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旅行記:ネパール・ヒマラヤ(世界自然旅)

68.最高の思い出 (2004/12/4-5:晴

 下山の途

 ゴーキョ、カラパタール、チュクンと一通り歩いて、十二分に山岳展望を楽しんだので、後はもう下山するだけだ。ここままでももう、今までのトレッキングで最も印象深いものになったが、夜明け前に起床すると、窓の外にはクーンブの聖山、ヌンブール(Numbur:6937m)が頭を覗かせているではないか。どこまでも素晴らしい展開が続くものだ。

 ようやく天候が安定してきたのか、今日もまた快晴に恵まれ、素晴らしい眺望が広がっている。朝食を済ませたらまもなく出立し、下山の途につくが、緩やかな下り道なので楽々。時折振り返ってローツェを眺めながら、淡々と進んでいった。

Lhotse from Dingboche
ディンボチェからのローツェ

Ama Dablam from bridge
イムジャ・コーラからのアマダブラム

 ディンボチェに達すると、トレッカーが比較的多くて賑やかだった(どうやら、日によってかなりバラつきがあるらしい…)ので、ここは小休止したら速やかに再スタート。一登りでローツェと別れ、いったん下ってクーンブ・コーラを渡る。そして、ペリチェからの道と合流したら、そのまま惰性で下り続けていった。

  パンボチェまで来たところで昼になったので、ロッジで昼食をいただく。ここから、道はイムジャ・コーラに沿って下り、カニ(仏塔門)を過ぎるとまもなく吊り橋で対岸に渡るが、この辺りからのアマダブラムは実に絵になる。最初から最後まで、この山はずっと見守っていてくれた気がして、それだけ愛着も湧いてくるというものだ。

  ミリンゴ(Milinggo)からは、タンボチェに向けてジリジリ登るようになる。メンダン(マニ石の長い壁)が並ぶデボチェ(Deboche)を過ぎて、着々と登っていけば、やがてゴンパのあるタンボチェに到達。振り返ればチョモランマからローツェ、そしてアマダブラムと続く山並みが望め、改めて見ても美しい。この先、もうこのような展望は望み難いので、小休止してじっくりと眺めさせてもらった。

Tengboche Gompa
タンボチェ・ゴンパ

View from Tengboche
タンボチェからの眺め

 最後まで飽きさせない

 さて、今日はもともとタンボチェに泊まろうと思っていたが、まだ体力的には余力があるので、もう少し先まで進むことにする。ここからはドゥードゥ・コシに向けて、標高差600m以上の下りとなり、途中からは樹林帯の急下降が続く。登りの人は相当辛そうだが、下りでもさすがに長く、ちょっと疲れてくる…それでも難なくプンキ・テンガ(Phunki Tenga)に降り立ち、橋を渡って対岸に出た。

  ここからは一転、250mほどを登り返すことになるが、道中では薪を担いだ人たちが多く登っており、皆この急坂に喘いでいる。でも、個人的にはだいぶ標高を落としてきたし、体力も終盤に来て充実しているので、どんどん追い抜いていった。テシンガ(Teshinga)からは景色も開けてきて、登りも緩やかになる。サナサまで来ると、左手にタムセルクが望めるようになり、谷間を周り込めばもうキャンヅマ(Kyanjuma)だ。

  ここもまたヒマラヤの展望が開けて、なかなか良い場所である。もう夕方近くで、無理をすればナムチェまで下ることも可能だが、そこまで無理をする必要はあるまい。ここはAmadablam Lodgeに宿を取り、展望を楽しみながら一夜を過ごした(ここの宿の人は親切で、私が日本人だとわかると、なぜか一層丁重にもてなしてくれた)。

 そして翌日、またも絶好の好天に恵まれ、ヒマラヤを遠望しながら山腹道を歩いていく。しばらくで日本人の中高年ツアー客が現れるが、彼らはヒマラヤの眺望を目の当たりにして、興奮を隠せずにいる。やがてチョカン(Chhorkung)まで来ると、眼下にナムチェの街並みが広がり、その向こうのクワンデとともに、絵のような光景だ。最後まで、本当に飽きさせない展開が続くものである。

Namche Bazaar
ナムチェ・バザール

Mani stone
巨大なマニ石

 淡々と南下

 せっかくなので、ここでちょっと寄り道し、博物館(National Park Headquarter Museum)を見学する。街まで下りたら、特にやることもないので通過。そのまま延々と下って、ドゥードゥ・コシの川原にやって来た。

  ジョルサレから一登りでチェックポストに達し、無難にチェックアウト。さらに粛々と歩いていくが、ここまで来るともう、酸素があり過ぎて困るほどで、極めて快調に進むことができる。パクディンの街外れで昼食を取ったら、巨大マニ石を越え、なおも淡々と南下。緩やかに登るようになれば、もうルクラは近い。最後はやや急な道も難なくこなし、無事夕方前にはルクラに戻ることができた。

 さっそく航空会社のオフィスに戻り、明朝の便を確保したら、Eco Paradise Lodgeに入り、ついにトレッキングは終了。予想よりも早く、13日で歩ききり、道中では雄大な山岳展望に恵まれ、本当に大満足だ。これまで数々のコースを歩いてきたが、これだけの感動に包まれた覚えはなく、最高の思い出になった。

 さて、翌日はもうカトマンズに戻るだけだが、せっかく早起きしたというのに、カトマンズの天候が悪くて飛行機が飛ばない…結局2時間ほど待ち、カトマンズ盆地の雲が晴れたところで出発。恐ろしいランディングを経て、40分ほどで一気に首都に着いてしまった。

  タクシーでタメルに戻ると、さっそく客引きに捕まってしまったが、もうオフ・シーズンに入ったのか、宿泊費はさらに安くなっている。数件と比較のうえ、1泊Rs100(約150円)と最も安かったHotel Sweet Dreamsに決定。そして中1日を置いたら、いよいよ最後のランタン・トレッキングに出発だ。

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