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旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

28.真夏の大雪 (2003/2/21:雪時々曇後晴

 天気待ち

 天気予報によれば、この日は朝のうちに雨が止み、天候は徐々に回復するとのことだったが、朝食を食べていると、外は雪になってしまった。たかだか標高700m弱で、しかも真夏に雪が降るとは思いも寄らなかった。

  今日はおよそ3時間の行程で、余裕があればサイド・トリップでマッケラー・サドル(McKellar Saddle)に登って景色を楽しむつもりでいたが、天気も道の状態も宜しくない。一方、3時間だけなら昼過ぎに出ても間に合うので、雪の中出発していく人たちを尻目に、天候の回復を信じてしばらく待ってみることにした。

 やがて雪は止んだが、その後は雹や雨が降り続いた。雪は森林限界の下まで積もっており、辺り一面銀世界である。9時になっても、10時になっても、天候は一向に回復する兆しがない…11時になっても天気は良くならなかったが、そのうち回復することを信じて、待ちきれずに出発することにした。

 歩き始めるとまもなく、フィヨルドランド国立公園の看板が現れる。この辺りからは一層鬱蒼とした樹林帯となり、雰囲気もどことなくミルフォードに似た深い森になって心地よい。ほどなくしてマッケラー湖(Lake McKellar)を右手に見ながらの森歩きとなり、湖岸に沿って北上していく。

  45分ほど歩くと湖の北端に到達し、南側の展望が一気に開けてきた。ここは本来素晴らしい景色になるはずだが、相変わらず雲が多く、雹も降っている。そこでしばらく天気待ちしてみるが、時々青空が覗く程度で、雹はほとんどずっと降りっ放しだ。徐々に時間も迫ってきたので、30分ほどで諦めて先を急ぐことにした。

Lake McKellar
マッケラー湖

 夏の雪景色

 しばらく湿地帯の悪路を進むと、ケイプルズ・トラックとの分岐にたどり着き、ここから再び苔むす樹林帯の中を歩いていく。この辺りの森はなかなか見応えがあり、フィヨルドランドらしい深くて幻想的なブナとコケの森が続いている。少し登ってグリーンストーン・サドル(Greenstone Saddle:776m)を乗っ越すと、緩やかな下り道をホーデン湖に向かい、やがてホーデン・ハットに到着。相変わらず外は雨か雹が降っているので、ここで雨宿りがてら昼食とした。

Forest around Greenstone Saddle (1)
グリーンストーン・サドル付近の森

Forest around Greenstone Saddle (2)
深い森が見られる

Forest around Greenstone Saddle (3)
まるでミルフォードのよう

  雨が弱まったところで再出発するが、ルートバーンの山並みもすっかり真っ白になっており、真夏とは思えない光景だ。そして森の中の登りを15分あまり踏ん張ると、キーサミットへの分岐に到達。もはや頂上に寄り道する時間はなかったが、ホリフォード渓谷方面を見やると雪景色の大展望が広がっており、思わず高度を上げて景色を眺めたくなってしまった。

  そこで分岐から5分ほど登ると、近くのリトル山はもちろん、ルートバーンの山々、そしてホリフォード渓谷の先に見える山々がすっかり雪山となっており、思わず息を飲む。マッケンジー湖やマリアン湖の辺りも、すっかり雪で覆われているのだ。もう午後3時頃だというのに、いまだに雹は降り続いているが、空は徐々に好転に向かい始めており、明日以降に期待が持てる展開である。

Mt Lyttle
リトル山

Hollyford Valley
ホリフォード渓谷

Mountains at Routeburn
ルートバーンの山々

 なんてことだ!

  それから30分あまりでディバイドに到着し、予約しておいたバスにも無事に乗れて、テ・アナウには5時過ぎに到着した。テ・アナウの街ではようやく太陽の光が差し込み、次第に晴れてきている。それに気を良くしつつ、宿のStreamers Beach Backpackersにチェックインした後、汚れた体を清めてリフレッシュしたのであった。

 その後買い出しに出かけ、ついでにDOCに寄ってみると、明日から歩く予定のケプラー・トラックについて、衝撃的な情報が掲載されていた。先日来の悪天候で、ケプラーでは1m以上の積雪があり、2日目にあたるルートがしばらく閉鎖されるというのだ。

  情報によれば、少なくとも月曜(24日)まで、私が歩く予定は23日の日曜日なので、ほぼ絶望的な状況だ。この区間がコースの核心部であるだけに、是非とも歩きたいのだが…途中をヘリで移動することも可能と書いてあるが、それではあっという間に終わってしまう。せっかく晴天を予想して、しかもキャンセルが出て幸運にも予約が取れたのに、残念で仕方がない。

 ショックを引きずったまま買い物を済ませ、ついでにコロミコ・トレックにも寄ってホリフォード・トラック・ツアーの支払いを終える。そして宿に戻ると、ラウンジで夜中までやたらと盛り上がっており、それが逆にショックを増幅させてくれる。ともかく明日DOCに確認してみるしかないと開き直り、出かける準備だけして床に就いた。

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