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旅行記:ネパール・ヒマラヤ(世界自然旅)

57.一気の下り (2004/11/17:晴後曇

 内院を後に

 日の出前に起きると、またしても雲が見当たらなかったので、さっそくモレーンに上がってアンナプルナ I 峰の朝焼けを鑑賞する。マチャプチャレなどが邪魔しているのか、思いのほか陽が当たるのが遅く、あまり色づかないが、それでも美しいことに変わりはない。ところが、ほどなくして香港からのツアー客が起床し、たちまち大騒ぎになってしまった…もう少し配慮してくれると良いのだが、こればっかりはどうしようもない。

Annapurna I
アンナプルナ I 峰

 こうして、最後はやや残念な展開となったが、これでほぼ24時間滞在し、十二分に内院を満喫したので、食事を終えたら下山に取りかかる。しばらく下り、マチャプチャレB.C.近くまで歩くと、一昨日の午後に追い抜いた日本人ツアー客がようやく登ってきた。随分とペースが遅いが、高度順応のことを考えると、これが普通なのかもしれない(心なしか辛そうに見えるが…)。

 ここで内院とは完全に別れを告げ、モディ・コーラの渓谷を下るようになる。この辺り、往路は霧で何も見えなかったが、かなり険しい谷になっていて、フィヨルドを思わせるような景観だ。春の時期は雪崩も多く、これまで何人も犠牲になっているらしい。確かに、頭上には覆いかぶさるように崖が迫り、その上に雪があるのだから、雪崩があったらひとたまりもない。被害にあった人の冥福を祈るばかりだ。

Modi Khola
モディ・コーラの渓谷

Modi view
来し方を振り返る

  ただ、ここまで来ると、見所はほぼ終わってしまったので、精神的に脱力してしまい、何となくダラダラと下っていく。ところが、ガイドは下りが得意なようで、私を置いてすたすたと走っていくではないか。登りが屈辱的だったのだろうか…でも、あまり無理をしても仕方ないし、周囲の眺めも楽しみたいので、ガイドは無視して自分のペースで歩くことにした。

 大人気ないガイド

 とはいえ、あまりに引き離されるのは癪なので、ほどほどのペースで下っていく。デオラリを過ぎたところで、向かいにガイドを発見するが、彼は私に気づくや否や、またしても走るように下り始めた。そんなに逃げなくても…

  ここで少々休憩し、のんびりしたら、樹林帯に入って一気に下り出す。追いつこうと意地になって歩き、ドバンまで来たところでようやくガイドを発見。これで一安心、と思ったら再びペースを上げ始めたが、ここは必死に食い下がり、バンブーに来たところで昼食となった。

 食事を終えると、ここからは登りとなるため、ガイドの方がずるずると後退していく。ここで引き離しても良かったが、べつにレースをしているわけではないし、体力も結構消耗していたので、マイ・ペースで直登。そして、クルディガルの手前でガイドが追いついてきて、その先の下りで引き離しにかかった。まったくもって大人気ないが、よほどガイドのプライドが傷ついたのだろう。ここは先を譲り、後ろをついていくことにした。

 シヌワからさらに下り、沢を渡るとチョムロンへの登りになるが、さすがにここまで来ると燃料切れで、異様に苦しくなってきた。今日はチョムロンに泊まる予定なのでもうすぐだが、この坂が非常に長く、思うように足が進まない…やむなく途中の売店で水分を補給し、どうにか長い石段をこなして前の宿に戻ることができた。

  それにしても、登りも長丁場だったが、今日の下りもかなりハードであった。どちらも、通常なら2日はかけるところなので当然だが、さすがに疲れた。

 繰上げ歩行

 あいにく、この頃にはもう雲がかかっていて、チョムロンからヒマラヤの峰々を望むことはできない。さっそくシャワーを浴びて疲れを取ると、ガイドがやって来て、やはりマオイストがバンダを予定しているので、予定より1日早く、後2日でポカラに戻らないと通告(バスのチケットも変更しないといけないので、実質的には1日半だ)。この後、ガンドルン経由で下山する予定だったが、それは諦めざるを得なくなった。

 こうして翌日、朝から雲が広がる中、下山を開始する。壮観な段々畑を見ながら、ジヌー(Jhinu)経由でキュムヌ・コーラまで一気に下るが、標高差600m以上の急降下なので、なかなかしんどい。例によってガイドはさっさと駆け下りるが、ここはあくまで自分のペースで下っていき、あっという間に川原に到着。ガイドの姿が見当たらないのであせったが、まもなく後方から現れたので一安心(ジヌーで道草食っていたらしい)。橋を渡って山腹を歩いていった。

 しばらくしてモディ・コーラを渡ると、ここからは緩やかに登り始め、やがてランドルン(Landruk)に到着。周囲には再び段々畑が広がり、対岸にはガンドルンの集落も見えている。雄大な展望を楽しみながら歩き、尾根を周り込むところで小休止を取る。すると、偶然地元の行商が通りかかったので、ガイドがオレンジを買ってプレゼントしてくれた。このところ不信感が高まっていたが、どうやら悪い人ではないらしい。

  ここから、谷間を周り込んで一登りすると、トルカ(Tolka)の集落にたどり着いた。ここまで来ればもう少し。やや早いが昼食を取って、最後の登りに備えた。

Rice terrace near Landruk
段々畑を見ながら歩く

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