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旅行記:ネパール・ヒマラヤ(世界自然旅)

66.最後の寄り道 (2004/12/2:晴

 いざチュクンへ

 これでゴーキョ、カラパタールという2大展望を満喫することができた。ここでもし、天候などで苦戦を強いられた場合、後は淡々と下ってしまおうかと思っていたが、今日でまだ10日目。予定より随分早く進んでおり、これなら寄り道も可能だ。

 と言うことで、これからは第3の展望地、チュクンに向かう。あまり知られていないが、チュクンからはいくつかサイドトリップが可能で、そこからの眺めもまた素晴らしいとのこと。カラパタールからは山向こうに当たるが、おそらく1日あればたどり着けるだろう。

 さて、朝食を終えたらゴラクシェプを後にし、難なくチャングリ氷河を越えて、粛々と下っていく。ロブチェで小休止した後、トゥクラ峠から急下降を始めると、前方にはアマダブラムを始めとした山々が望めて、美しい眺めが広がっている。ここは登りのきつさのあまり、往路では振り返るのを忘れがちだが、時々休憩して景色を楽しむのも良いだろう。

View from Tohkla Pass
トゥクラ峠付近より

  トゥクラからは段丘に上がり、右手にチョラツェとタウチェを見ながら歩くようになる。ほとんど平坦な上、山々の眺望が素晴らしいので、疲れなど感じる暇はない。雄大な山岳展望を満喫しながら、すいすいと歩いて、いつの間にかチョルテンが見えてきた。

Tawache and Cholatse
タウチェ (左) とチョラツェ (右)

  軽くチョルテンに登ると、眼下にディンボチェの集落が広がり、その先にはチュクンへ続く谷が広がっていた。さっそく山並みが見えていて、期待通りの展開だ。まだ昼前ではあったが、腹ごしらえには良い時間なので、村に降りたら昼食にした。

View from Dingboche
チュクン方面を遠望する

 なぜか喧騒

 ディンボチェにはトレッカーが多いと踏んでいたが、この時間、ほとんど人の気配はなく、実に静まり返っていた。チュクンに向かって歩き始めても、ポーターを1人2人見かける程度で、なんだか妙に寂しい…12月に入るとこんなものなのか?

  それでも、周辺の展望はまずまずで、形を変えたアマダブラムが聳え立ち、その先にはヒマラヤ襞の美しいカン・レヤムウ(Kang Leyamu:6340m)が見える。世界4位の高峰、ローツェ南壁も迫ってきて、なかなかの迫力だ。

Kang Leyamu
カン・レヤムウ

  ここから、イムジャ・コーラに沿って緩やかに登っていくが、川原が近いせいか、石がゴロゴロして少々歩きにくい…とは言え、体力はかつてなく増強されているので、特に問題なく進むことができる。カン・レヤムウからオムビガイチャン(Ombigaichan:6340m)に続くヒマラヤ襞がいよいよ近づき、そこから流れ出すチュクン氷河(Chhukhung Glacier)やアマダブラム氷河(Ama Dablam Glacier)も見えるようになるが、手前のモレーンが少々邪魔だ。

 そうこうするうちに、意外にあっけなくチュクンに到着してしまった。さっそく宿探しを始めると、なぜかどこも混んでいて、空いているところが見当たらない…仕方なく、比較的静かに見えたPanorama Lodgeに入ったが、ここも中には20人あまりの欧米人がいて、妙に賑やかに談笑している。ここまで、ほとんど喧騒に見舞われることはなかったのに、チュクンでこんな目に遭うとは思ってもいなかった。

 本当はこの先

 とりあえず宛がわれた部屋に入り、ぐだぐだ休んでいると、3時前になって先客が退散していった。てっきりサイドトリップに出かけたのかと思ったら、彼らはディンボチェに戻るようだ。しかも、他のロッジでも同調する者ばかりで、気がつけばすっかり人がいなくなり、ぐっと静かになっていた。

 なるほど、ここはカラパタールに向けた高度順応の地として知られているので、ディンボチェに泊まっている人たちが、日帰りで大量に押し寄せていただけだったのだ(それにしても多かったが…)。でも、チュクンまで歩いても、本当に素晴らしいのはこの先。それゆえ、私はここに泊まるのである。

 しかし、この時間になるともう遠出は不可能なので、今日のところは少々歩いてモレーンに上がり、カン・レヤムウと氷河を眺めようと思う。夕方になれば一層綺麗になるはずだから、これはこれで楽しみだ。

 沢を渡ってモレーンに上がると、カン・レヤムウやオムビガイチャンはもちろん、イムジャツェ(Imjatse:6189m)やローツェ・シャール(Lohtse Shar:8382m)、ローツェ、ローツェ氷河(Lhotse Glacier)などの眺望もさらに良くなる。雲はもうほとんどなかったが、さすがにローツェには雲が取り付いて離れない(どうもチョモランマとローツェは雲が湧きやすく、取れにくい模様)。まもなく展望の良い場所を発見したので、そこに陣取って、陽が暮れるまで存分に景色を堪能した。

Imjatse
イムジャツェ

Kang Leyamu and Ombigaichan
カン・レヤムウからオムビガイチャンのヒマラヤ襞

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