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ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

6.魅惑の彩り (2003/1/18:晴時々曇

 とんぼ返り

 この日はレンタカーの返却日で、ロトルアに返すことになっていた。だからトゥランギまで戻るのはもったいなかったが、それを言っても始まらない…仕方なく朝6時半過ぎに宿を出て、昨日来た道を飛ばしに飛ばして南下。さすがに道は空いていて快調に進み、片道2時間あまりかかるところを1時間半弱でたどり着くことができた。そしてすぐさまブーツを確保し、とんぼ返りでロトルア方面へ。その後、寝不足でヒヤッとする場面(1秒転寝し、一瞬レーンをはみ出す…)もありながら進み、昨日行きそびれたワイオタプに着いたのは9時半前のことであった。

 そこで、まずはワイオタプ・サーマルワンダーランド(Wai-O-Tapu Thermal Wanderland)の見学となるが、近くのレディ・ノックス間欠泉(Lady Knox Geyser)では、毎朝10時15分に人工的に噴出させている。トゥランギ往復で無理だと思っていたが可能になったので、それを見るために、ここは一番短いコースを行くことにする。

  始めは昨日さんざん見たクレーター群が広がり、噴煙の中を歩いていく。すると、ハイライトである「画家のパレット」(Artist's Palette)と呼ばれる美しい池が眼前に広がった。ロトルア紹介には必ずと言ってよいほど出てくる名所で、赤、オレンジ、緑などの色彩豊かな景観を織りなしている。しばしの観賞の後、小さな泡が常に出ているシャンパン池(Champagne Pool)、怪しい緑色をしたデビルズ・バス(Devil's Bath)などを見学し、10時前にはフロントに戻ることができた。

Artist's Palette
画家のパレット

Devil's Bath
デビルズ・バス

  フロントには既に長蛇の列が出来ていたが、それを尻目に急ぎ車に乗り、今度はレディ・ノックスに向かう。すると5分ほどで到着したが、早くも多くの人が待ちかねている。その後もどんどん人が集まり、時間前にはかなりの観光客が集結していた。

  そして、定刻よりやや遅れて係の人が登場。さっそく石鹸を投げ入れ、この間欠泉の説明を始めた。すると化学反応で泡があふれ出し、それからまもなく噴出開始。高さ21mにも達するというが、あれっ、意外にあっけなく終わってしまった…5分後には客もかなり帰ってしまったが、まぁこんなものなのだろう。

Lady Knox Geyser
レディ・ノックス間欠泉

 幻の湖を探して

 さて、ワイオタプにはもう1つ、ぜひとも見ておきたいスポットがあった。それはエコー・レイク(Echo Lake)という湖で、一昨年の「道浪漫」(TBS系)という番組で紹介されていたものである。しかし、この情報はガイドブックなどには一切なく、ロトルア周辺という以外、どこにあるかすらわからなかったのだ。

  幸い、場所はタウポのビジターセンターで確認できたが、道は全くわからない。昨日タウポからロトルアに向かう途中でも探してみたものの、それらしき道は見当たらなかった。しかし、夜になって改めて検討したところ、『地球の歩き方』のロトルア郊外の概略図にヒントとなる道が載っていたので、それを参考に行ってみることにした。

 ところが、実際に行ってみると地図通りに道はなく、ワイオタプからのアプローチは断念せざるを得なかった。そこで今度は38号線を走った先から挑戦してみるが、それらしき道はなく、思い切って入ってみた道もダートが延々と続き、このままだとどこかに連れ去られそうだったので、やむなく引き返した。

  そこで最後の手段、5号線の38号線との分岐南にあるダートを入り、3本目の道を右折してみた。先の概略図によれば、ここからエコー・レイク方面に道が延びている…のだが、これが途中からとんでもない悪路となり、深く抉れた道を、四駆さながら、車を揺らしながら走っていく。だが、走れど走れど湖は見つからない…どうにもひどい道だったので、もう湖よりもこの窮地から脱出する方が先になり、心の中で泣きながらドライブを続けた。

 必死の思いで走っていると、しばらくしてようやくまともなダートになった。とにかく一刻も早く脱出したい! そんな思いで北西に向けて走っていく。すると突然、右手に不思議な色をした湖が現れた。 この色は、まさにテレビで見たエコー・レイクの色だ。場所的にも合っているはず…

  そこで急遽、第一者機関「世界自然旅評価委員会」(委員1名)に諮ったところ、正式にはVTRで確認しなければならないものの、暫定承認されたので、これがエコー・レイクだと断定された。

 それにしても、この怪しい色合いは何だろう。ミルキーブルーにさらにミルクを加えたような独特の色だ。しかも、ホリデー・シーズン中の日曜日にもかかわらず、周囲には誰もいない。湖畔には散策路が(自然に)できていたので、しばし歩いて観賞するが、上から眺めると色合いが一層輝きを増す。ここで1人昼食を満喫するが、ここまで苦労して、幸運にも巡り合うことができて本当に良かった。

Echo Lake
エコー・レイク

View of Echo Lake
エコー・レイクの展望

 もう先ほどの悪路は走りたくなかったので、帰路はまともなダートを走ればそのうち国道に出るだろうと信じて、勘だけで車を走らせる。しばらく走ると分岐がいくつもあり、だんだん方向感覚が麻痺してきたが、ふいに国道が登場。どうやら38号線に出たらしく、これで安心してロトルア方面に戻ることができた。

 最後のレンタカー観光

 こうして窮地を脱したが、ロトルアに戻るまでまだ時間があったので、最後にワイマング火山渓谷(Waimangu Volcanic Valley)に立ち寄ることにした。ここも車がないと厳しいところだが、地熱帯のハイキングが行えるところとして有名である。着いたのは2時半頃であったが、まだ十分周る時間があったので、ロトマハナ湖(Lake Rotomahana)のクルーズまで付いたコースで行ってみることにした。

 歩き始めてしばらくすると、行く手には湯気が沸くフライパン湖(Frying Pan Lake)とエコー火口(Echo Crater)が現れる。ここから流れ出る温泉の成分で、川の流れもオレンジ、茶、黄、緑などの様々な色が混ざり合っている。その先から坂を登ると、ここのハイライトというべきインフェルノ火口湖(Inferno Crater Lake)だ。美しい水色をした火口湖で、太陽の光とともに魅惑的な輝きを放っていた。

  ここで見所の多くは終わってしまうが、それから湖までの散策も快適である。途中にはウォーブリック・テラス(Warbrick Terrace)をはじめとした景勝地があり、次第にロトマハナ湖とタラウェア山(Tarawera Volcano)の展望も開けてくる。そして、1時間半あまりで湖畔に到着し、ここからは45分ほどのクルーズとなった。この湖にはかつて美しいテラスがあったというが、今は見られないのが残念である。

Frying Pan Lake
フライパン湖とエコー火口

Stream from Frying Pan Lake
フライパン湖からの流れ

Inferno Crater Lake
インフェルノ火口湖

Warbrick Terrace
ウォーブリック・テラス

  こうしてロトルアに引き返し、レンタカーも無事返却して、嵐のような6日間は終了した。最初の1週間は天候に合わせて動けるように、また見所が転々としていたのでレンタカーを借りたが、これだけ好天が続くと逆に拷問のようで、朝から晩まで動き回ってしまい、このままいったら「過旅死」するところであった。これからはバスを主体とした旅になるが、長期旅行なのだから、もう少しペースを落として周りたいと思う。

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