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旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

22.懸垂氷河に迫れ (2003/2/13:晴後曇

Matukituki River and Mt Edward
マツキツキ川とエドワード山

 懐かしの道

 ロイ山に続いて、ハイライト前日にはロブロイ氷河(Rob Roy Glacier)を訪れることにした。ここはワナカ周辺では最もポピュラーなハイキング・コースとして知られ、私も機会があれば昨年寄ろうと思っていたが、あいにく渡渉に失敗し死に損なうなど散々な目に遭ったため、横から眺めるだけで終わったところだ。明日またこの近くを通るが、せっかくなので氷河に迫ってみよう。

 朝、迎えの乗り合いバスに乗り、トラック入口となるラズベリー・クリークに向かう。この日は午後から崩れるとの予報だったが、朝のうちは雲1つない快晴で心地よい限り。途中からは砂利道になるが、やがてアバランチ山(Mt Avalanche:2606m)とアバランチ氷河(Avalanche Glacier)、それにアスパイアリング山を見渡す展望地が現れる。とても美しい景色だが、バスは無情にも止まらず快走していく。

  やがて45分ほど経つと、懐かしのラズベリー・クリークに到着。1年前と比べるとトイレが新調され、休憩サイトも新設されている。だが景色は1年前のままで、正面に見えるエドワード山がひときわ美しい。ここで準備を整えて、10時過ぎに出発と相成った。

 歩き始めはしばし牧場内の平坦な道を行く。1年前に通った懐かしの道だ。あの時はマツキツキ川(Matukituki River)が凄まじい濁流と化していたが、今は優雅に流れている。川沿いを15分も歩くと分岐となり、ここで吊り橋を渡ってロブロイ川(Rob Roy Stream)方面に入っていった。

  ここからは初めての道になるが、整備された道で歩きやすい。さっそく中高年の団体さんを追い抜き、颯爽と沢沿いの道を闊歩。氷河に向けて徐々に登っていくが、それほど急登はないので楽だ。

  勢いに乗って歩いていくと、左手に氷河が見え隠れするようになるが、その全貌はなかなか明らかにならない。早くその姿を見ようと快調に歩いていき、1時間ほどで展望台に到達。ここからはロブロイ氷河と落差261mの滝が見られ、なかなかのビュー・ポイントだ。さらに近づけばより素晴らしい展望になるに違いないと思い、ここでは休まず先へ急いだ。

 迫りすぎて

 しばらく進むと、ほどなくして森を抜け、氷河の姿をはっきりと捉えられるようになった。ロブロイ氷河は一般的な氷河とは異なる「懸垂氷河」と呼ばれるもので、岩壁に張りついたようになっている。さらにこの氷河に迫ろうと、トラックの奥へ奥へと進んでいく。

  やがて森は完全になくなり、草地の中から氷河を望むようになるが、ここまで来ると滝は遠のき、氷河も全体像が望めるものの、岩壁がせり出しすぎて氷河自体の迫力がイマイチになってしまった。もちろんここからでも十分楽しめるが、覆いかぶさるような氷河の迫力は、角度的に先の展望台の方が適当だったと言えるだろう。ともあれ氷河の展望地にたどり着いたので、ここで大休止して昼食を取ることにした。

Rob Roy Glacier
ロブロイ氷河

Central part of Rob Roy Glacier
ロブロイ氷河の中心部

 雲1つない天気の中、氷河を眺めながらの食事は贅沢だ…と思っていたら、氷河の上の方から、次第に雲が現れ始めた。最初はすぐに消えていたものの、まもなく立ち込めるようになり、やがて空を覆うようになってきてしまった。しかも風が強まり、滝の水が途中で空気中に飛ばされるほどだ。これでは展望地にいても仕方ないので、回復を願いながら引き返していく。

  森に入り、しばらく歩くと例の(最初の)展望地に着いたが、この時にはもうかなり雲が増えていた。しばらく待って撮影の機会を窺うが、天気は回復するどころか、むしろ悪くなるばかりだ。加えて三脚を構えて待っていると、後続の人たちが足を止めて見入るようになるため、徐々に人が増えてきてしまった。これではもう万事休すなので、ほどほどで諦めて退散となった。

View of Rob Roy Glacier
氷河展望台より

 再び嵐か

 その後、道はなだらかに下りながらマツキツキ川に向かう。帰りはゆっくり歩いたので思いのほか長く感じたが、それでも1時間半ほどで無事ラズベリー・クリークに到着。幸い雨には降られなかったが、辺りは雲に完全に覆われるようになってしまった。すると、まもなくバスが来たので、これに乗ってワナカへ戻っていった。

 ワナカに到着すると、こちらはまだ晴天が続いていた。いったいどうなっているのかと思ったら、夜になって天候が急変し、大雨が降り出した。風も非常に強く、まるで嵐のようだ。これで本当に明日出発できるのか、不安を抱かずにはいられない。

 雨は降ったり止んだりしていたが、降る時にはかなりまとまって降っていた。これが山なら、おそらく相当な雨量になっていることだろう。マツキツキ川がまた氾濫しているかもしれない、途中の道は大丈夫だろうか…といろいろ考えながらも、もはや運を天に任せるしかないので、激しい雨音の中で眠りについた。

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