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ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

21.視察展望 (2003/2/12:晴

 アスパイアリングに魅せられて

 雨の中、フランツ・ジョセフ氷河村を後にして一路ワナカに向かったが、今回の旅の中で、当初から最も気にかけていたのがここでの過ごし方だ。

  これまでのNZ旅行で最も印象的だったのが、リーズ&ダート・トラックからカスケード・サドルを経てマツキツキ渓谷へと下るトレッキング・コースであった。シェルター・ロックの屏風のような岩壁、リーズ・サドル越しの氷河峰の大展望、カスケード・サドルからアスパイアリング核心部の眺望、パイロン直下の岩から見下ろすマツキツキ渓谷など、NZトレッキングの魅力を凝縮したようで素晴らしかったのだ。ただ、1つ悔やまれるのが「NZマッターホルン」とも呼ばれる秀峰・アスパイアリング山を見られなかったこと…その思いは日に日に強まり、今回の旅ではできるだけ間近で見たいと考えていた。そのため事前にインターネットで調べて、アスパイアリング山の展望を得るにはどうしたら良いかを考えた。

  その結果、近くのフレンチ山(Mt French:2356m)に登るツアーに参加するのが適当との結論に達し、さっそく2社にコンタクトを取ってみた。が、いずれも2月に催行する予定はないという。この旅のハイライトと考えていただけに正直困惑したが、そのうち1社は、ほぼ2倍の料金を払えば可能との返事をくれた。日本円にして約10万円、貧乏旅行には相当な出費だ…が、これはお金に変えられない価値があるとの思いが強まり、日程もほぼ固まったところで、ついに決断。12日以降に参加したいと連絡すると、すぐさま返事があり、ガイドの都合と天気予報を総合して、14日出発の2泊3日(通常は3泊4日)が妥当とのこと。これで基本合意し、詳細はワナカで打ち合わせることにした。

 こうしてワナカには11日の夕方に到着し、どうにか確保したWanaka Lakeview Holiday Parkのキャビンに移ったら、近くの事務所で事前ミーティングとなった。すると、最新の予報でも15日が良さそうなので、14日出発が最適だという。今回は2日目がハイライト中のハイライトに当たるので、こうなったら予報を信じて、14日出発に決定。そして装備チェックや注意事項の確認などを行い、4日後の晴天を信じてその場を後にした。

 随一の展望地へ

 さて、ハイライトのツアーまで2日ほど時間があったが、両日とも天気がまずまず良いようなので、ワナカ周辺に出かけることを決意。そこでまずはロイ山(Mt Roy:1578m)に出向くが、ここはワナカ市街から6kmほど離れた地点に登山口があり、往復5時間ほどで素晴らしい展望が得られるという。ロトルアのホステルで会った日本人も絶賛していたし、天気が良ければアスパイアリング山も見られるとのことだったので、ぜひ行ってみたいと思っていたところだ。

Mt Roy
ロイ山

 登山口までは、例のツアー会社が車で通るというので同乗させてもらい、10分弱でなんなく到着した。天気もなかなか良いようで一安心だ。

  そして準備を整え、10時前に出発。始めから登りが延々と続くが、それほど急ではなく、歩きやすい道になっている(牧場内を通っていくので、糞を踏まないよう注意が必要)。巻きながら高度を稼いでいき、15分も経つとワナカ湖とワナカ市街の展望が開けてきて心地よい。しばらくはワナカ湖を眼下に眺めながら快適に登っていった。

  1時間も経つとだいぶ高度感が出てきて、湖の眺望が素晴らしい。その後もひたすら登りが続くが、山頂が見えている分だけまだ楽に感じる。それから、やや急な登りをこなすと1時間半で稜線に達し、アスパイアリング山を中心とした山々が姿を現した。距離はあるものの、湖越しに見える展望が美しい。初めて目にするアスパイアリング山も、最高峰だけあって迫力ある姿だ。来た甲斐があったと思える瞬間である。

View of Lake Wanaka
ワナカ湖とワナカ市街の眺望

View of Mt Aspiring
アスパイアリング山方面を望む

 ここからしばらく巻いて登ると再び稜線に達し、トラックは3つに分かれている。1つは巻きながら歩く道、もう1つは稜線を直登する道、3つ目はその中間を行く道。おそらく正規には巻いていくのだろうが、それほど急斜面ではないので、稜線の道を選択。やや急な登りをこなすと、まもなく頂上が視界に入ってきて奮起させられる。そして展望を楽しみながら狭い尾根上を登っていき、2時間あまりで頂上に達した。

  ちょうどお昼時ということもあり、山頂は結構混雑していた。特にドイツ人の若者たちがうるさく、彼らは退散すると、今度は別のドイツ人同士が賑やかに会話し始める始末(それにしてもドイツ人が多い)。一方、展望はことのほか素晴らしく、東にはワナカ湖とワナカ市街の大展望、北西にはアスパイアリング山を中心とした氷河峰の眺望が展開している。昼食を取りながら景色を眺めるが、長い登りをこなすにあまりある展望だ。

North part of Lake Wanaka
ワナカ湖北部の展望

Mt Aspiring from Mt Roy
アスパイアリング山方面の展望

 女神登場

 結局、頂上には1時間近くいたが、次第にまた混み出したので、下山に取りかかる。下りは特に厳しいところもないので、のんびりと景色を楽しみながら進むが、アスパイアリング山やワナカ湖を見ながらの道程は快適である。特に湖の景色は、光線の関係で登りの時よりも綺麗だ。そんなことを考えながらゆっくり下り、2時間近くかかって(登りと大差ない!)国道沿いのゲートにたどり着いた。

 ゲートからワナカ市街までは6kmほどだが、まだ時間に余裕があるし、あえてヒッチハイクをするほどでもないので、歩いて戻ることにした。しかし、車が猛スピードで通過していくので危険なうえ、暑さが徐々に応えてくる。そして2~3kmぐらい進むと、もういい加減嫌になってしまった…すると突然車が停車し、若い女性が車に乗せてくれるという。よほど不憫に思ったのだろうが、こちらとしては大変助かった。こうして数分間、女神の車に同乗させてもらい、無事ワナカ市街に帰着した。

 これで思いのほか早く着いたので、DOCやビジターセンターに寄って情報収集を行う。その後、さらにアイアン山に登ろうかとも考えたが、ロイ山を登った後ではあまり意味がないと判断し、買い物などを済ませて素直に宿に戻ったのであった。

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