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ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

11.煌きの海岸線 (2003/1/29:晴

 麗しの海岸美

 セント・アーナードを後に、次なる目的地、エイベル・タスマン国立公園の起点となるモツエカ(Motueka)に向かったのは、28日の昼過ぎであった。セント・アーナードでは身を切るような寒さだったが、バスで1時間半あまり北上するだけで、ずいぶんと暖かくなるものだ。おまけに、街も思いのほか開けている(『地球の歩き方』ではほとんど紹介されていないが)。モツエカではBakers Lodgeに宿泊し、翌日以降の予約や買い出しもなんなく済ませたのであった。

 そして翌朝8時にバスが出発し、トレッキングのスタート地点、マラハウ(Marahau)に向かう。今回2泊3日で歩く海岸線トレッキング(Coastal Track)は超人気コースと聞いていたが、平日のためか、乗客は意外に少ない。この国立公園も、NZで最小の面積にして最多の観光客が訪れるとの話だったが、もうホリデー・シーズン終盤のせいか、それほどでもないようだ。

 バスは30分ほどでマラハウに到着し、ここで準備をして、9時前に歩き始める。始めは海岸近くを歩いていくが、さすがにNZを代表するグレート・ウォークだけあって、道がとても良く整備されていて歩きやすい。起伏もそれほどなく、はっきり言ってかなり楽だ。

View from Stu's Lookout
スツス展望台より

  しばらく歩くとスツス展望台(Stu's Lookout)で最初の海岸美が見られる。これはまだ序の口だが、青く透き通った海面が美しい。この先は、しばらく海岸線を見ながらの森歩きになるが、シダを中心とした原生林と、右手に見える美しい海岸線とのコントラストが素晴らしい。日本のトレッキングではまず考えられない光景だろう。

  その後、アップルツリー・ベイ(Appletree Bay)、スティルウェル・ベイ(Stilwell Bay)など、浜辺まで下りられるポイントでは寄り道してみるが、どこも白い砂浜に青く澄みきった海が印象的である。晴天も手伝って、初っ端から感動の嵐であった。

Appletree Bay
アップルツリー・ベイ

Stilwell Bay
スティルウェル・ベイ

 海あり森あり

 2時間ほど歩いてスティルウェル・ベイを過ぎると、トラックはいったん森の中に入っていく。と言っても大したことはなく、極めて緩やかな登りがあるだけで、ジョギングでもできてしまいそうだ(実際にしている人もいた)。

  快適な森の道を歩いていくと、徐々に逆側から、いかにもデイ・ウォークの格好をした人たちとすれ違うようになった。おそらく水上タクシーなどを利用して部分的に歩くのだろう。

  そうこうするうちに、眼前にアンカレッジ(The Anchorage)のビーチが見えてきた。上から見ると、青い海と白い浜のコントラストがより際立って見える。このまま稜線を下りていき、分岐ではアンカレッジには寄らずに左折するつもりだったが、近くで垣間見えたアンカレッジ・ビーチがあまりにも綺麗だったため、数分歩いて浜まで下りていった。ビーチは半円形を描いていて、多くの人が浜辺で佇んでいる。確かに眺めているだけでも美しいところだ。時間的にちょうど良いので、ここで昼食としゃれ込むことにした。

View of the Anchorage
アンカレッジの展望

Anchorage Beach
アンカレッジ・ビーチ

 アンカレッジからは、いったん引き返してトレント・ベイ(Torrent Bay)に向かう。こちらはまもなく干潮を迎えるところで、ほとんど干潟と化していて味気ない…ここをショートカットして歩いていくが、広大な干潟にはたくさんの貝が残っており、最初は気をつけても、次第にどうしようもないほどの数になったので(かわいそうだが)踏みつけながら歩いていった。そして、ここを過ぎるとまもなくバルーン・ロックが登場。多くの人がその景色を楽しんでいたので、私もここでしばし休むことにした。

Ballon Rock
バルーン・ロック

 トレント・ベイから先はまた森の中を歩くことになるが、今度はやや急な登りになっている。荷物が重いため少々苦戦しつつも、綺麗な森を眺めながら、ジグザグに高度を稼いでいく。1時間ほど歩いて海岸線を望む展望地(うまい具合に大きな石がある)で休息し、今度はアップダウンを繰り返しながら徐々に下っていった。

  橋を越え、サンドフライ・ベイ(Sandfly Bay:何て忌まわしい名前!)を横目に見ながらもう1時間ほど歩くと、やがて目の前に美しい湾が見えてきた。バーク・ベイ(Bark Bay)だ。ここもかなりの人で賑わっていて結構騒がしいが、日程の都合上、今日はここでテント泊する予定だったので、今日の行程は無事終了となった。

Bark Bay
バーク・ベイ

 泳げないビーチ

 テントを設営してしばらく休んでいると、先ほどまで賑わっていたビーチも、水上タクシーでだんだんと人が減り、落ち着きを取り戻していく。そこで、せっかくだからと水着に着替えて海に入ってみるが、これが想像以上に冷たい…腰まで入ったものの、とてもじゃないが全身は無理だ(風邪もひいているし)。

  どおりで、これまでのビーチでも海に浸かっている人は少数で、大多数が浜辺でのんびりしていたわけだ。NZのビーチは夏でも寒い、ということなのだ(もっとも、北島の方に行けばまた違うのだろうが)。

 バーク・ベイのキャンプ場は40張の設営が可能とあったが、この日は10張あまりで十分に余裕があった。しかし遅めにやってきたシーカヤック・ツアーの人たちが少々うるさく、遅くまで騒いでいる。これには困ったが、明日は潮の関係で早く出ても仕方がないので、ここは我慢、我慢…

  すると、気がつけば満潮を迎え、先ほどまで干乾びていた湾の奥まで海水が満ちてきていた。事前にわかっていたこととはいえ、この変化は驚きだ。まさに海の神秘を実感した1日であった。

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