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ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

16.ガケの展望台 (2003/2/5:晴

Tree at Avalanche Peak Track
途中で見かけた木

 喘ぐ急登

 この日は天気が良いとのことなので、アーサーズ・パスの代表的なコース、アバランチ・ピーク(Avalanche Peak:1833m)に登ることにした。このコースにはアバランチ・ピーク・トラック(Avalanche Peak Track)とスコッツ・トラック(Scotts Track)の2つがあるが、今回は往路で前者を、復路で後者を利用する(DOCの掲示板を見る限り、これが最も一般的な歩き方のようだ)。

 この日は遅めのスタートで、10時頃に宿を出た。まずはDOC横の登山口からアバランチ・ピーク・トラックを登っていく。噂ではものすごいハードコースと聞いていたが、最初から確かに急登が続く。想像していたほどではないなと思ったが、それもつかの間、岩場も含めた急斜面が続くので、だんだんと辛くなってきた。

  その後もしばらく森の中を登っていくが、私は速筋型なので、このままではとても持ちそうにない。やむなく30分ごとに休息を取りながら地道に登るも、なかなか思うように進まず…気がつけば街はかなり下の方になっているが、森林限界は近いようで遠い。喘ぎながら1時間あまり登っていくと、やがてトランツ・アルパイン号の汽笛が聞こえてきた。それに励まされるように、力を振り絞って登っていく。

 極上の展望

 こうして、2時間弱でようやく森林限界に到達。すると急に展望が開け、左手にはビーリー川(Bealey River)とビーリー山(Mt Bealey:1836m)が、背後にはエイケン山(Mt Aicken:1858m)やキャシディー山(Mt Cassidy:1850m)が迫って見える。氷河を戴くロレストン山の姿も見える。なかなかの展望だ。

View of Bealey River
ビーリー川方面の展望

Mt Aicken and Cassidy
キャシディー山 (左) とエイケン山 (右)

  道はここからタソット帯になるが、急登は相変わらずだ。雄大な景色と花々に励まされながらなんとか登っていくと、30分ほどでいったん斜面が緩くなった。しかしそれもつかの間、今度はガレ場の急登をこなさなければならない。足元が悪く滑りやすいので、注意しながら登るが、上の方では急登に喘ぐ人々の姿が見える。それに勇気づけられながら(?)さらに登り続けた。

  すると、30分ほどでスコッツ・トラックとの合流点に達した。ここまで来るとロレストン山の姿が迫力を増して見える。頂上まではもう10分ほどだが、見ると少々混雑しているので、この付近で昼食を取ることにした。

 軽食を済ませたら、幅の狭い尾根を歩いて頂上に向かう。アバランチ(=ガケ崩れ)というように、両側が切れ落ちたガレ場が続くが、気をつけて歩けばそれほど問題ではない。そして、無事頂上に到達。ガケの上だけあって、予想以上に素晴らしい展望が広がっている。北に聳えるロレストン山にはクロー氷河(Crow Glacier)が鈍く光り、美しい山容に花を添えている。西側のジェリコウ・リッジ(Jellicoe Ridge)の氷河峰も見え、極上の展望台だ。

  当然のようにここで長居するが、頂上部分は狭く、尖った岩も多いので、あまり居心地は良くない。おまけに後から来た人たちには何度か記念撮影を頼まれたりして、じっくり景観を楽しむわけにもいかない。人気コースの宿命とはいえ、本当に素晴らしい展望が得られるだけに、ちょっと残念であった。

Mt Rolleston and Crow Glacier
ロレストン山とクロー氷河

View of Jellicoe Ridge
ジェリコウ・リッジ方面の展望

 快適な下り道

 頂上には1時間近く滞在した後、合流点まで引き返し、今度はスコッツ・トラックを下っていく。いきなり岩場の急坂を下るが、それを越えると多少緩やかな道になった。この辺りは花の宝庫でもあり、エーデルワイスはこちろん、周辺では咲き終えたマウントクック・リリーの花もまだたくさん咲いている。正面にはデビルス・パンチボール滝が遠望でき、左手にはロレストン山が迫り、快適な下りとなった。

  1時間弱で森林限界に突入したが、その後も気持ちの良い森歩きが続く。本に書いてあったように、こちらの方が斜度が緩やかなようで、思いのほか楽な下りだ。しばらく歩くと沢が登場したので、思わず頭から冷水を浴びるが、気持ち良過ぎる! もう半分以上下ってきているので、ここで横になって少し休んだ後、さらに1時間ほど下って無事国道に到着。結構ハードで疲れたが、素晴らしい展望が見られて満足であった。

Mt Rolleston ftom Scotts Track
スコッツ・トラックから望むロレストン山

View of Devil's Punchbowl Falls
デビルス・パンチボール滝を遠望

 ところで、宿に戻ってシャワーを浴び、夕食の支度を始めようとしたところ、昨日買ったばかりの牛乳が見当たらなかった。ちゃんと4面全てに名前を書いておいたのに…

  今回はコテージ形式だったので、昨日同室だった3人のうちの誰かが盗んで(or 飲んで)いったのは間違いないが、まだ600ml以上残っていたので、というより、出かけたのを見計らって盗られたのが悔しかった。油断していた、と言われればそれまでだが、ホステルでの信頼関係にヒビを入れるものだ。結局新たに買い足すことになったが、貧乏旅行には痛い出費である。

 その後は、明日からのトレッキング(1泊2日)の準備を進めた。今度は交通機関の確保が最大の懸案事項だが、バスを利用できるかは、当日その場で運転手と交渉しなければならないという。それが駄目ならヒッチ・ハイク…果たしてどうなることやら。

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