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旅行記:ネパール・ヒマラヤ(世界自然旅)

71.ランタン谷を遡る (2004/12/11-12:晴

 樹林帯のアップダウン

 今日からはランタン谷をひたすら遡っていく。ベースとなるキャンジン・ゴンパ(Kyanjin Gompa)までは1日半~2日かかるが、止むを得ないところだ。

 さっそくシャブルの街中を下り、巻くようにして畑の中を歩いていくと、まもなくゴプチェ・コーラ(Ghopche Khola)の鉄橋を渡る。そこからは緩やかな登りとなるが、ウチャ・ダンダ(Ucha Danda)からは渓谷に向けての急下降になった。ポーターらを尻目に駆け下り、あっという間にランタン・コーラ(Langtang Khola)の川原に降り立つと、シャブルベンシからの道と合流。ここからは川原に沿って緩やかに登るようになり、ランドスライド・ロッジ(Landslide Lodge)、バンブー・ロッジ(Banboo Lodge)と過ぎていった。

  この辺りは樹林帯のアップダウンが続くが、標高が低いせいか、それほど辛くは感じない。さらに進むと吊り橋が現れ、対岸に渡ってまもなく登り始める。ここもそれほど険しい道ではないので、着実に歩を進めると、突然物音が聞こえた。昨日、宿の主人に「1人で歩くのは危険だ」と言われていたので、もしや山賊かと思って様子を伺うと、なんだ、ハヌマンラングール(Hanuman Langur)というサルではないか。まったく、焦らせやがって…

Hanuman Langur
ハヌマンラングール

  サルの様子を伺っていると、しばらくして逃げてしまったので、こちらも諦めて先を急ぐことにする。ここからは一登りでリムチェ(Rimche)に達し、見晴らしも良くなった。ちょうど昼時になろうとしていたので、ここは小休止して食事を取ることにした。

Langtang II
樹間にランタン II 峰を望む

 ランタン・リルンの山並み

 食後、ラマ・ホテル(Lama Hotel)をあっさり通過していくと、右手にランタン・コーラが再び近づき、樹間にランタン II 峰なども見えてくる。やがて鬱蒼とした森の中を登るようになり、グムナチョク(Gomnachok)、グナマ(Ghunama)と過ぎていくが、時折見えるランタン・リルンは美しい。そして急坂をこなすと、不意に視界が開けて、ランタン・リルンの全貌が現れた。さすがにランタンを代表する山だけあって、綺麗な山並みだ。

Langtang Lirung
ランタン・リルン現る

 ここでしばし山容に見惚れたら、少々で樹林帯を抜け、ゴラ・タベラ(Ghora Tabera)にやって来る。ここからもランタン・リルンが望めて、素晴らしい限り。時間的にはまだまだ余裕だが、どうあがいても今日中にキャンジン・ゴンパには着けないので、この日はここで打ち止め。Lovely Lodgeに泊まって、夕映えのランタン・リルンを見届けた。

Sunset Langtang Lirung
夕焼けのランタン・リルン

 そして翌日は、チェックポストで登録を済ませたら、さらに奥へと邁進する。草原の道を辿り、急坂をこなすとタンセプ(Thangshyep)にやって来るが、ここはそのまま素通り。なおも緩やかに登ると、U字谷の様子が露わになり、まもなくチャムキ(Chamki)に到達した。

Langtang Valley
ランタン谷を遡っていく

  ここも見所はないので通過するが、外れのPeaceful Restaurantに達したところで、看板が目に入ってきた。実はこれまで、ヤクのカート(ヨーグルト)を食べてみたいと思っていたのだが、どこもことごとく品切れで、まだ食べられずにいたのだ。ここにはデカデカと書いてあるので、もしや食べられるのかも…と思って尋ねると、ちゃんと用意できていると言う。ならば是非にと頼んで食するが、これが思いのほか美味しい。ヨーグルトは久しく食べていなかったし、朝の運動の後だったから、余計美味しく味わうことができた。

 押しの強さに負けて

 気分良く再スタートを切ると、まもなくランタン村が見えてきて、その先には優美なガンチェンポ(Ganchenpo:6388m)も遠望できるようになってくる。一登りでゴンパを過ぎると下りになり、労せずしてランタン村に入った。

 街中にはロッジが数多くあり、マニ車やチョルテンもあって意外に開けているが、今のところ用事もないので、ゆっくりと通過していく。村外れを登るとチョルテンが現れ、ここからメンダンに沿って歩くが、敬意を払って左側(時計回り)を進む。ムンドゥ(Mundu)、シンダム(Sindum)と過ぎていくと、徐々に谷も開けて、ガンチェンポを眺めながらの快適なトレッキングとなった。

Ganchenpo
ガンチェンポを望む

 すると、前方にヤクの糞(燃料になる)拾いをしている女性が現れ、どこに泊まるつもりかと聞いてきた。特に決めていないと答えると、なら自分のところに泊まれと言って聞かない。あまりにしつこいので、ホット・シャワーはあるのか、電気はあるのか、ヤクのカートは食べられるか等、意地の悪い質問をするが、全て問題ないという。しかも、まだ出来たばかりで客が少ないと泣き落とすものだから、ちょっと不憫に思い、部屋を見てからという条件付きで付いて行くことにした。

  ここからは平坦な道をゆき、ヤンプー(Yamphu)を過ぎてリルン氷河(Lirung Glacier)跡を登ると、ついにキャンジン・ゴンパが姿を現した。左手にはランタン・リルンが再び顔を覗かせ、リルン氷河とキムシュン(Kimshung:6781m)も大きい。谷奥にはガンチェンポが迫って見え、素晴らしい眺めだ。この後、ここを起点に出かけるが、さっそく楽しみになってきた。

Kyanjin Gompa
キャンジン・ゴンパにやって来た

View from Kyanjin Gompa
キャンジン・ゴンパからの眺め

  宿の女主人に付いてMoon Light Guest Houseに入り、さっそく昼食を頼むが、良く見るとシャワーも電気もなく、トイレも水道も外にあるだけだ。いきなり騙されたので抗議すると、宿泊費はタダにするからと泣きつかれ(実際には泣いていないが)、しぶしぶ承諾。でも、食事も美味しくなく、すっかり気分が滅入ってしまった。

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