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ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド(世界自然旅)

1.旅慣らし (2003/1/13:曇時々雨後晴

 らしくない?

 この旅の出発日は1月11日、日本では新年最初の3連休初日であった。荷物が多いので、混雑する国内交通に辟易しながら成田に向かい、ソウル行に搭乗して日本を出国。その後インチョン(仁川)空港で乗り換えて、今度はフィジー(Fiji)経由のオークランド(Auckland)行に乗る(日本上空を通っていくルート図を見ると空しくなるが…)。その夜は寝不足で早く寝るつもりだったが、騒音が気になってか、なかなか寝付けず苦労した。

 翌日、日本時間の5時頃朝食の準備で起こされ、極度の睡眠不足のまま食物を喉に通す。すると海が近くなり、環礁特有の美しい景観が見られるようになった。写真を撮れないのが口惜しいほどの景色を眺めていると、やがてフィジー島に着陸。ここで一時降機するが、さすがに蒸し暑い…そして1時間後、再び離陸してオークランドに向かい、2時間半ほどでNZの北部が視界に入ってきた(どうも曇りがちのようだ)。こうしてオークランドには3時過ぎ、成田から足掛け22時間かけてたどり着いた。

 ところで、ソウル~オークランド間では、私は窓側で、珍しく隣りの席が空席、通路側が日本人の女性であった。怪しい人に思われたくないので声をかけずにいたが、フィジーを降機する辺りから多少の会話をするようになり、聞けばオークランドに1週間ほどホームステイをするとかで、海外に1人で来るのは初めてだという。よほど心細いのか、オークランドで降機して離れたと思ったら、先で待っていて「出口まで一緒に行きませんか」と言ってきた。無下に断るのも何なので了解し、荷物検査のところまでご一緒して差し上げたが、我ながら「らしくない」振る舞いだ(ここでテントの検査があったので、自動的にお別れ)。

  入国後はバスでダウンタウンに向かったが、さすがにNZ最大の街だけあって、大きなビルがいくつも建ち、今までのイメージとは違った大都市だ。初日の宿Queen Street Backpackersにチェックインしたら街に出てみるが、どうも街が大きくて感覚が掴めない。しかも部屋がメイン・ストリートに面しているので、結構うるさく、おまけに予想以上に暑い(25℃ぐらい)。私は相当寝不足だったので早く寝るが、街は夜までうるさくて眠れず、いきなり耳栓に登場いただいて眠りについた。

 海外疾走

 翌朝は7時半に起きたが、同室の4人はまだ深い眠りについたままであった。仕方なく静かに支度をして、8時半前に宿を後にする(結局誰も起きず)。そして15分ほど歩いてレンタカー会社ハーツ(Hertz)の営業所に出向き、ここで予約しておいたレンタカーを借りて、そそくさとオークランドを後にした。

  しばらくは高速道路を走るが、都市は最初だけで、後はNZらしいのどかな風景が広がっている。初日はまず、コロマンデル半島(Coromandel Peninsula)の付け根に位置するテームズ(Thames)に行ってから予定を考えることにしたので、とにかく車で疾走。これが海外初の運転だが、日本と同じ左車線で、オートマだから何の違和感もない(周りも日本車が多い)。

  近づくにつれ雨も降り出したが、快調に進んでテームズには1時間半ほどで到着した。オークランドから比較的近いためか、街中は結構混雑していて驚きだ(東京人が湘南・江ノ島に行く感じに近い)が、まずはビジターセンターで情報収集し、あわせてSunkist International Backpackersに電話して宿も確保。これで後顧の憂いがなくなったので、事実上の初日は旅慣らし&足慣らしを兼ねて、カセドラル・コーブ(Cathedral Cove)に向かうことにした。

 カセドラル・コーブは必ず行きたいと思っていた景勝地の1つで、コロマンデル半島東岸の断崖絶壁に奇岩怪石を眺めることができる場所である。逸る気持ちを抑えながら進むが、この先は峠道で運転が楽ではなく、おまけに雨も時折降ってくる。周りはシダなどが生い茂る森なので、誰もいない時は快適なドライブを楽しめるが、油断すると後ろからプレッシャーをかけられ、あわてて疾走せざるを得なくなった。

