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ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

3.晴天を逃すな (2003/1/15:晴時々曇

 南下大作戦

 朝、いつも通りに起きてみると、テームズ周辺は昨日以上に天気が良く、雲がほとんどないほどの快晴であった。予報によれば明日16日が最高の天候だったので、今日はそれまでの「つなぎ」で、ドライブしながらロトルア(Rotorua)、タウポ(Taupo)観光でもしようと思っていたが、この機は逃すまいと、急遽トンガリロ国立公園(Tongariro National Park)に向かうことにした。

 そこで早々にチェックアウトするが、車を南に走らせる前に、明日のトンガリロ・クロッシング(Tongariro Crossing)用のバスと宿を確保する必要があった。さっそくビジターセンターのオープンに合わせて相談してみると、バスは首尾よく確保でき、宿も問題なしだ。

  これで心配事はなくなったので、9時頃、いざ南下することになったが、テームズからトンガリロまでは4時間はかかる長丁場だ。平均120km/h程度で飛ばしていくが、緩やかなNZらしい風景も相まって、なかなか進んだ気がしない。それでも26号線を南下していくと、パエロア(Paeroa)を過ぎた辺りで急に美しい湿地帯が広がったりして、飽きることはない。

River at Paeroa
パエロア南部の湿地帯

 その後、27号線、1号線、32号線と最短距離で南下していく。途中、給油などで休むことはあっても、基本的には走り続けていくと、やがて眼前にトンガリロの山々が姿を現した。なんと最高峰のルアペフ山(Mt Ruapehu:2795m)が積雪を戴いているではないか。その美しさに感動しながらさらに進むと、今度は左手にNZ最大の湖・タウポ湖(Lake Taupo)のパノラマが広がり出した。その美しさは想像以上だ。すぐさま車を休めて、しばしその景色に酔いしれたのであった。

View of Lake Taupo
タウポ湖の展望

 41号線から湖南端の街・トゥランギ(Turangi)の手前で47号線に入ると峠道に差しかかるが、峠を越えると目の前にはロトアイラ湖(Lake Rotoaira)越しにトンガリロ山(Mt Tongariro:1967m)の荒涼とした風景が広がってくる。この先はまさにドライブ天国で、左手にトンガリロ三山、すなわちトンガリロ山、ナウルホエ山(Mt Ngauruhoe:2287m)、ルアペフ山の雄大な展望を見ながらのドライブとなる。進むにつれ、美しい円錐形をしたナウルホエ山と、雪化粧したルアペフ山が近づいてくる。ここを明日歩けるのかと思うとワクワクするが、ともかく近隣の基地になっているファカパパ(Whakapapa)には、こうして午後1時頃の到着となった。

Lake Rotoaira
ロトアイラ湖とトンガリロの山々

Mt Ngauruhoe from Whakapapa
ナウルホエ山 (ファカパパより)

Mt Ruapehu from Whakapapa
ルアペフ山 (ファカパパより)

 クロッシング前哨戦

 車を降りたら、まずはビジターセンターに寄って情報収集するが、最新の予報でも明日は晴れである。そして、余裕があればルアペフ山にでも登ろうかと思っていたが、あの積雪を見れば、今の装備では到底不可能だ(ガイドツアーもあるが)。この山は下から眺めるのが一番と納得し、中途半端に時間があまってしまったので、続いては往復2時間のタラナキ滝(Taranaki Falls)コースを歩いてみることにした。

 ここは、北島唯一の世界遺産(そしてNZ初の国立公園)を手軽に味わえるコースとして人気が高く、歩き始めしばらくは多くの人とすれ違った(ツアーだろうか?)。しかし、しばらくすると人気がなくなり、荒涼とした大地に、左にナウルホエ、右にルアペフを望みながらのハイキングとなる。道も整備されていて歩きやすい。

  やがて1時間足らずで渓流に差しかかるが、その流れに沿って歩くと、すぐ下に滝となって落ちていた。これが落差20mのタラナキ滝で、いつの間にか滝の上部に来ていたのだ。しばし滝の上から観察したら下に周り込むが、左右が岩盤に囲まれ、思いのほか迫力のある滝である。

  ここでしばし休憩するが、横の方には同じような格好をして同じように三脚とカメラを構える中高年の集団が…明らかに浮いていたので声をかけずにいたが、あまりに遅いので先に行こうとすると、私を見て「こんにちは」と声をかけられてしまった、じゃなくて声をかけていただいてしまった。どうやら私も日本人にはバレバレらしい。

Taranaki Falls
タラナキ滝

 小さな滝壺を越えると、今度は一転して渓流沿いの森歩きとなった。まだ陽も高いので、これで楽に歩くことができる。その後マンガテポポ・ハット(Mangatepopo Hut)方面への分岐になるが、ここを進めば明日のコースと合流だ。実際、何人かは重い荷物を持って歩いていたから、小屋泊まりで歩くのだろう。そんなことを考えていたら突然森が開けて、ルアペフ山とファカパパの展望が広がった。こうして明日の前哨戦とも言えるハイキングは無事終了した。

 これでファカパパを後にするが、まだ少々時間に余裕があったので、途中のロトポウナム湖(Lake Rotopounamu)を少し散策したりして、結局午後7時前にトゥランギのExtreme Backpackersに到着した(『地球の歩き方』にはトゥランギの項がないので、探すのに苦労したが)。

 勧誘大作戦

 この宿は非常に評判の良いところのようで、着いてみると多くの人で賑わっていた。フロントでクロッシングに参加するかと聞かれたが、既にバスを予約していると伝え、荷物を置いて街に繰り出す。そして今晩と明日用の買い出しをしていると、店の人が「クロッシングに行ったのか?」と聞いてきた。明日行く予定だと伝えると、一言"good"との返事。どうやらこの街では、クロッシングに行くのが定説のようだ。

 それにしても、この街はなにか居心地が良い。日本のガイドブックにはほとんど紹介されていないが、一通りの機能は備えているし、何よりNZらしい、牧歌的で平和な感じがとても心地よい。先のテームズも悪くなかったが、こちらはすぐに気に入ってしまった。

 さて、買い物と食事から戻ると、外のテーブルでくつろぐ日本人らしき男性2名がいた。声をかけてみると、今日たまたまトゥランギに来て、明日はウェリントンにでも行こうと思っているという。ところが、なんとクロッシングのことを知らないらしい。そんなことがあって良いものか、しかも天気が良い時に!と勝手にお節介を焼き、トンガリロ・クロッシングの何たるかと、その素晴らしさを熱く語ってしまった。

  すると2人とも、特に予定があるわけではないので参加してみよう、ということになり、フロントで申し込みをして急遽参加が決定した。この2人に恨まれないためにも、何としても天気予報が当たって欲しい…

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