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ネパールの国旗

旅行記:ネパール・ヒマラヤ(世界自然旅)

72.上から下から (2004/12/13:晴

 朝焼けのランタン・リルン

 キャンジン・ゴンパからのサイドトリップとしては、一般に、(1)キャンジン・リ(Kyanjin Ri:4773m)に登ってランタン・リルンを望む、(2)キムシュン氷河(Kimshung Glacier)直下のチャレポク(Chhalepochh)からランタン・リルンを見上げる、(3)ランタン・コーラを遡り、ランシサ・カルカ(Langshisa Kharka)まで歩く、の3つがある。このうち、(3)は1日がかりだが、他は近場の半日コースなので、まずは近場の2つを攻めようと思う。

 ただ、ランタン・リルンが美しいのは朝なので、どうせなら朝焼けをじっくり見たい…と思い、夜明け前に出立。まだ暗くて足元すらおぼつかないが、ヘッドライトを頼りに歩いていく。良くわからないまま適当に登るも、目指す小ピーク(4565m)はまだはるか頭上だ。気をつけながら進もう。

 とりあえずピークを見失わないよう直登するが、いったん傾斜が緩んだところで、踏み跡がわからなくなってしまった。いまだ暗くて良くわからず、周辺を探してみても、それらしきものは見つからない…仕方ないので、方向だけは間違いないよう気をつけて、岩の斜面を這っていくと、しばらくでそれらしき道に合流(どうやら、途中から左に巻いていたらしい)。ここからは一気に歩きやすくなって、どうにか日の出前に小ピークに達することができた。

  ここもまた風が強く、凍えるような寒さだったが、タルチョの横にカメラを構えて朝焼けを待つ。すると、まもなくリルンの頂きから光が降臨し、ゆっくりと、裾に向かって広がっていった。この種の景色はもう幾度となく見ているが、やはり何度見ても神々しいもの。身を切る寒さにも耐えて、この自然のショーを楽しんだ。

Langtang Lirung
巨大なランタン・リルン [→Flashスライドショー]

 稜線を上がって

 ここは有名な展望地のはずだが、しばらく経っても誰も上がってこないので、1人稜線に沿ってキャンジン・リを目指す。狭い尾根の急登で怖いほどだが、左には常にランタン・リルンとキムシュンがあり、背後にはナヤ・カンリ(Naya Kangri:5846m)やポンゲン・ドプク(Ponggen Dopku:5930m)が聳えている。素晴らしい眺めだ。

Naya Kangri
ナヤ・カンリ

 そしてキャンジン・リに登りつめると、正面にはキムシュン氷河とヤンサ・ツェンジ(Yansa Tsenji:6575m)が迫り、谷から屹立している。ランタン・リルンに関しては、残念ながら小ピークからの方が良かったが、それでもここまで登ると、東のヤラ・ピーク(Yala Peak:5500m)が小さく思えてしまうほど。相変わらず風が強くて往生したが、ここは大休止として、周囲のパノラマを味わい尽くした。

Kyanjin lookout
キムシュン氷河とヤンサ・ツェンジ

Langtang Lirung from Kyanjin Ri
キャンジン・リからのランタン・リルン

 ここで30分ほどのんびりしたら、そのまま稜線を下って、今度は谷筋を下山する。思ったより急な道だが、登りに比べれば楽なもの。淡々と下って山腹を巻くようになると、キャンジン・ゴンパが下に見えてきたところで、ようやく別のトレッカーを発見。彼らは小ピークを目指しているようだが、このまま進んだら、まずキャンジン・リに登らないといけない…

  ここまで来ると村はもうすぐだったが、まだ昼食には早かったので、そのまま山腹を巻いて歩いていく。途中から緩やかに登り始め、左手にはタジャル・チュ(Tajar Chu)が見えてきた。ここを遡っていけば、次の目的地、チャレポクはそう遠くない。

 色づくヒマラヤ襞

 チョルテンに登ると、ここから斜面をトラバースするように踏み跡が続くが、眼下には平行して正規の道が延びている。やがて踏み跡が怪しくなってきたので、適当なところで本道に下りる。そこからは粛々と登るが、沢がすぐ近くに迫るとまもなく、巨大なランタン・リルンが見え始めるとともに、道が右手の斜面を登り始めた。思いがけず急登で、滑りやすい斜面に苦戦するが、あっという間にランタン・リルンとリルン氷河の全容が露わになった。

 ここを何とか登りきると、不意に台地に出て、後は平坦な道を奥に進む。ここからの展望もなかなかのもので、ランタン・リルンやキムシュン氷河が迫って見えている。さらに先にはカルカが見えるが、沢が完全に凍っているので無理と判断。この誰もいない展望地にどっかと腰を下ろし、心ゆくまで周囲を眺めた。

Langtang Lirung from Chhalepochh
チャレポクからのランタン・リルン

Kimshung Glacier
キムシュン氷河を見上げる

  帰りは正規の道をたどり、ゴンパの横を通って村に戻る。少々遅い昼食になったが、なぜか女性はいなくなり、代わりに旦那が食事を作ってくれる。でも、作るのが非常に遅いし、出てきたと思ったら、地元の人たちと賭け事に出かけてしまった。まったく、どうなっているのやら…

 しばらくゆっくりしたら、展望の良い場所まで歩き、今度は夕映えのガンチェンポを狙うことにした。今日はランタン・リルンを上からも下からも眺めたが、このガンチェンポもまた、ランタンを代表する山だ。夕焼けも期待通りの美しさで、ヒマラヤ襞が淡いピンク色に染まっていく…昨日も見ていたが、2度目でも飽きることはなかった。

Sunset Ganchenpo
夕映えのガンチェンポ

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