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ネパールの国旗

旅行記:ネパール・ヒマラヤ(世界自然旅)

75.おまけの観光 (2004/12/22:晴

 トレッキングを終えて

 こうして、1ヵ月あまりのヒマラヤ・トレッキングは終了した。これでアンナプルナ山群1周コース(所要2~3週間)を除くと、個人で歩けるメジャーなコースはほぼ歩いたことになる。我ながら、怪我や事故もなく、良く歩いたものだ。

 そして、これでアジア旅行で予定していた行程もほぼ終了。トレッキングが予想以上に順調に進んだので、図らずも1週間あまりの余裕ができてしまった。日程を繰り上げて日本に帰っても良かったが、クリスマスに用事があるわけではないし、カトマンズは結構過ごしやすいところなので、後はHolyland Guest Houseに居を構えて、旅行記を書いたり、グルメを堪能したり(ここの日本食は侮れない!)、土産物をあさったりして、予定通り25日にネパールを発とうと思っている。

 もちろん、この他にも観光する場所はたくさんあるが、今さら中途半端なところには行きたくなかった。例えば、カトマンズ近郊のナガルコット(Nagarkot)やカカニからはヒマラヤを望めるが、カトマンズのぼやけた空を見る限り、とても満足いく景色は期待できない。周辺のトレッキングもまた然りで、一般の観光地にしても、今さら出かける気にはなれなかった。

  ただ、唯一の例外として、最後にチベット仏教寺院のストゥーパ(仏塔)には寄ってみたかった。思えば、この2ヵ月半はヒマラヤとチベット文化圏の旅であり、チベタンにはいろいろ世話になった。彼らは決して豊かではないし、特に中国では虐げられている面があるが、優しく思いやりのある人が多い。そんな彼らと触れ合う中で、学ぶことが多かったと記憶しているので、締めくくりとして、スワヤンブナート(Swayambhunath)とボダナート(Bpudhanath)を訪れることにしよう。

Swayambhunath
スワヤンブナート

 ストゥーパ巡り

 そこで、好天に恵まれた22日、2つのストゥーパ巡りに出かける。まずはヒマラヤ最古の寺院とも言われるスワヤンブナートに向かうが、仏塔を遠望しながら歩いていくと、30分ほどで入口に到着。そしてここから急な石段を登るが、周りにはアカゲザルが非常に多い。息絶え絶えの人たちを尻目に、一気に登って丘の上に立った。

  頂上には巨大なストゥーパがあるので、ひとまず時計回りに周回するが、それぞれの方角にはブッダの目が描かれているので、なんだかずっと見つめられている気分だ。また、ここからの眺めも悪くなく、カトマンズ盆地が一望の下になっている(伝説によれば、かつて湖だった地に文殊菩薩が現れて、剣で山を切り開き、カトマンズ盆地が出来たらしい)。やや観光客が多かったが、それでものんびり過ごすことができた。

 一通り見たらリングロード(Ring Road)に出て、ボダナートに向かうミニバスを探すが、この辺りは混み合っている上に排ガスがひどく、劣悪な環境だ。タメルにいるとあまり感じないが、カトマンズの排ガスと騒音は半端でないので、できれば出歩きたくないものである。

 無事ミニバスを捕まえて、ボダナートにやって来ると、ここもまた巨大なストゥーパが出迎えてくれる。ネパール最大というだけあって、実に大きな仏塔だ。とりあえずはお約束で、ストゥーパの周りを時計回りに歩き、2周した後、仏塔に上がってみる。周囲には多くの人が巡礼に訪れ、周りを歩いているから、何か不思議な気分だ。

  夕方になると巡礼者は一層増えて、非常に混み合ってきた。スワヤンブナートもそうだが、ここもまた、中国によるチベット侵攻以降、多くの亡命チベット人が住むようになったらしい。この先、ダライ・ラマ14世が亡くなったらどうなるのか、中国はこのまま支配を続けるのか等、懸念材料はたくさんあるが、彼らに真の自由が訪れることを願ってやまない…

Bpudhanath
ボダナート

 不穏な情勢の中…

 これでネパールでの観光は全て終了し、後は帰るのみとなったが、ここに来て不穏な情勢になってきた。西部を中心に、政府軍とマオイストの衝突が頻発しており、カトマンズでも、20~21日にバンダ(スト)が行なわれたばかり。そして、25日からは無期限のストに突入するという。25日に出国予定だというのに、これではクリスマス気分も台無しだ。果たして予定通り出国できるのだろうか…

 不安を抱えたまま25日を迎えると、街はいつもどおりの活況を呈しており、不思議なほど賑やかであった。どうやら、直前でストが回避されたようだ。これで大丈夫だと安心し、空港から無事出国。改めてヒマラヤの山々を眺めながら飛行し、バンコク(Bangkok)経由で香港に到着した。

 香港に着いたのは深夜12時近くだったので、経費節減のため空港内で野宿し、翌朝、街中に出向いてラッキーハウスにチェックイン(実は飛行機の遅延も考慮して、ここで1日余裕をもたせておいたのだ)。吉野家の牛丼を食べたり、有名な夜景を海岸から見たりして、つかの間の香港観光を楽しんだ。

  そして、翌27日、ついに成田行の飛行機に乗り込み、無事4ヵ月半に渡る旅を終えたのだった。

Hong Kong night
香港の夜景

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