陸当時は森だった場所で、現在でも海岸際に、太古の森が化石となって残っている。ここを軽く見学すると、反対側のポーポイス・ベイ(Porpoise Bay)で昼食となった。ここは本来ならヘクター・ドルフィン(Hectors Dolphins)が現れるところだが、この日はとんでもない強風で食事もままならないほどなので、姿は確認しようがない。残念だが時間となり、この場を後にした。

Curio Bay
キュリオ・ベイ

 食後はまたダートをしばらく走り、ウィルキー湖(Lake Wilkie)に向かう。地図で見ると、他にもいろいろな見所があるようだが、ツアーはそれらを省略しつつ進み、入口から10分ほど森を歩いて湖岸に到着。この湖は一見平凡だが、色がかなり黒くなっているのがわかる。風がなければ間違いなく景色を反射して美しいのだろうが、この日はあいにくの強風なので仕方がない…

Lake Wilkie
ウィルキー湖

  湖から戻り、少々走ると海岸線が見渡せようになり、やがてタウツク・ベイ(Tautuku Bay)を見下ろす展望台に到着した。ここは実に絵になる光景だ。弧を描く砂浜に波が綺麗にかかっていて、泳いだら寒いだろうが、見ている分には申し分ない景色である。しかし、それほど時間の余裕があるわけではなく、少々佇んだところで次へ急ぐ。

Tautuku Bay
タウツク・ベイ

 またしばらくダートを走ると、プラカウヌイ滝(Purakaunui Falls)の入口にやってきた。ここを10分ほど下ると、3段になった滝が現れ、そこそこ多くの人で賑わっている。昨夜の雨のおかげで、水量もまずまずと言ったところだろう。ここで希望者は記念撮影をして、次へと向かった。

Purakaunui Falls
プラタウヌイ滝

 車は再び走り出し、ケトリンズ最大の街・オワカ(Owaka)から少し南下したスラット・ベイ(Surat Bay)入口で車を降りて、浜辺を歩いていく。ここはシーライオン(Sea Lion)の生息地だそうで、彼らが見られることを期待して、強風の中を進んでいく。

  すると、スラット・ベイ付近まで来たところで、一頭のシーライオンが休息を取っていた。オットセイよりはるかに大きく、かなりの迫力で驚かされる。正直、今までのところはイマイチだったが、これは結構見応えがある。

  そのすぐ横(3mぐらい)を通り過ぎてさらに進むと、十数頭の群れに遭遇した。彼らは意外に激しく動いており、時には喧嘩らしき状態になって迫力満点だ。しかもそれらを至近距離で見られ、かなり面白かった。

Sea Lion
シーライオン

Sea Lions
シーライオンの群れ

 無事バスまで引き返すと、最後に最も有名な観光スポット、ナゲット・ポイント(Nugget Point)に向かった。ここは駐車場に車を置いて歩くが、岩がまるでナゲットのように転々と配置されている(まぁ、予想通りの景観だ)。そして、その後は横のローリング・ベイ(Roaring Bay)でキガシラペンギン(Yellow-Eyed Penguin)の登場を待つが、この日は海がしけていることもあって、その姿を見ることはできなかった。

Nugget Point
ナゲット・ポイント

 意外に静かな街

 こうして、後はダニーデンまで普通に走っていった。今回ケトリンズの概要をかいつまんで見て、その片鱗だけ覗くことができたが、こういうところは時間をかけて、ゆっくり見ると味が出てくるのだろう。ぜひ今度は数日かけて周ってみたいものである。

 さて、ダニーデンに着いたのは夜の8時過ぎであった。さっそくQueens Gardens Backpackersに荷物を置いて、食料の調達に出かけると、意外にも街中は静かで、営業している店も数少ない。NZの中でも大きい都市なので、てっきり賑やかな街を想像していたが、実は結構静かなようだ(これまで観光地ばかり周っていたので、余計そう感じるのだろう)。

 結局コンビニで食料を無事調達したら、しばし辺りを散策してみる。この街はスコットランド風の建物が多く立ち並んでおり、独特の趣きのある風景が広がっている。明日の午前中には時間があるので、その際に久々の都市散策でもするかと考え、この日はまもなく宿に引き返したのであった。

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.