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ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

15.ガレ場登り (2003/2/4:曇時々雨後晴

Devil's Punchbowl Falls
デビルス・パンチボール滝

 晴天の予感

 クライストチャーチを朝7時半に発ち、早々にアーサーズ・パス(Arthur's Pass)に向かったが、天気は冴えなかった。予報では良くなるようなことを言っていたが、朝から重苦しい雲が立ち込め、途中では結構な量の雨が降っていた。結局アーサーズ・パスには10時前に到着したものの、この時もまだ雲に覆われ、一向に回復の兆しがない…仕方ないので、とりあえず宿のMountain Houseに荷物を置かせてもらい、DOCで情報収集を行った。

 軽食を済ませるとお昼前になっていたが、天気はいまだ回復していない。どうしたものかと思ったが、心なしか西の方が明るくなっているような気がする…そこで、とりあえずの様子見で、挨拶代わりにデビルス・パンチボール滝(Devil's Punchbowl Falls:131m)に行ってみることにした。

  ここは往復1時間程度と気軽に歩けるコースなので、多くの観光客が軽装で歩いている(しかし、その割には道が荒れている)。入口から少し歩くだけでもう滝が見えて少々拍子抜けしたが、森の中を抜けていくと、30分弱で滝壺近くに到着。この時は幸い人が少なかったので、しばし間近でくつろいだ。

  その後来た道を引き返し、途中からブライダル・ヴェール・ウォーク(Bridal Veil Walk)に入って北上していく(こちらは、一部を除けば平坦で歩きやすいコースだ)。すると30分あまりで国道に出てしまったので、それからは道沿いにさらに北上し、アーサーズ・パス(920m)へ。そして30分ほどで峠に到達したので、ここで遅めの昼食を取ることにした。

 昼食を終えると1時半過ぎになっていたが、いまだに山には雲がかかっていた。予定では、この近くからテンプル・コル(Temple Col)という展望地まで歩くつもりだが、天気が悪かったら登り損だ。予報では回復傾向にあると言っても、雲が取れるのがいつになるかはわからない。しかし、どうも雲の動きを見ていると、後数時間すれば、すなわちテンプル・コルに着く頃には好転に向かいそうな気がしたので、ここは一か八か登ってみることにした。

 開ける展望

 テンプル・コルへは2時頃歩き始め、まずは4WD車が通れるような広い道を登っていく。右手にリボン滝(Ribbon Fall:115m)を見ながら20分ほど歩くと、滝見ポイントに到着。これ見よがしにベンチが置いてあるので、ここで少々休憩としよう。

  すると次第に、これまで隠れていた山々が徐々に姿を現し始めた。最高峰・ロレストン山(Mt Rolleston:2275m)の雄大な景色を正面に、サザン・アルプスの眺望が開けてきている。天気も晴れてきた。予感的中とばかりに、喜び勇んで次へと歩を進めた。

Ribbon Fall
リボン滝

 滝見ポイントから道なりに真っ直ぐ進むと、ルートは急に狭くなり、やがて行く手がわからなくなってしまった。どうやら道を見失ったらしい…やむなく草原帯を分け入って登ってみるが、どうにも時間がかかって仕方がない。そんなバカな、と思いながら登り続けると、突然広い道に出くわした。これでもう安心なので、後は道なりに緩やかに登っていく。

  石がゴロゴロして歩きにくい道をしばらく行くと、やがて前方にテンプル・ベイジン(Temple Basin)スキー場の建物が見えてきた。ここまで来ると、ロレストン山やフィリスティーン山(Mt Philistine:1967m)をはじめとした展望が一段と開けて、天気の快方も重なって素晴らしい景観だ。前方には荒々しいフィップス・ピーク(Phipps Peak:1965m)とテンプル山(Mt Temple:1913m)も見える。これだけでも来た甲斐があったというものなので、このスキー場でしばらく展望を満喫した。

Mt Rolleston and Philistine
ロレストン山 (左) とフィリスティーン山 (右)

Phipps Peak and Mt Temple
フィップス・ピーク (左) とテンプル山 (右)

 ガレ場を這って

 テンプル・ベイジンから15分ほど登ると急斜面になり、補助ロープも設置されている。ここはロープを使わなくても登れたが、さらに奥のダウンヒル・ベイジン(Downhill Basin)から先は岩のガレ場が続き、思いのほか距離が稼げない。もうテンプル・コルは見えているのに、なかなか近づいてくれない…

  なおも登っていくと、やがてコル直下の崩れやすい急斜面のガレ場となった。この辺りは岩というよりも砂なので、足元が崩れやすくて危険だ。注意して登るが、それでも何度か足を取られそうになる。『ニュージーランド・ハイキング案内』には「手軽に歩け」ると書いてあるが、とてもそんなところではない!

  それでも、最後は這うようにして進むと、どうにか標高1774mのテンプル・コルに到達。すると東側の展望が開け、オーテス山(Mt Oates:2041m)やフランクリン山(Mt Franklin:2145m)が望めるほか、ロレストン山方面も一層高度感の増した景色が広がる。ここまで苦労してきて良かった、そう思える瞬間だ。気がつけば、足元にはエーデルワイスの花が咲いている。踏まないよう注意しながら、狭い鞍部で景色を楽しんだ。

Mt Oates
オーテス山をはじめとした山々

View of Mt Franklin
フランクリン山 (中央) 方面の展望

Edelwise at Temple Col
エーデルワイス (テンプル・コルにて)

  しばらくするともう陽も傾き始めてきたので、5時前に往路を引き返すことにした。危険なガレ場も、下りともなればあっという間に通過でき、岩場もそれほど問題なく下れた。後は淡々と下るが、テンプル・ベイジンで先ほど通らなかった道を通ったら、エーデルワイスがかなりの数咲いていた。さらに下ると、往路で見失った道と合流。先ほどは右に折れる道を見落としていたのだ。

  こうして1時間半ほどで駐車場に戻り、後は国道に沿って4kmほど南下していく。街に戻ったのは結局7時半頃になってしまったが、なにか心地良い感じであった。

Mt Rolleston and Temple Basin
ロレストン山とテンプル・ベイジン

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