検索 Google
五輪館
Back|Next
旅巧館旅行記オセアニア>ニュージーランド
ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

2.NZ版ロスト・ワールド (2003/1/14:晴時々曇

 奇岩の世界

 コロマンデル半島では、カセドラル・コーブとともに、ザ・ピナクル(The Pinnacles:759m)に行こうと思っていた。こちらは頂上付近が岩に覆われた山で、その異様な姿もさることながら、とりわけ展望が素晴らしいそうだ。

  だから、2日目は晴れることを切に願っていたが、朝起きてみると、雲が多いながらも晴れ間が覗いていた。しかも天気予報によれば、これからさらに良くなるという。そこでテームズを後にし、カウアエランガ渓谷(Kauaeranga Valley)をひた走ると、途中の羊の放牧地からはダートになったが、なおも進んで終点に到着した。

 このコースは地元で人気と聞いていたが、駐車していた車は数台で、歩き始めてもあまり人気がない。こんなものかと思いながら、幅広く整備された道を粛々と進んでいく。はじめはシダの生い茂る森を進むが、奥にはカウリ(Kauri)などの巨木も所々で現れ、なかなか見応えがある風景だ。

  分岐からはウェブ・クリーク(Webb Creek)沿いに入り、2つ目の吊り橋を渡った辺りからは階段状の道が続いている。これは昔、馬がカウリの運搬で歩きやすいようにと作られた道で、しばらくは道が良く整備されている。3つ目の吊り橋の辺りからは急登になるが、視界も開けて展望が広がってくる。先ほどまで草木から垣間見えたテーブル・マウンテン(Table Mauntain:846m)は影に隠れたが、代わりにちょっとした奇岩とパノラマが見られ、疲れた体を癒してくれた。

 この展望地でしばし休憩した後、再び急登をこなすが、しばらく我慢するとハイドロ・キャンプ(Hydro Camp)跡に出る。やがて道は緩やかになり、来し方には再びテーブル・マウンテンが雄姿を見せてくれる。本家・ギアナ高地には適わないが、たしかにテーブル状の不思議な山だ。やがて左手には奇岩・タウラニカウ(Tauranikau)が現れ、ほどなくして現れる岩の展望台(Lookout)からは、広大な展望とともに、周辺の奇岩、そしてザ・ピナクルが姿を見せてくれる。しかもこの頃から雲もだいぶ取れ始めたので、この絶景を味わうため、再び大休止となった。

Table Mountain
テーブル・マウンテン

Tauranikau
タウラニカウ

Coromandel lookout
岩の展望台からの眺め

The Pinnacles
ザ・ピナクル

 ここから再び緩やかな道を歩くと、15分ほどで分岐に到達し、ピナクル・ハット(Pinnacles Hut)も視界に入ってきた。ここはNZ最大規模の山小屋で、設備も整っているとの話だが、ここは寄り道せずに山頂へ向かうことにした。

Rock at the Pinnacles
ザ・ピナクル直下の岩

 岩登り体験?

 ハットまでは整備された道が延々続いたが、この先は道が狭くなり、前半はぬかるみの道、後半は岩の急登となる。まずはぬかるんだ場所を慎重に避けながら進むが、深く掘れた箇所もあって容易ではない。それをどうにかやり過ごすと、次は岩場だ。岩伝いの急登を、足場を確保しながら登っていく(途中、ほぼ垂直の岩壁を命辛々登ったが、実は迂回路に気づかないだけだった…)。

 この岩場を越えると、まもなくハシゴが現れた。頂上付近の岩盤はかなり傾斜がきつく、場所によっては垂直に切れ落ちた所もある。そんな景色を眺めながら、岩登りのような道を進んでいくと、ようやく頂上に到着。周りには誰もおらず、おまけに雲が切れて、快晴の大展望だ。コロマンデルの山々はもちろん、東には南太平洋まで一望できる。噂には聞いていたが、予想以上の景色であった。

 頂上は決して広くないが、1人なら十分なスペースを確保できるので、ここで食事…の前に、体が勝手に水分を欲して飲みまくってしまった。気がつけば残りわずかだが、小屋まで戻れば何とかなるだろうと開き直り、残りはサンドイッチとともに消えていった。そして、心行くまで大展望を楽しむが、30分経っても誰も来ない。ルートの方を様子見すると、まだ下の方で登ってきている人が見える程度だ。結局45分ほど、この大展望を満喫して頂上を後にした。

 下山にかかってしばらくすると、先ほど登っていた人たちとすれ違う。ここまで登ってくるのは若者のみで、ハットまでの道で会った人たちは途中で引き返したようだ。それはともかく、下りは特に危険なので慎重に歩を進めるが、思いのほか大変ではなく、気がつけば小屋がかなり近くに接近していた。そして30分ほどで小屋に到着。ここまで来ればもう安心なので、水の補給もかねて立ち寄ることにした。

View from the Pinnacles
ザ・ピナクル頂上からの眺め

The Pinnacles from Pinnacles Hut
ピナクル・ハットからの眺め

 水不足

 小屋はとても綺麗だが、水を入れようとすると「飲み水としては保障しない」と書かれている。入れてみると、たしかに茶色がかっていて、とても危険そうだ。仕方なくうがいをして水分を補充する程度にして、先に進むことにした。

  ここからは体力を消耗しないよう急がず進むが、水がないと思うととても辛い道に見えてくる。途中、水が湧き出ているところがあったので見てみると、やはり茶色がかっていた。これはおそらく植物のタンニンだろうから大丈夫な気もするが、不安なので数滴口に含める程度にしておく。それでも明らかに足りない…と思っていたところ、ハイドロ・キャンプ手前の川の脇に、透明な水が流れていた。これなら大丈夫だろうと、今まで我慢した分を必死で補充した。

 これで心配なくなったので、後は気ままに下ることにした。急坂を下った後、小さな滝壷で若者の男女3人組が気持ち良さそうに水浴びをしていたが、羨ましいと思いつつ、水着の用意はなかったので通り過ぎる。しかしその先、沢の渡渉で大きな岩があったので、ここで頭に水を浴びるなどして爽快な気分になった。

  それからは淡々と下っていくが、久々の山歩きで少々疲れ気味になっていた。結局5時過ぎに下山したが、気がつけば車が10台ほど並んでいる。途中ですれ違った人は十数人程度であったが、キャンプしている人などもいて、少々驚かされた。

 帰路はしばらくダートを行くが、ここでも自転車で向かう中高年の人を見かける。すごい神経している、と思いつつ30分ほどかかって街まで下り、昨日の宿に帰着。しかし、今日はやたらと混んでいてベッドの上段しか空いておらず(昨日は誰も使っていなかった)、外にはテントがいくつも設営されていた。明日からはトンガリロ(Tongariro)方面に行きたいのだが、まだ何も予約していないため、ものすごく不安になってきた。ともかく明日、いろいろなところにコンタクトを取らねばならない…

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.