Coromandel forest
コロマンデルの森

  峠を越えてタイルア(Tairua)に出ると、今度はさらに急カーブの続く峠道となる。それもやり過ごしてしばらく走っていると、いつの間にかコログレン(Coroglen)という街に来ていた。嫌の予感がしたので地図で確認してみると、案の定、既に途中の分岐点を過ぎていたのだ。あわてて引き返し、ウェヌアキテ(Whenuakite)で左折してハヘイ(Hahei)へ。結局テームズからは1時間あまりであったが、道路終点からは美しいハヘイ・ビーチ(Hahei Beach)が広がっている。ここでしばし休んだ後、道を少し戻って遊歩道入口の駐車場へと走った。

Hahei Beach
ハヘイ・ビーチ

View of Cathedral Cove
カセドラル・コーブ遠望

Gemstone Bay
ゲムストン・ベイ

 トンネルの先は白い奇岩

 駐車場付近からでも、既にカセドラル・コーブ方面の美しい景観を遠望できたが、この時には雨も止んでいたので、最後まで歩いていくことにした。道は驚くほど整備されているので辛くなく、そのせいかキーウィの家族連れがとても多い。きっと手軽な小旅行先として最適なのだろう。

 歩き始めてしばらくすると、ゲムストン・ベイ(Gemstone Bay)への分岐にたどり着く。ここから3分ほどで海岸まで下りられるが、ここは決して広いとは言えない浜だ。「クリスマスツリー」とも呼ばれるポフツカワ(Pohutukawa)と岩の景観を後に道を戻り、海側のルートを辿っていく。するとまもなくスティングレイ・ベイ(Stingray Bay)への分岐に差しかかるので、ここも5分ほどの浜に寄り道。こちらはまずまずの大きさで、昆布も大量に打ち上げられており、浜から望む澄んだ海と白い岸壁が美しい。駐車場付近から目に入った岸壁はここになるが、何とも言えない景観だ。

 ここからカセドラル・コーブまでは少々長い道のりである(今までが近すぎた、と言うべき)が、道は相変わらず整備されていて歩きやすい。しかし、この頃からまた雨が降り出してしまった。途中のビュー・ポイントなどを見ながらゆっくり進むと、やがて急な下り坂になり、まもなくメリーズ・レッグ・コーブ(Mares Leg Cove)に到着した。

  ここでは羊が座った姿に似た白い岩が立ち尽くし、見事な景観を作っている。そして、その逆側にはトンネルがあり、その先にはテ・ホホ岩(Te Hoho Rock)とカセドラル・コーブの奇観が広がっている。あいにく潮が満ちてきて対岸には渡れないが、トンネルから望む景色というのもなかなかだ。ただ、この辺りは家族連れで結構賑わっているのが玉に瑕だが。

Stingray Bay
スティングレイ・ベイ

Mares Leg Cove
メリーズ・レッグ・コーブ

Tunnel to Cathedral Cove
カセドラル・コーブへのトンネル

Te Hoho Rock
テ・ホホ岩

 この不思議な景観をしばし堪能したら、今度は山側のプリリ・グローブ(Puriri Grove)の道を通って元へ戻る。結局雨の中1時間足らずで駐車場に帰着すると、自転車で来た人たちが景色を見ながらしばし休んでいた。あの峠道を越えてきたのかと思うと感心するが、とても真似はできないので、こちらは文明の利器・自動車で帰途につき、先ほどと同じ道を引き返していく。ところどころで自転車に乗った人とすれ違うが、老いも若きも、年代問わず楽しんでいるようだ。

  40分ほど走って最後の峠に差しかかる頃になって、ようやく雨も止み、行く手には晴れ間も覗くようになった。そしてテームズに戻ると、雲が多いながらも晴れ渡り、久々に爽快な気分を味わうことができた。

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