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ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

4.荒涼たる美道 (2003/1/16:晴時々曇

 NZで最も有名なデイ・ウォーク

 今日は、待ちに待ったトンガリロ・クロッシングの日だ。この日のために、最も天候の恵まれる日に合わせて来たのだ。そのため興奮して?早く起きると、外は雲1つない快晴で、絶好のトレッキング日和であった。そこでさっそく準備を整え、7時半のバスでトンガリロ国立公園に向かった。

 トンガリロ・クロッシングは、トンガリロ国立公園の核心部を1日で縦断するコースで、NZで最も有名なデイ・ウォークと言われている。そのせいか、トゥランギ発のバスが2台、タウポからは1台、他にもファカパパやナショナル・パークなどからツアーバスが出ていた。

  起点となるマンガテポポ(Mangatepopo)には8時半過ぎに到着したが、既に車やバスで混雑していた。日本人女性の集団も、ガイドツアーで後から来ている。準備を整え、用を済ませて出発…と思ったが、トイレは既に長蛇の列だ。しばらく並んでみるが一向に進まないので、30分先のマンガテポポ・ハット(Mangatepopo Hut)のトイレに立ち寄ることにして出発した。

 火山帯をゆく

 歩き始めから、右手にルアペフ山、正面にナウルホエ山を眺める快適な景色が広がる。まだ雲が出ていないので、ルアペフは殊のほか美しい。周りは火山帯特有の荒涼たる風景が広がっているが、登るにつれて来し方(西側)の展望も広がってくる。ハットを越えると徐々に登り始めるが、まだそれほどでもない。しばらく進むと、ホステルで誘った2人が休憩中だったので声をかけて先に行き、ソーダ・スプリングス(Soda Springs)の辺りで休息を取った。

 そして、ここから急登が始まる。見上げると、人の列で道がわかるほどだ。日本では日常茶飯事かもしれないが、NZでこんなに混雑したところは初めてである。休憩もそこそこに、私もそこの列に加わり、少しずつ人を交わしながら着々と登っていく。休憩中に抜かれた2人にもほぼ追いついたが、このところの運動不足がたたったのか、徐々に足にくるようになってしまった。どうにかこの急登を終え、ナウルホエ山を間近に見られるようになったが、ここで大休止せざるを得なかった(例の2人には置いていかれた)。

Mt Ruapehu
ルアペフ山

View of Tongariro
来し方の展望

 それからしばらくは、ナウルホエ山とトンガリロ山に挟まれたサウス・クレーター(South Crater)のど真ん中を歩いていく。この辺りから雲が出始めたが、まだまだ良い天気だ。しかしクレーターの登りに差しかかると、先ほどの急登で足を使ったため、思うように動いてくれない…火山活動中の音を聞きながら、どうにかレッド・クレーター(Red Crater)にたどり着いくと、先ほどの2人も休息している。ここでしばし一緒に休憩するが、このすぐ先がコースのハイライトなので、私はそれほど休まずに先を急ぐことにした。

Mt Ngauruhoe and South Crater
サウス・クレーターとナウルホエ山

Red Crater
レッド・クレーター

 レッド・クレーターから少し登り、コースの最高点に到達すると、眼下には美しいエメラルド・レイクス(Emerald Lakes)とセントラル・クレーター(Central Crater)が、その先には火口湖のブルー・レイク(Blue Lake)とノース・クレーター(North Crater)が広がっていた。素晴らしい光景だ。これを見るために来たと言っても過言ではなかったが、それだけの価値は十分にある。

Emerald Lakes
エメラルド・レイクス

 その後、滑りやすい岩場に注意しながら、景色を堪能しつつ徐々に下っていくが、それにしても美しい所なので、何度も足を止めてしまう。そして湖畔に下り立つと、その美しさはまたひときわ鮮やかになった。この景色を満喫するため、私はかなり長い時間ここに留まった(2人にも再び置いて行かれた)が、なかなか飽きない。光が射したり陰ったりで色は変化するし、見る角度によっても景色は変化する。そんなこんなで30分以上は滞在し、帰りのバスの時間があるのでやむなくブルー・レイク方面に向かった。

Emerald view
エメラルド近望 (最奥)

  ブルー・レイクまでは30分もかからない距離だったが、振り返るとセントラル・クレーター越しにレッド・クレーター、ナウルホエ山、そしてルアペフ山のパノラマが広がっている。ほどなくして到着したブルー・レイクも、近くで見ると深さによって色が変化していて、なかなか美しい湖だ。ここの淵を横切って、いよいよ下山となった。

Central Crater
セントラル・クレーターと山々

Blue Lake
ブルー・レイク

 ダラダラ

 下りは特に期待していなかったが、しばらくすると眼前にロトアイラ湖とタウポ湖の大展望が広がり始めた。この景色を横に見ながら、緩やかに高度を落としていく。やがて蛇行を繰り返しつつ下ると、ケテタイ・ハット(Ketetahi Hut)に到着。ここは多くの人で賑わっていたが、私が休み過ぎたせいか、例の2人の姿は既になかった。

  ここで少し休息した後、再び下りに取りかかる。するとまもなく、ケテタイ温泉(Ketetahi Hot Springs)が現れるが、ここは立入禁止だ。その後もダラダラと下っていくが、あまりに長いので飽きてくる…仕方なく花の観察で気を紛らわすが、それでも飽きてしまった。下りがきついとは聞いていたが、急坂ではなく、長いという意味だったのだと実感した。

  やがて道は森林帯に入っていくが、ここからさらに1時間ほど、時に約束違反(?)の登りを交えながら下っていく(ここまで来ると惰性で下っているので、登りになると足が言うことを聞かない)。そして、結局3時間ほどかけて終点のケテタイに到着。さっそく臨時の売店で飲み物を購入し、しばらく休んでから帰路のバスに乗車した。

Lake Rotoaira and Taupo
ロトアイラ湖とタウポ湖の展望

Katetahi Hot Springs
ケテタイ温泉

 トゥランギに戻ってからは、明日以降の宿の確保や洗濯をした後、同行した1人と食事に行って、その夜は軽い宴会となった。釣りで来ていた日本人、明日クロッシングに挑戦するという男女も交えて、夜遅くまで話に花を咲かせたのであった。

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